山の頂上からは岩の大地が広がる
その中に数多くの寺院群が。
乾いた風と共に時を重ねている
おや。
かなり寝てしまったよ。
起きたらすでに8時だった。
まあ、本日はゆっくり回る予定だったので。
9時に宿を出発しました。
最初に向かったのはハンピ村にある寺院。
ヴィルーバークシャ寺院です。
正面にある門は巨大で、しかも良好に保存されています。
特にハンピに到着してから一番最初に見える寺院。
近づけば近づくほどこの岩山の大地の中にあるので異質な感じがします。
すべてを白の漆喰で装飾されていて、当時の寺院がそのまま現代に蘇っているよう。
中に入るとやはりこの時代の寺院はどこも構造が同じということを実感します。
ただ、残っているのか復元されているのか定かではないですが、きれいな寺院なので今まで崩れていた寺院が完成状態で残っていたらこのような姿をしていたのだろうと感じることができました。
ただひとつだけ他の寺院と違う場所があって。
なぜだか城壁部分の一部に巨大な塔が建っています。
中心の建物ではないんですよ。
正面と北側にそびえる塔。
どのような真意があるのかはわかりませんが、素晴らしいものを見させていただきました。
また、中央部に残るメインの建物の入口の彫刻が素晴らしく。
幾つもの像が中へ導いているようでした。
寺院の観光後は寺院の隣にある高台へ。
ここからなら寺院がよく見えるのです。
また周辺には十数もの小さな寺院が乱立しており。
全部見るのにも一苦労でした。
それにしてもこんな岩山の斜面に寺院を建設する気になったものだ。
地面が岩山だけに基礎とか全く作れなさそうなんですけど。
それでも斜面にそって土台が組まれている姿を見ると当時の技術力がうかがえます。
岩の上にそびえる無数の寺院という姿も味がありますね。
この周辺の観光を終わってからは、ハンピ村に近いマーダンガ山に向かいました。
もちろん山登りです。
しかも岩山ですが。
ともかく道に沿って歩いて行ったら、、途中で道がなくなり。
あれ、道間違えたか。。と思っていたらよく見れば道が続いていた。
岩の上を通る場合、道が無くなったように見えるのです。
それにしても、ここ登るのかなり怖いよ。
サンダルなんてもってのほか。
私は靴を履いているので難なく登ることができましたが。
山を登る際は絶対靴を履いてきてくださいね。
それにしても灼熱の地獄の中で岩山に登るのはかなりつらい。
すべてが暑いよ。
おかげで何度休憩したことか。
ただ、それを乗り越えて頂上に着くと素晴らしい風景が待っています。
見渡す限り、岩がごろごろした大地。
その中に一本の川が流れています。
岩の中をよく見てみると中に寺院が紛れ込んでいて。
また近くでは寺院とそのための参道があります。
水をためた貯水池なども確認できて。
上から眺めるとハンピが巨大な岩山の中に造られたということが実感しますね。
山の裏手に回るとこちらは遠くに王宮地区や貴族地区が見えており。
というか遠くて見るのが大変だ。
それだけ広大な土地に建設されているのです。
どれだけ見てもハンピのすごさは伝わってきます。
インドという土地をほんとになめていましたね。
かなりの文明が発達していたとは。
改めて学ばされましたよ。
それにしても山の上は気持ちがいい。
景色が良くて、風もあって。
休憩しながらずっと風景を眺めていました。
ハンピの遺跡の中でもこの場所は一押しです。
ぜひぜひハンピに来た際はマータンガ山に登りましょう。
山を降りてからはアチュダラーヤ寺院に向かいました。
先ほどの山から見えていた寺院です。
まあ、これだけハンピを回っていると寺院が全て同じ様に見えてきてしまいますが。
ここは先ほど山から眺めていたので構造が手に取るようにわかりました。
正面から3つの門をくぐってやっと中に入れて。
中心にはやはり建物が。
今では中に何もないのですが、当時はきっとリンガが安置されていたのでしょう。
ただこの寺院は崩壊が激しくて彫刻とかがさっぱりわからない。
正面の門に立っている塔も崩れていて。
長い年月の時を私に伝えてくれるようです。
それだけの時をここに放置されたのですね。
さてその後は昨日行ったヴィッタラ寺院の方へ歩いていきました。
ハンピとヴィッタラ寺院の間には大量の建物が乱立しており、岩山の合間を通るので自転車すら通れない状態。
そんな場所にどうして寺院を建てたのか不思議でなりません。
ふつうは交通の便がいいところや人が行きやすい所に作りませんかね。
川の近くだからかな。
それにしてもハンピは道のあるところを進んでいくと必ず寺院に遭遇する。
なんて都を作ったものだ。
どれだけヒンドゥー教を信仰していたのかうかがうことができるのではないでしょうか。
日本人は宗教という概念に疎いので。
ヴィッタラ寺院に到着するまでもたくさんの建造物を見ました。
よくこんなに作る気になったものだ。
相当な労働力と年月がこのハンピに注がれているのです。
それにしてもここを歩くのはすごく大変。
岩がごろごろしている中なので足元を常に確認しないと怖いです。
あと灼熱すぎて水が無くなってしまった。
本日だけでも3L以上は飲んでいるのですよね。
でも汗がほとんど出ない。
あまりにも乾燥してすぐに蒸発してしまうためです。
こんな過酷な環境の都。
やっぱり不思議な場所に造ったというのが感想かもしれないですね。
さてこれで一通りの観光は終了です。
特に水も無くなったので急いでハンピ村に戻りました。
宿に戻ってシャワーを浴びて。
宿でごろごろしていました。
夕食を食べて。
もうハンピはすべてが高くて困る。
外国人料金なんだから。
早くハンピを抜けたいです。
明日はようやく夜行でゴアに向かいますよ。
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