ここは日本でいう京都のようなスリランカの古都
千年以上にもわたって首都であり続けた
その建築の技術の高さは半端ない
ゆっくりと起床。
といっても目覚ましかけていたからじっくりとは寝ていないんだけど。
7時半に起きて、8時に出発いたしましたよ。
まずは観光するための自転車を借りに。
が、ここでつまずいた。
何と1時間街の中を探しても自転車を借りるところが見つからない。
自転車が置いてあるところを7店舗回ったのですが、すべてセールオンリーという返事が。
レンタルはないって言うではないですか。
おかげで街の端から端へと歩く羽目になってしまった。
ようやく8店舗目で一日レンタルが可能といわれましたが、何と料金が高い。
200ルピーで借りられるのに300ルピーといわれた。
そんな高く借りられるかと思っていったんは違う店を探しに行ったのですが、どこを探してもレンタルサイクルがない。
このため先ほどの店に戻り250ルピー(250円)で自転車を借りることに成功しました。
が、この自転車チェーンがよく外れる。
朝食を買いに行く時にいきなり外れた。
力を入れると外れるみたいです。
このためゆっくりとこいで観光することにしました。
世界遺産「聖地アヌラーダプラ」です。
紀元前5世紀よりスリランカを支配していたシンハラ朝。
その最大の都こそ、このアヌラーダプラ。
1500年もの間首都であり続けたのです。
さらにこのアヌラーダプラを聖地へと変化させる出来事がありました。
それこそ仏教への帰依。
紀元前3世紀にインドを支配していたアショーカ王が仏教を広めるために王子をスリランカへと派遣したのです。
偶然の重なりがあり、王子と当時の国王が対面することになりました。
王子の名前はマヒンダ。
マヒンダは国王の疑問や難問に答え続け、国王は仏教に帰依することを決意。
出会ってから7日間で8500人もが仏教に帰依したとされています。
このためアヌラーダプラは一躍仏教の都へと変貌するのです。
仏教に関連する物が集められ、さまざまな仏教建築がここで花開きました。
それはブッダの骨やブッダが悟りを開いた菩提樹の分け木もここにもたらされたのです。
しかし10世紀にシンハラ朝の力が弱まり、インドから来たタミル人に都を追われることとなりました。
こうしてアヌラーダプラは廃墟となりましたがスリランカ仏教の聖地として今も絶え間なく巡礼者がここを訪れているのです。
スリランカ仏教の代表的な建築が残り、スリランカ仏教の聖地としてアヌラーダプラは世界遺産に登録されました。
最初に向かったのはジェータワナ・ラーマヤです。
アヌラーダプラには巨大の仏塔が3つありそのうちの一つ。
実はこの3つの仏塔は当時世界最大の仏塔。
約100mもの高さを誇る技術の粋を結集した仏塔なのです。
しかも現在でもこれを越える仏塔が世界のどこにもないというのが驚きです。
そのうちの一つをまず目に見た瞬間。
巨大すぎる。
今では仏塔の上部が崩れており、表面もはがれているためにすべてレンガで造られていることがわかります。
しかし、崩れていてもこの大きさ。
その存在感。
スリランカってそれだけの権力持てたの?
だってこんな小さな島なのに。
人口もそんなにたくさんいたわけではないと思うのですが。
これほどの巨大建築を作れる技術があって、それを作る労働力があって。
ちょっと信じられないですね。
スリランカすごすぎですよ。
ここに来るとインドの建築よりスリランカの方がより素晴らしいのではないかと感じてしまいます。
ただ彫刻面からしてみると細部まで彫刻してあるのはインドの方ですが。
大きさは比較にできないほどスリランカが大きいです。
さて続いては、町から北に向かった場所にあるクッタム・ポクナに。
ここは僧たちの沐浴場として作られた場所で現在では水が濁っていますが石組はしっかりと残っており、階段状になっている沐浴場が見てわかります。
僧たちはここで毎日体を清め、お祈りに向かっていたのでしょうか。
それにしても何で2つ必要だったのか。
巨大な一つの沐浴場にしても良かったのですが。
まあ、二つの方が一度に入れる人数が多くなるのでそういう理由かもしれないですね。
続いては巨大仏塔の一つ、アバヤギリ大塔へ。
行ってみてわかったのですが、ここは現在修復中。
仏塔一面に工事用の足場が組まれています。
何となく異様な光景に唖然としてしまいました。
まるで仏塔からやりが刺さっているみたいで。
これはこれでおもしろかったです。
でもやっぱり感想は大きすぎる。
どうやってこれだけの巨大建築を作れたのか。
気になってしょうがないですね。
そしてその後はサマーディ仏像やムーンストーンをみながら。
、、、、って何この遺跡群は。
どこ見ても周り一帯すべてレンガの礎石が残っている。
要するに当時全部建物だったってこと。
これを見る限りでは相当巨大な都市だったって実感ができます。
今では廃墟と化しており歴史の流れによってすべては森の中にひっそりと。
広大な森の中に無数のレンガの跡が。
