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 【インドの世界遺産

世界遺産「大チョーラ朝寺院群」(2)
2008.03.02
 
2008年3月2日    211日目


青空にそびえる巨大な塔

王たちはここで何を願ったのか

南インドに花咲いた世界最大規模の寺院群


本日も目覚ましの音で起きました。

午前中に観光して、午後には移動したかったので。

このため7時起きの7時半出発です。

向かった先はこの街にある寺院。

タンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院です。

世界遺産「大チョーラ朝寺院群」の一つであり、その中でも規模が最大のもの。

昨日に行った場所とこことダラシュラムの寺院が世界遺産に登録されているのです。

今回の旅ではダラムシュラムに行くのはあきらめました。

というのもどこにあるのかさっぱりわからない。

はたしてここから近いのか遠いのかも。

ということで今回はメインを二つ回ることにしたのですよ。

さてバススタンドで朝食を買い込んで、食べながら寺院に向かいました。

バススタンドから歩くこと10分。

街の中心部から少し離れた場所にブリハディーシュワラ寺院があります。

到着してみてまず思ったこと。

門だけでも相当な装飾の数々なんですが。

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遠くには巨大な塔が見えますが、それ以上に正面に立つとその素晴らしさに驚きます。

屋根には緻密な彫刻が施されており、まるで像が浮かびあがっているかのよう。

これだけでも素晴らしい物があるのですが。

これほどの技術があったなんてやはり信じられない。

学校で歴史を学んでいた時には南インドは一切触れなかったので大した歴史がないのかと思っていましたが、この姿を見るだけでそのイメージが間違いであることが一目瞭然。

素晴らしい文化があった証明ですね。

門をくぐってからは、靴を預けて。

昨日もそうでしたが、ヒンドゥー教は寺院などで靴を脱がないといけないみたいですね。

仏教だけかと思っていました。

敬虔な仏教国は寺院ですべて靴や帽子を脱がなければならず、スリランカでは苦労したものですが。

もちろん仏教の聖地ブッダガヤでも靴を脱ぎましたよ。

でもそれ以外はインドで靴を脱ぐことはなかったので。

ここもかなり信仰されている場所なのですね。

そしてようやくタンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院の中に入ることができました。

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やはり感想は大きい。

昨日の寺院も大きいと思ったのですが、タンジャーヴールの寺院の方が大きい印象があります。

前門から2つの門を通り、ようやくメインの建物が見えてきます。

寺院は2重の城壁で囲まれており、まるでここで籠城をするかのよう。

それだけ寺院の存在感が伝わってきます。

門をくぐって最初に見えるのは巨大な動物の像。

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正直これは何の動物だろう。

牛らしき感じですね。

動物が向いている方向にはこのブリハディーシュワラ寺院のメインの巨大な塔が建っています。

この塔はほんとに圧倒させられるのですが。

前門と同様にいたるところに彫刻が施されています。

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それも塔のてっぺんまで。

何しろ一番驚くことが塔のてっぺんに立っている石は巨大なひとつの岩で作られており推定、81tもあるのだとか。

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これを一体どうやってこの高さまで載せたのかと思ったらどうやら塔の上部まで斜面を作りそれを登らせてみたいです。

これだけ聞いてもどれだけの技術力や労働力が必要だったのか。

想像すればするほど信じられなくなります。

だって塔のてっぺんって相当高いんですよ。

上を見上げると首が痛くなるほど。

寺院の横に斜面を作るなんて膨大な建築資材が必要になるんです。

現在の重機があったとしても相当な年数がかかるはず。

それを人力で。

エジプトのピラミッドの建築方法と同じなのでそれを想像していただけると。

南インド恐るべし。

さてそして寺院の中に入ることにしました。

ブリハディーシュワラ寺院は巨大な塔の前方に長い回廊のような建物がついており。

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長方形のような形をしています。

中にはその回廊の部分から入ることになり。

階段を上り比較的小さな入口へと入っていきました。

中は完全に日の光が遮断されており薄暗く、照明の明かりが幻想的な雰囲気を醸し出します。

細い回廊を進んでいき、その周りには様々な彫刻が安置されている。

皆神妙な面持ちでその回廊を進んでいきます。

その先は行き止まりになっており巨大な円柱のような彫刻があります。

これこそヒンドゥーが最も大事にしているリンガです。

これに向かい人々は拝み。

幸せになろうと必死に祈るのです。

残念なことにここは写真が禁止なのでぜひ気になる方は見に来てくださいね。

さて再び外にでて寺院の周りを見て回り。

昨日見たガンガイコンダチョーラプラムのブリハディーシュワラ寺院はメインの建物の周りに数個の小さな寺院や彫刻がありましたが。

こちらの寺院も全く同じで、多種多様な寺院が残っています。

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形はブリハディーシュワラ寺院と全く同じ構造で長細い形となっています。

