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 【インドの世界遺産

世界遺産「大チョーラ朝寺院群」(1)
2008.03.01
 
2008年3月1日    210日目

当時としては世界最高峰の建築

それが南インドに残る。

ヒンドゥー教を信仰した王たちが残した遺構



おはようございます。

本日も早起きです。

6時に起床して、6時半に出発。

最初に向かったのは駅でした。

って、雨降っているのですが。

雨が降っているのは久しぶりなので、奥底にしまった傘を用意して駅に。

駅に向かったのは次の移動のためのチケットを取るために。

けど、チケットを取ろうとしたら8時にチケット売り場が開くと言われてしまい。

時間がもったいなかったのでバススタンドに向かい本日の移動先へ向かうことにしました。

最初に移動したのはクンバコーナムです。

タンジャーヴールからバスで1時間半ほど東北方面にある場所です。

昨日もこの街を経由してきたのですがね。

この場所に向かったのも、今日行く世界遺産がこの街を経由しないといけない場所にあるからです。

7時前に出発して着いたのが8時。

さっそく、目的地のガンガイコンダチョーラプラム行きのバスを探しましたよ。

でもここでふと思い、このクンバコーナムでも列車の駅があったんでした。

このバススタンドから近ければそこで列車の切符ととった方がいいのではと。

夜行列車名ので早めにとった方がいいので。

このため列車の駅を聞いてみるとなんとバスターミナルの近くにあることが判明。

すぐに駅に向かいました。

さっそく列車のチケットを取ってみると。

、、、フルでしかもキャンセル待ちが大量で。

やはり次の日の夜行は絶対取れないですね。

駅員に「ノーチャンス」といわれてしまいました。

こうなったら第3案です。

バンガロールに少しでも近い所に移動して朝一番にバンガロールに向けて移動しようと思います。

かなり危険な移動ですが。

あ、内容がわからない人は昨日の日記を参照で。

駅からバススタンドに戻り、再びガンガイコンダチョーラプラム行きのバスに乗り込み。

と思ったら30分もバスの中で待たされた。

どうやら1時間に1~2本しかバスがない模様。

よほどマニアックな路線なのでしょう。

しかもたった30kmぐらいしか離れていないのに1時間半もかかった。

インドの移動ってこれだから。。。

そしてようやく到着しました。

世界遺産「大チョーラ朝寺院群」の一つガンガイコンダチョーラプラムにあるブリハディーシュワラ寺院です。

大チョーラ朝寺院群は3つの場所が世界遺産に登録されています。

ガンガイコンダチョーラプラムとタンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院とダラシュラムのアイラヴァテスヴァラ寺院です。

その中でも特に重要とされるのが二つのブリハディーシュワラ寺院です。

11世紀に南インドを征服したチョーラ朝。

彼らはヒンドゥー教を国教としてこの地に寺院を建設しました。

当時の建築としては聖地に仏塔を建築したのですが、チョーラ朝では王の意思によって建設場所を決定。

ヒンドゥーでも独自の文化を歩んで行ったのです。

驚くべきことは当時の南インドの建築からすると約数倍もの規模や高さの寺院を建てたところ。

これは王の権力をこの地に証明させるかの様です。

これら3つの建物は当時として世界最大規模を誇り、南インドに巨大な国があった証明をしています。

規模、彫刻、壁画など南インドの最高傑作として、またその後の文化に影響を与えた場所として世界遺産に登録されました。

今日向かったのはガンガイコンダチョーラプラムのブリハディーシュワラ寺院です。

着いた瞬間に見てびっくり。

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でかい。

ちょっと待ってよ、1000年以上前の建築なんですよね。

それでこの高さですか。

ゆうに50mは超えているよ。

遠くから見てもわかるその存在感。

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なんといっても塔全体が彫刻で埋め尽くされているのが遠くからでもわかるという事実。

なんてもの作ったんだよ。

チョーラ朝は。

ブリハディーシュワラ寺院の入口へ移動するとさらにその素晴らしさが。

寺院の周りを城壁で囲んでおり。

門と寺院の重なった姿が1000年以上前のものと思えぬほどの完成度の高さ。

ちょっと南インドを侮っていました。

日本で習う歴史でも南インドなんてほとんど習わないですよね。

だから文明が発達しなかったのではないかと思ってしまいます。

しかしこの場所に来るとそんな思いが妄想だったと気づきます。

なんだよ、この壮大な建築は。

もちろん中に入ってからもびっくりです。

近づいてみて初めて知る彫刻の細かさ。

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ブリハディーシュワラ寺院全体、すべて彫刻で埋め尽くされており、それは塔の上部まで続いています。

すべてはきめ細やかに彫られており、当時の技術の素晴らしさを今に伝えています。

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推定で言うと、ほとんどが修復されていますが、第2層だけが風化の影響が見られほとんどの彫刻が確認できないようになっています。