見ても見てもすべては見ることが不可能なぐらい。
まあ、たぶん見れるかもしれませんが迷子になるという意味で見れないかも。
ここはほんとに複雑すぎです。
さてこのあと北側の遺跡は見れる場所はみたので、次に中ほどにある遺跡を見学に。
最初は、トゥーパーラーマ・ダーガバに。
ここも仏塔の寺院なのですが、大きさはそれほど巨大ではなく当時仏塔に塗られていた漆喰がしっかりと塗れています。
これはスリランカ仏塔の中でも最も過去のものであり。
中にはブッダの遺骨を納めていると伝えています。
ただ、ここはアヌラーダプラ遺跡の中でも小さな仏塔であり、高さが19mしかない。
仏塔の周りには当時屋根が付けられたと思われる柱が何本かのこっていました。
しかしそれらも今にも崩れそうに傾いています。
悠久の時が流れて今に伝わっているのですね。
そしてアヌラーダプラの最大の建築、ルワンウェリ・サーヤ仏塔へ向かいました。
そしたら途中で警察の検問が。
しかも自転車をここに置いて行けってさ。
まあ、しょうがないので自転車をおいて徒歩で仏塔へ向かいました。
すると遠くに巨大な白亜の仏塔があるではないですか。
遠くからでもわかるその存在感。
そして真っ青な空にそびえる真っ白な塔。
アヌラーダプラは当時相当な大都市で巨大建築の宝庫だったことが言うまでもありません。
現在でも世界最大の仏塔というのもわかる気がします。
それもアヌラーダプラに3つ残されているなんて。
どれだけの権力がここにはあったんだと驚きを隠せないです。
そしてルワンウェリ・サーヤ仏塔の近くに来てからは再び警察のボディーチェック。
脱帽して靴を脱いでようやく中に入ることができました。
そして仏塔を目の前にしてあまりの巨大さに心が押しつぶされそうに。
えっとですね、これ建てた人変人でしょう。
なぜこんな巨大仏塔が必要だったのか。
なんといっても広角カメラを持ってきたのに全体像が映らないという巨大さ。
目の前には仏塔しかなく、その白亜の色に目は染まっています。
当時はもっと深い白で覆われており人々はこれに向かい拝んでいたのでしょう。
ただ現在この仏塔の高さが55m。
完成当初は110mあったということで。。
現在よりも2倍の高さがあったという事実。
やっぱり信じることができません。
千数百年前の技術でこれほど大きい物が建てられたなんて。
しかもレンガで。
恐ろしく高度な技術がここに詰められているのですね。
さて、次に行こうと思ったのですがここで水が底をつき。
さらに暑さが限界だったので一度街へ戻ることにしました。
冷たいジュースを飲みながら軽食をして。
再び観光を始めました。
今度は一番南にある遺跡に。
イスルムニヤ精舎と呼ばれ、岩に様々な彫刻や横たわる仏像が有名です。
この仏像は色彩が鮮やかで見ていて飽きない。
しかもスリランカ仏教の色彩を濃くあらわしており手や足裏は真っ赤に色彩されているのです。
が、何と言っても裸足でここを回るのはつらい。
灼熱の太陽の元、裸足というのは地獄でここはそんなに長くは見ていられなかったです。
ということでアヌラーダプラの最大の聖地、スリー・マハー菩提樹へ。
ここはスリランカの聖地といってもいいほどの場所。
というのもここにブッダが悟りを開いた場所にあった菩提樹の添え木をここに移植しているからなのです。
ブッダが開いた悟りを自分たちもみようと必死に祈りを捧げる。
そんな風景がここにはあるのです。
ここも厳重なボディーチェックがあったよ。
それだけスリランカでも守らなければいけない場所で、絶対にテロを起こさせない場所なのですね。
今回アヌラーダプラ観光で5回もボディーチェックを受けたよ。
外国人でも容赦がないですね。
中に入ると壁に囲まれ、一段上に隔離されている場所に巨大な木が生えています。
これそこ菩提樹の添え木。
周りではたくさんの人たちが祈りの言葉が途切れないように拝んでいます。
私はこの前ブッダガヤで本物の菩提樹を見てきたのですが
こちらは樹齢が少ないのか木自体は細いという印象でした。
でもスリランカの聖地には変わりないのですが。
青い空に浮かぶ樹はこれからもここで人々の祈りを受けながら君臨し続けるのです。
さて、これでアヌラーダプラの観光が終了しました。
つ、つかれた。
灼熱の暑さの中の観光は疲れますね。
このあと自転車を返して、食料の買い出しをして。
宿に戻りました。
宿ではシャワーを浴びて、お酒を飲んで。
疲れているのですぐに睡魔が。
このため、布団に入って眠りましたよ。
明日は移動だけなのでゆっくり寝れそうです。
アヌラーダプラアクセス
コロンボやダンブッラなどから直通バスあり。
北部方面からは新バスターミナル・それ以外は旧バスターミナル着。
アヌラーダプラの遺跡は広範囲にわたるのでレンタサイクルがお勧め。
ただし、町にはレンタサイクルがほとんどないので宿で手配してもらう。
もしよろしければクリックしてください。

世界遺産のことを皆に知ってもらう為によろしくお願いします。