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 【スリランカの世界遺産

世界遺産「ポロンナルワの古代都市」
2008.02.17
 
2008年2月17日    197日目


そこは広大な都

1000年前に繁栄した首都の遺構が残る

レンガの礎石がその姿を現している


おはようございます。

あれ、起きてみたら8時半だった。

本当は7時半ぐらいに起きて観光しようと思っていたんだが。

まあ、寝てしまったのはしょうがない。

さっそく宿を後にして、レンタル自転車を借り。

朝食と昼食を買い込んでから一路世界遺産へ。

向かった場所こそ世界遺産「ポロンナルワの古代都市」です。

ここはスリランカの過去の王宮跡。

スリランカの歴史といえばシンハラ朝が上げられます。

それは紀元前5世紀から14世紀まで君臨し続けた王国。

そのシンハラ朝の第二の都だったのがポロンナルワなのです。

12世紀には最盛期を迎え、当時の王はこの都を住みよい場所とするため増改築を検討。

城壁を建設し、宮殿や様々な仏教寺院がたてられました。

もちろん仏教に関するあらゆるものが作られ、涅槃仏や寝仏、壁画なども作成されたのです。

それは5kmにもわたる広範囲に作られたのでした。

しかし、その後シンハラ朝はインドから来たチョーラ朝に侵略され次第に南へと押しやられ、ポロンナルワは破棄。

次第にジャングルの中に消えていきました。

近年ようやくポロンナルワの発掘が始まり、だいぶ崩れていますがポロンナルワの都が次第に姿を現したのです。

スリランカの都の代表的な場所であり、独自の様式も見られることからポロンナルワの古代都市は世界遺産に登録されました。

さて自転車をこいで入口へ移動。

チケットを見せてからさっそく遺跡の中へと入っていきました。

意外に森の中にあるのにはびっくりです。

最初に向かったのは王宮跡。

現在は崩壊しておりその壁しか残っていないのですが。

でもその高さに驚かされます。

レンガ造りなのに十数メートルの壁が今でも残っています。

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しかも完成当初は7階建ての建物だったって。

7階?

レンガ造りでそれほどの高層建築ができるのかと正直信じられません。

しかし実際に完成していてその壁の跡が残っているのを見ると信じるしかなさそうです。

現在は3階部分の壁しか残っていませんが。

それでも高いという印象。

7階部分が残っていたらどれだけの高さになったか。

シンハラ朝の技術の高さがわかりますね。

王宮は当時1000室もの部屋を完備しており現在では1階部分の部屋の隔離部分しかわかりませんが、王宮はスリランカの最高の技術で作られたのは間違いなさそうです。

王宮の横には閣議場と集会場があります。

閣議場は身長の高さほどある階段を上り、この建物でこの国の政治を行っていたんだと思うと歴史を感じているみたいで身震いします。

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集会場はもう礎石しか残っていないのでどのような建物だったか見当が付きませんね。