でも修復されているからこそ当時の建築完成像がここに残されています。

青い空にすべてを彫刻された塔。

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当時の王はここに何を願ったのでしょうか。

それにしてもすごいよ。

石造建築でもこれほどの高さを誇って、これほどの彫刻を残せたのだから。

確かにヨーロッパとかにも石造建築の教会でこれ以上高い教会もありますが。

それよりも数百年前のインドの話だよ。

その事実がほんと信じられません。

南インドで発展した寺院の特徴としては一番高い塔と入口付近まで回廊のような長い建物が建設されています。

残念なことに中は写真撮影不可だったのでお見せすることができないのですが。

薄暗い中に大量に並んでいる柱の中を進み。

やがて巨大な塔の下にたどり着いて。

ヒンドゥー教の拝んでいる像が姿を現します。

それも時間限定で。

私はたまたまその時間にいることができたので、皆が真剣にその像を拝んでいるところを見ることができました。

過去の王様もこのように祈っており、自国の繁栄を祈っていたのでしょうね。

さてここでとても大変な事態が。

というのも大雨。

スコールですが。

私は建物の陰に隠れていたのですが、靴が。。。

実はここは靴を脱いで入場しなければならない場所で、門の横にある人が監視している場所に置いてきたのですよね。

もちろんみんながそうしているために。

けど、雨降ってもみんなの靴を移動しようとしない。

すべて雨よけする場所なんてない所に置くんですよ。

雨が降ったからほとんどの靴を雨の当たらないところに撤収するのかと思いきや。

何とそのまま。

遠くから眺めていて靴を移動しようしないのであわてて自分の靴だけは避難させました。

正直言えばすでに遅かったのですが。

半分ぐらい靴がびしょびしょになっていましたよ。

特に靴の中に入れていた靴下は完全なる被害に。

ふざけるなって感じ。

預かっているならそれぐらいは対処しろよ。

他の外国人はほとんどサンダルでしたが、一部靴で思いっきり濡れていたので。

この人たちはこのあとどうするのか気になります。

靴を非難させてからはひたすら雨があがるのを待ち。

30分ぐらいして雨があがったので再び観光しました。

やはり彫刻はすごいよ。

しかも建物自体大きいので全体像が取りにくい。

ちょうど隣にこのブリハディーシュワラ寺院を縮小させた感じの寺院がありましたのでそちらの構造でも。

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入口と巨大な塔の間に回廊があるのが少しでもわかると思います。

インドに来てから気づいた事実。

インドは技術が高すぎる。

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いままでそんな歴史を習っていないし、インドが発展した事実がそんなにないと思っていましたが。

遺跡の技術が高く、日本と比べたら技術ではインドの方が明らかに高い。



今までのアジアを見る限りでは日本が誇れるところって木造建築がいまだに残っていることと城の素晴らしさというところでしょうか。

インドは彫刻が素晴らしいというのはこちらにきてようやく知りましたよ。

さて、ブリハディーシュワラ寺院の観光をここで終了。

帰る時間もあったし。

そうそう、もう一つの感想としてはインド人うるさすぎ。

というのも、遺跡を見に来たはずなのに外国人を見るたびに話しかける。

お前の名前はとか国はとか。

この遺跡にきて20人には声をかけられた。

うるさいので無視したら、100mぐらい追ってくる人もいて。

遺跡に集中できないだよ。

何でこんなに外国人と話したいかがわからない。

インド人は白人を崇拝しているので白人だけに声をかければいいと思いますが。

ちなみに、インド人の意識として人種的に中国人は格下、日本人は同じ立場という認識があるみたいです。

もちろん経済的な意味でも。

日本は同等という意識が植え付けられているのです。

全然違うのに。

また、白人は格上という認識も。

だから、もし私と白人が一緒に食事所行っても必ず白人の食事が先に出てきます。

あとから注文した白人の人たちでも私たちより先に出てきます。

これがインドの人種認識。

それを知らないと日本人は怒る人もいるでしょうが、彼らの意識をわかって旅をされる方がいいのではないでしょうか。

さて、こうしてクンバコーナム経由でタンジャーヴールに戻ってまいりました。

さっそく宿に帰り、シャワーを浴びて。

夕食へと出かけました。

南インドはお皿の上に葉っぱを置いてその上に食事を乗せるスタイル。

これはなんだか忘れましたが、薄い小麦粉ベースの生地にカリーのジャガイモが合わさっているもの。

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お腹が正直膨れないので二つ頼んでしまいました。

それでも日本円で100円というのが安い感じです。

夕食後は再び宿に戻り。

明日の準備です

明日はいろいろ忙しい日になりそうなので。

覚悟が必要ですね。

さてどんな日になっているでしょうか。

楽しみです。



ガンガイコンダチョーラプラムのブリハディーシュワラ寺院アクセス
南インドのタンジャーヴールもしくはチダンバラム(どちらもチェンナイからバスあり)からクンバコーナムへバスで移動。
クンバコーナムのバススタンドからガンガイコンダチョーラプラム行きのバスがある。
すべてはタミル語で表記されているためにインフォメーションもしくは近くの人に聞くこと。
30分から1時間に一本の割合でバスがある。
ガンガイコンダチョーラプラムは途中の田舎街なので車掌に降ろしてもらうようにしてもらうこと。




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