こちらの寺院も同様に彫刻で埋め尽くされておりその彫刻一つ一つは細かく見ていて飽きません。

ただ昨日見たガンガイコンダチョーラプラムの寺院と違う点は寺院の周りを囲む回廊や城壁があること。

もしかしたら昨日のは崩れていたのかもしれませんが、こちらは完全に残っているのです。

回廊には小さなリンガの彫像がたくさん配置されており、回廊に隙間なく並べられているのです。

それにしてもこれでは回廊というより要塞のような感じなんですけど。

回廊のもう一つ外の周りには完全なる城壁が存在しており、まるで寺院を守るかの様です。

そういえばここはチョーラ朝の首都でした。

王はこの寺院とともに国を守ってきたのですね。

だから要塞があってもおかしくはないのですね。

これにて一通りの観光は終了です。

ちなみにここは1時間ぐらいあれば観光終了するので。

寺院はかなり巨大ですが建物に入れる場所がほとんどないので。

私は日陰で座れる場所を確保してからずっとこの寺院を眺めていました。

当時の人たちがこの寺院を作っている姿を想像しながら見るととても素晴らしいものに見えてきます。

青空に溶け込む巨大な塔。

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そして遠くからでは複雑すぎてあまりよく見えない彫刻

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すべては人間の成した業。

1000年前にこれほどの技術があったなんてとても信じられなくです。

さて、1時間ぐらいこの風景を眺めていたところでここの観光を終了しました。

本日は隣の街に移動しなくてはならなかったので。

宿に戻り、急いでパッキング。

そして宿をチェックアウトしました。

向かった先は新バススタンド。

街から3km離れているので市バスを使って移動です。

バススタンドに到着して、昼食を買い。

次の移動先チィルチラパッリに移動。

40kmぐらい離れているので1時間ちょっとぐらいかかりました。

ティルチラパッリに到着してから宿を探す前に明日の移動方法の検討。

何しろ明日の夜10時には完全にバンガロールに到着していなければならず。

夜行列車を予約してあるからね。

このため明日朝一番のバンガロール行きの列車があるか確認です。

すると8時半発の18時着のバスがあるでは。

これは良かった。

夜行列車の4時間前に着くとなると遅れたって3時間以上は余裕があるので。

タンジャーヴールからだと2時間しか余裕がなかったから不安だったんですよね。

ということでさっそく予約。

無事チケットを取ることができました。

さて続いては宿探し。

が、こちらの方が難航した。

何せ安い宿がほとんどない。

あっても全部フルって言われた。

かれこれ5件ぐらいは回ったでしょうか。

まあ一つ安い所を見つけたのですが、窓がない。

いえ、その言い方は間違いで窓はあるんだがガラスがない。

要するに蚊が入ってくるではないですか。

ということで却下。

もう少しでも高い所に泊まることとしました。

何で南インドはどこもこんなに高いんだ。

北インドは安く済みますが南インドは安くならないのでびっくりです。

本日で南インドは終了なのでちょっと高くてもね。

まあ、200ルピー(550円)ぐらいですが。

ブッダガヤでは40ルピーで泊まっていたのを考えるとかなり高いですよね。

さて宿も決まったところで、宿でのんびりしていました。

暑さ限界でつかれていたので。

ずっと宿でゆっくりしていました。

そして夕食を食べ。

再び宿に戻り。

そのまま睡眠。

やべ、この町一切見てないや。

まあそんな日もありでしょう。

では明日から移動三昧です。




タンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院アクセス
チェンナイから直接タンジャーヴール行きのバスあり。
それ以外にもティルティやマドッライからもバスがつながっている。
新バスターミナルへ到着した場合は74番のバスで旧バススタンドへ。
旧バススタンドからは西に徒歩10分も歩かないぐらいで到着





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