さらに近くには王の沐浴場があり、石の囲いの中に階段があり水が浸されてありました。

王がここで体を洗っていたのですね。

さて、ここで近くの遺跡を見るのをいったん止めて一番遠い遺跡を見に行くことにしました。

というのも観光客が結構いたので、みんなメインから見ているようでしたからメインの逆ルートで回れば人が少ないのではないかと考えたからです。

というわけで一番北にある北院に向かいました。

すっごく遠い。

自転車を借りないとほんとに回るのが疲れる遺跡だってことを実感しました。

北院は寺院の中に壁画が残されているので有名ですが、すっごく暗い。

壁画が侵食されないように崩れた寺院の上に屋根を付けているので暗く、写真が撮れない。

さすがに石窟ではなかったので三脚を持ってこなかったので写真は断念。

鮮やかで緻密な壁画が残されていたので芸術の高さにもびっくりしました。

そして次は蓮の池へ。

池といってもすでに水は干上がっており石組しか見ることができませんが、蓮の花をモチーフとしている池なのでその石組を見ていても楽しい。

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本当に蓮の花をかたどっているのが見てわかる。

これに水が浸されていればもっと違った風景になるのでしょうね。

そして続いてはガル・ヴィハーラと呼ばれる涅槃仏など石の彫刻で作られた仏像群へ。

が何と保存のためか上に屋根が付けられている。

日陰に入っているためかきれいに取れないし、全体像をとっても屋根が入ってきれいに取れない。

保存と景観、どちらも大事ですがせめてもう少し屋根の形をなんとか出来なかったか。

これでは景観が台無しですよ。

でも、仏像は優しくこちらを見つめているかのようで。

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この国を見守ってきたのでしょうね。

岩を削って造られているのですがその労力を考えるとすごいものがありました。

さてここで少し休憩を。

ちょうど昼食の時間もあったので買ってきたビスケットとかでお腹を満たしました。

食べたらすぐに移動。

続いてはキリ・ヴィハーラとランカティラカと呼ばれる建物が乱立している場所へ。

キリ・ヴィハーラは巨大な仏塔があり、よくよく見ると未だに白い部分がうっすら見えます。

当時は真白い仏塔でキリとはミルクという意味をもつ仏塔だったのです。

仏塔の周りにはたくさんの建物が建築されており、きっとここで仏僧が住み込みしていたのではないかと推測できます。

彼らはここで何を祈ったのか。

気になるところですね。

それにしてもスリランカの仏教寺院はほとんどが脱帽と靴を脱ぐので暑くてしゃれにならない。

スリランカの灼熱の太陽が岩を焼き、それに裸足で乗るのは地獄です。

もうスリランカの観光は大変でしょうがないです。

ランカティラカの方は巨大な立仏像があった場所。

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現在では仏像はほとんど崩れていますが、それを支えていた柱は壁はいまだに残っておりその大きさがわかります。

あまりにも高い柱なのでほんとにここに仏像があったのかと疑ってしまうほどの高さ。

シンハラ朝ってホントにすごい権力を持っていたのがわかります。

それにしてもインドよりもスリランカの方が遺跡が大きいのはなぜでしょう。

インドの方が人口も多く国土も広いはずなのに。

不思議な謎ですね。

そして続いてメインどころへ移動。

移動の途中に巨大な仏塔があってこれまたびっくり。

写真の枠に入らないほどの大きさ。

ランコトゥ・ヴィハーラと呼ばれる仏塔で高さ55m、直径55mという巨大な建物。

ポロンナルワ一巨大な建造物でその姿に圧倒されます。

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大きすぎるって。

仏教をいかに信じていて、そのためなら何でも彼らは作った感じです。

宗教の力ってホントにすばらしいものがありませんね。

さてようやくメインどころのクワドランガルに到着して。

ここには主要な建物が一堂に集まっている場所。

仏塔や菩薩樹跡、仏堂なども建てられておりここだけでも相当な量の仏教関連物があります。

特に一番目を引くのが巨大な円形の建物。

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中には今は崩れていますが円形の仏塔が建てられており、その四方に仏像が安置されています。

建物の周りには緻密な彫刻が施されていて、ほかの建築とは一味違った雰囲気を醸し出しているのです。

またその目の前にはたくさんの柱に囲まれた中に仏像が建っている建物もあり。

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ここは本当に見ていて飽きない場所です。

ただすべての建物が裸足で入らなければいけないので足が焼けそうで見るのがつらいのですが。

日陰でしか建物を見ることができないので大変です。

さて、その後は博物館と街の南にある遺跡によって本日の観光は終了。

ポロンナルワの古代都市はほんとに広くてびっくりでした。

ただ情報によると次に行くアヌラーダプラの方が広いらしいので覚悟を決める必要がありそうです。

それにしても日焼け止めを塗っても肌が痛いってどういうことよ。

それだけ日差しが強いってことでしょうか。

観光が終了してからは宿に戻りシャワー。

そして夕食を食べた後は日本人の方とお酒を飲んでいました。

旅の経験も長い方なので話していてすごくためになりますね。

さて明日はアヌラーダプラへの移動です。

何もないことを祈りつつおやすみなさい。




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