ムンバイの玄関口
列車でムンバイに到着すると巨大な建造物が出迎える。
イギリス植民地時代に建てた巨大な駅
ぐっすり寝たような。
気がついたら7時半を過ぎていた。
途中何度か起きたのは言うまでもありませんが。
今回はアイマスクをしていたおかげで結構寝れたのではないでしょうか。
隣の人がだいぶ私の場所を占領していたのは言うまでもありませんが。
はてさて、起きてもまだバスは進行中。
今現在どころ辺にいるかさっぱりです。
起きてから約1時間バスは進みどんどん都会の景色へと変貌。
そろそろムンバイに到着したかなと思ったらさらに30分バスは進み続けた。
ようやく、ここで降りろと言った場所が。。。
さっぱりどこだかわからない。
何とほとんどの長距離バスが発着するセントラルバススタンドではない場所で下された。
ホントにここはどこだよ。
まあ、ここから駅に向かって郊外電車に乗れとは言われていたが。
その駅がどこにあるかさっぱりわからない。
しかも寄ってくる人たちはタクシーの人たちで、駅はどこかと聞いてもそこは遠いからタクシーに乗れとか言ってくるし。
うざかったので、その人たちを振り切りわけのわからない道を進みました。
途中、話かけやすそうだった人がいたのでその人に駅の場所を聞いて。
すごく近かった。
ようやく郊外列車にのってムンバイの中心地に向かうことが。
できない。。
なんだこの列車に乗る人たちは。
日本の東京の通勤列車よりたちがわるい。
だって、日本は列車の扉が閉まるけど、インドは閉まらないから片手だけでも列車につかまって列車に乗って行く人たちが。
私はバックパックをしょっているので、もちろんそんな争いに参加できることもなく。
とりあえず最初に来た列車はあきらめました。
次に来た列車は先ほどよりは込み具合がましだったのでそちらにのって。
それでもぎゅうぎゅうなんですが。
辛い思いをしながら、ようやくムンバイの玄関口CST駅に到着しました。
実はこの駅が世界遺産のチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅なんですが、まだ宿を決めていなかったのでそちらを優先で。
まだ朝の9時だったのですぐに見つかるだろうと思って駅に近いホテルに行ってみると。
何と満室。
ムンバイの宿は見つけることに苦労すると聞いていましたが、朝の段階で満室というのはすごいことです。
しかも隣の宿もすでに満室だったよ。
このため、コルカタでもチェンナイでも泊まっていたサルヴェーションアーミーに向かいました。
そこは何とかドミトリーが空いていたので泊まる場所が決定。
荷物を置いて、すぐにCST駅に戻りましたよ。
で、観光の前に次の移動のチケットを取りに。
、、、何と大変なことに気がついた。
来週インドはゴールデンウィークのような休みに入るためにチケットが全く手に入らないということに。
巨大なお祭りがあるのですが、手当たり次第に色水をかけまくるというお祭りでその期間はさっぱり移動ができないという。
すっかり忘れていた。
もう、150人以上キャンセル待ちで列車に乗れるわけがない。
どうしよう。
こうなったらバスの移動で行くしかない。
まだいろいろ方法はあるので検討してみたいと思います。
そしてその事実を知ってがっくりきていたのですが、何と見つけてしまったものが。
インドのマク●ナルド。
これはもう昼食をここで食べるしかないでしょうと言うことでさっそく入店。
いやはや、今までで見たマク●ナルドで一番のびっくりです。
何とビーフというものが全く存在しないところで。
あるものは野菜か鶏か魚かという選択しかないのです。
私はいままでビックマックを中心に頼んできたので、インドでもそれらしきものを。
チキンマハラジャバーガーです。
味は、、、カレー味かよ。
まさか、カレーだらけのインドにおいてマク●ナルドまでカレー味なのはショックですよね。
それともう一つ各国のマク●ナルドと明確に違う場所があり。
それぞれの包装紙の所に色の違うマークが描かれています。
この色によって野菜だけ使っているか、肉も使っているかがわかるようになっているのです。
さすがはベジタリアンが多い国だけあります。
さて、こうして昼食を堪能したところでさっそく観光。
世界遺産「チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅」です。
一般的な名称ではすべての頭文字を現してCST駅と呼ばれております。
この駅は19世紀に着工が始まり10年の歳月をかけて作られました。
設計者はWilson BellとFredric Willian。
彼らはこのムンバイの玄関口としてヨーロッパの建築とインドの建築を融合させることを計画。
当時イギリスではやっていたネオゴシック様式とインド宮廷建築を織り交ぜて設計されました。
こうして完成したチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅はイギリスとインドが混ざった唯一の建築であり、その後の建築にも影響を与えた場所として世界遺産に登録されました。
