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 【インドの世界遺産

世界遺産「コナーラクのスーリヤ寺院」
2008.02.06
 
2008年2月6日    186日目


緻密な彫刻

そして巨大な塔

誰もが見た瞬間に驚きを隠せない。


本日は起こされた。

ドミトリーに泊まっていたんだけど誰もいなかったから鍵かけておいたら。

朝一番に泊まってくる人がいて。

鍵をあけるためにね。。

でもまだ眠かったので再び睡眠。

起きたのは8時ぐらいでした。

朝食が9時という遅さなので。

ゆっくりとその食事を待ち。

ここの宿は日本語のN●Kが見れるのでそのニュースを見ていました。

久しぶりに日本の風景を見たよ。

皆さんの服装が厚着で、ほんと寒そうで。

私は半そでで生活しています。

まあ、インドでも北は寒かったんだけど。

もう南寄りに移動してきたので。

これからさらに南に行くのでもっと暑くなりますが。

そんな感じで朝を過ごし朝食を食べてから。

すぐに世界遺産へ向けて移動しました

まずはプリーのバススタンドへ。

インドではバスターミナルのことをバススタンドと呼ぶみたいです。

そしてバスに乗り込み一路36km先のコナーラクへ。

もう、バスは満席。

ひっきりなしに降りたり乗ったりして人は変わっていく。

盗まれても誰が盗んだかわからないぐらいに。

それがインドの移動。

一時も気が許せない移動というのはこの旅初めてかもしれません。

こうしてようやく世界遺産「コナーラクのスーリヤ寺院」に到着しました。

別名太陽寺院と呼ばれており太陽神スーリヤを祭った寺院。

12世紀にインドを支配したのはイスラム教徒。

しかし、これに反発してヒンドゥー教が建てた王国の主都こそこのオリッサ州。

イスラム教徒を撃破し、ヒンドゥーが神として崇めてきた太陽に感謝するために寺院を建立することを決意。

その場所こそ、コナーラク。

海岸沿いの近くに建設され、当時のヒンドゥー教の粋を集められて作らたのです。

それは1万2000人もの人が動員され、莫大な資金がつぎ込まれた。

王国の12年間分の税収を使い込んで。

当時世界最大の建築を称され、見る者を引きこんだほどの建築。

現在では海岸近くという立地条件のために、塩の浸食や風化により緻密な彫刻が失われていく。

それでも今のなおその過去の栄光を今の世の中にもとどめているのです。

インドのヒンドゥー教がオリッサ州で最後の栄光を見せた証として世界遺産に登録されました。

みた瞬間に絶句。

なんだこの巨大建築は。

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インドでもこれほどの巨大な塔が建てられたんだとびっくりしました。

しかも、崩れたあとだということで。

実際にはこれ以上高かったのかと思うと驚きを隠せません。

そして徐々に近づくにつれてスーリヤ寺院のすごさがさらにわかってきました。

というもの、その彫刻の細かさ。

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えっと、ここ海岸の近くだから潮風があたり、しかも強風が吹き荒れる場所だよね。

だから風化も早く、高い塔も崩れてしまっているんだよね。

なのにいまだにここに残る彫刻の細かさはどうなのよ。

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どれほどの労力が必要で、どれぐらいの歳月をかけたかさっぱりわからないほど、見る者を魅了する彫刻。

それは塔のすべてや、塔の前にそびえる神殿ですら彫刻された場所がないくらいに造られている。

作った当初の姿をほんとに拝んでみたいですよ。

彫刻もより細かに作られ、刻まれた人たちの顔の表情も読み取れたのでしょうね。

そしてそびえたつ塔の方には特徴ある彫刻がされており。

それこそ、馬車。

塔自体が動く要塞のような感じで、正面には馬が。

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塔の周りにはたくさんの車輪が彫刻してあります。

あたかもすぐ動きだしそうな面持ちがあり。

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当時の人々は移動要塞都市の姿を見て王の権力に屈伏したに違いありません。

ホントにすごすぎるよここ。

やはり海の近くであるがために崩れているところはたくさんあり、修復中のところもたくさんあるのですが。

その際立った彫刻には誰もが目を奪われますよ。

昔は塔が2つあり、後部が一番高かったらしいのですが、今では前部の塔しか残っておらず。

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しかも崩落の危険があるから、塔の内部の空洞は全部ふさがれています。

残念といえば残念ですが。

これも数世紀前の遺跡なので風化や崩落はその後の歴史の跡だと思わなければなりませんね。

周辺にはほとんど崩れていて礎石しかわかりませんが、食堂や住居などの礎石だけが残っています。

すべての屋根は崩壊しており柱しか残っていない状態。

やっぱりこの遺跡は完成した当時の姿を見てみたい。

それほど、風化の跡が激しくほとんどが崩れているのにこの彫刻の素晴らしさといったら。

ここはほんとにずっと眺めていてもいい場所です。

風化は激しいですが、女性の姿の彫刻を写真に収めました。

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当時はどんな表情をしていたのでしょうか。

想像するだけでも楽しいものですよ。

本当はこの遺跡ずっと眺めていたかったけれど。

何せ暑い。

日差しがつよく、日焼け止め持ってこなかったので。

長袖を着ていましたが。

それも限界で。

コナーラクのスーリヤ寺院を一周してから帰ることにしました。

遠くから眺めるスーリヤ寺院もまたその存在感を見るにはいい場所。

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遠くからでも、近くからでも際立って見えるために昔の人は驚かずにはいられなかったでしょう。

さて、暑さに限界だったので。

すぐにプリーに戻りました。

もうバスに乗っている間は早くプリーについてくれと思っていました。

本当にシャワーが浴びたかったんです。

バススタンドに到着してからは急いで宿に戻り。

すぐにシャワー。

そしたら宿に泊まっている日本人がほとんどいないので何事かと思ったら。

皆でコナーラクのスーリヤ寺院のライトアップを見に行ったということで。

えっと、行きたかったけど行ってきたのでもう行く気もなかったから。

皆が戻ってきた時の感想ぐらい聞いときましょうか。

どうせ、夜は中には入れないし遠くからだと写真も撮りにくく三脚持っていかないと撮れないだろうから。

のんびりと日記を書いて、日本語の漫画を読んでいました。

のほほんとした日々最高です。

さて夜になってからは夕食。

本日はラーメンにご飯という夕食だったので、微妙にバランスが悪いですがお腹がいっぱいになりました。

そしてもちろんお酒。

たまには贅沢したっていいでしょう。

で、皆が戻ってきたので感想を聞いてみるとまちまちで困った。

すごくいいという人と、どこの遺跡も同じだねという人と。

中身をぜひ知ってから見ると楽しいんですがね。

すべての人に分かってもらうのは不可能というものなので。

あえて何も言いませんでしたけど。

さあ、こうして夜もふけてきて。

眠くなったので寝ることにしましょうか。

明日はチェンナイ行きの夜行列車に乗るだけです。

さてどのような一日が待っているのでしょうか。

楽しみです。


コナーラクのスーリヤ寺院アクセス
コルカタかチェンナイの夜行列車にてプリー下車。
プリーのバススタンドからコナーラク行きのバスに乗り1時間。
コナーラクが終点ではないので予め車掌などにサンテンプル(スーリヤ寺院の別名)と伝えておく必要がある。
コナーラクのビーチが見えてから5分ぐらいの場所で下車。





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