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 【[雑学]ヨーロッパ

世界遺産雑学35--新たに再建された町--
2000.12.30
 
世界遺産雑学35

--新たに再建された町--

この町も第二次世界大戦で破壊された。
それはドイツ軍を撤退させるため無差別に・・。
そして町は再建するためにある建築家に依頼する。
コンクリートのパイオニアに。。

オーギュスト・ペレによる再建された町ル・アーヴル  フランス

パリに流れる川、セーヌ川。
その河口にある町。ル・アーヴル。
名前は「港」という意味をもつ。
イギリス海峡を望む場所にある港湾都市である。

このとりわけ何もなかった町が第二次世界大戦において大きな作戦の
重要な場所となる。
その作戦の名前は
「ノルマンディー上陸作戦」
それは、ナチス・ドイツに支配されたフランスを開放するためにノル
マンディー地方に上陸する作戦。
史上最大の上陸作戦。
その作戦のためイギリスから300万人の兵士が動員されたのである。

1944年6月6日
この上陸作戦は始まった。
それは、夜間の落下傘部隊の降下から始まり、上陸予定地への空爆と

艦砲射撃、そして早朝からの上陸用舟艇による敵前上陸が行われたの
である。
もちろんノルマンディー地方にあるル・アーヴルもその対象地となっ
たのである。
この空爆、射撃により町は破壊されていった。
さらにドイツ軍の抵抗にあいこの作戦は2ヶ月もの長い期間にわたって
決行されたのである。

こうして、戦後この町には焼け野原が残った。
戦争の爪痕だけが。
そして、住民は町の再建を決断。
一人の建築家に白羽の矢が立ったのである。
オーギュスト・ペレ
彼こそ、新古典主義のベルギー建築家。
別名「鉄筋コンクリートのパイオニア」
こうして、住民は再建のすべてを彼に任したのである。

オーギュスト・ペレは焼け残った以前の町並みそのままに、さらに近
代建築の粋を集め初めて鉄筋コンクリートを使用した建物を作り出し
たのである。
こうして、斬新的な近代建築のフランス屈指の港湾都市として復興し
たのである。

ル・アーヴルは戦後の復興計画のお手本として2005年世界遺産に登録
された。

とても興味深い世界遺産です。
鉄筋コンクリートを使っているので多分いまどきのような建物なので
しょか。
ぜひ行ってみたいです。