朝に到着した時に気がついたのですが、この建築は駅の正面ではなく側面部に造られているという点です。
なんというか、東京駅の感じで下に向かう線路がバッサリない感じ。
皆は正面から移動するのでこの建築を見ないで通りすぎてしまいそうです。
周り込んでみることが必要です。
このため、横に回り込んでみると。
なんだこのインドに合わない建築は。
いや、インドに溶け込んでいる建築は。
なんというか何となく矛盾しているのですが、どちらも間違っておりどちらも正しいと思わせる建築なのです。
遠目で見るとヨーロッパの教会建築の手法がふんだんに取り込まれており。
けれども近づいてよく見ると、インドの宮殿で見られる建築が使われています。
ヨーロッパの建築とインドの建築が完璧に混ざりあっているのです。
なんだか不思議な感じ。
ヨーロッパにいるんだかインドにいるんだかさっぱりわからなくなる。
建築物を見ているといろんな葛藤を与えてくれます。
それだけうまいこと建築が混ざり合っているのがこの駅なのです。
ホントにすばらしい建築。
いままでいろんな建築物を見てきましたが、これほど悩む建築物は初めて。
大体、何となく植民地にあってもこれは完全にヨーロッパとかその土地の建築だという感じが明確に見えていたものが。
この建築を見るとさっぱりわからなくなってくる。
建築家にとってこれだけうまく溶け込ませるのは素晴らしいとしか言いようがない。
新たな建築の可能性がここで示されたのではないでしょうか。
それとよくよく見ていると、イスラムの建築も微妙に混ざっている感じ。
あと、スペインも。
もともとスペインの建築様式はキリストとイスラム教が混ざっている建築様式だからどことなく似ているのかもしれません。
建物の上にはインドの国旗と、ヨーロッパの彫刻がセットで見えるようになっていて。
ここにもそのコントラストがあっていい感じです。
昔はここにイギリスの国旗が掲揚されていたのでしょうが。
ただ、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅ほとんど入ることができない感じで。
ここで働く職員でしか中に入れないみたいです。
唯一チケット売り場が一部だけ使用されており。
そこはまるで教会の内部のような建築。
他の部分はさっぱり見ることができませんが、このような構造になっているのかと推測できるようでした。
でももう少し解放してほしいなというのも感想としてあります。
また、このチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅はあまりにも大きすぎるので道路を挟んだ反対側から見ると一番よく見えます。
ここだけ見るとヨーロッパの宮殿の雰囲気があるよ。
中心から両手を広げるかのような構造で。
中心部がちょっと奥まっているように感じます。
なんだかドイツを思い出す感じがあるのはなぜでしょう。
私の感覚的な問題ですが。
それとここには様々な彫像が設置されてあります。
すべてはヨーロッパの彫像なのですが、マリア像や悪魔などがいたるところにあります。
これも建築家が融合を目的として建てたものの一貫なのでしょうか。
あまり目立ちませんが、確かにインドの建築と思っていると彫像だけ見ると否定したくなりますものね。
今まで見てきた建築の中でこれほど不思議に思った建築物は初めてでした。
でもしっかりと完成されているから感動するのですが。
あまりにもすごくてずっと見ていましたよ。
まあ、ここは見るところが少ないというのもありますが。
こうして観光は終了。
一路宿に戻ってシャワーを浴びました。
今、海側に来ているので空気が乾燥していないために暑ぐるしい感じがあって汗が噴き出してしょうがないのですよ。
ハンピの気候の方がよっぽど良かったような。
暑かったですが乾燥していて過ごしやすかったよ。
さてシャワーを浴びた後は夕食でも。
って、このムンバイのインド門周辺は料理も何もかもが高い。
普通の1.5倍の価格なんですが。
このために数軒ほどレストランを探してしまいましたよ。
ちょっと外れたところにいつもと同じ価格のレストランを見つけて満足。
しかも外国人向けの味付けがすごくうれしかったです。
さあ、明日はムンバイにあるもう一つの世界遺産を見に行ってきます。
最近、精力的に回っているよ。
今度の祭りの時に少し体を休めようと。
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナスアクセス
ムンバイのCST駅のこと。
地方からムンバイに到着する際には必ずCST駅で下車することになる。
バスで到着の場合、セントラル到着だとバスでCSTまで、それ以外だと最寄りの郊外電車を乗り継いでCST駅まで行くこと
ムンバイのインド門からは111番のバスで終点下車
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世界遺産のことを皆に知ってもらう為によろしくお願いします。