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 【インドの世界遺産

世界遺産「エレファンタ島の石窟寺院群」
2008.03.14
 
2008年3月14日    223日目


そこはムンバイにある湾にある島

誰もが立ち入れない場所にひっそりとたたずむ

石窟寺院の数々が。



えっと、おはようございます。

なんとダニに刺されている気配がある。

マジっすか。

というか今まで一度も刺されなかったのが奇跡な感じで。

ようやく来たかというのが印象。

といってもベットに触れている片腕だけなのでかゆくもなく何の問題もない感じ。

朝食を食べているときに気が付きました。

まあ、この宿を移動することはできないので。

ムンバイはほんとにすべてが高くて困る。

宿も移動することが全く不可能なので。

明日には移動するしとりあえず、寝ているベットだけ移動しようと。

さて朝食を食べているときに一人の日本人と知り合い。

なんとまだ十代。

私より7歳も年下だよ。

そろそろ平成生まれのバックパッカーが生まれようとしています。

時代は過ぎて行くものですね。

さて朝食を食べ終わってからはベットを変えて、宿を後にしました。

最初に昼食を買い込み、ムンバイのインド門近くのフェリー乗り場に。

ムンバイの世界遺産に行くには船を使わないといけないのです。

さっそくチケットを買いに行くと。

安いチケットを買おうとすると何と1時間先でないと船が出ないと言われて。

今すぐならデラックスに乗らないといけないらしい。

たかだか20ルピー(60円)ぐらいの違いなので時間を取り、高いチケットを買うことにしました。

そして船に乗り込み。

一路エレファンタ島へ。

、、、、って結構近いもんだと思って乗り込んだら、1時間もかかった。

確かムンバイから10kmぐらい先の島なんだけど。

時速10kmってどんな遅さだよ。

船に乗ったら何もやることないのでぼけっと水平線を眺めていましたが。

そういえばこの水平線はアラビア海。

アラビア海をこの目で見るのは初めてでした。

といってもただの水平線なので感動なんかは一切ないのですが。

この先に中東やアフリカがあると思うと遠くまで来たことを実感するようでした。

さてようやく船はエレファンタ島に到着し。

が、船の発着場所から島まですごく長い防波堤が続いているんですが。

観光客用にミニ列車まで走っている次第で。

もちろん私は歩きましたけどね。

そして島に到着して、、、入島税を取られた。

たかが島に入るのにお金が必要ってどういうことだよ。

しかも世界遺産までが結構歩く。

これは体力のない人には休み休みで行くしかないでしょうが。

目的地に着くまでに汗がだくだくになりましたよ。

こうして到着した場所こそ世界遺産「エレファンタ島の石窟寺院群」です。

ムンバイ湾に浮かぶエレファンタ島の岩山に削られた寺院群。

すべては6~8世紀に造られており、そこにはヒンドゥー教彫刻の傑作が残っています。

7つの寺院が存在し、すべては岩山をくりぬいて作られました。

特に第1窟にある彫刻は最高傑作とされ、緻密な彫刻が残されています。

いまだにこの場所にこれほどの石窟群が作られた理由が謎とされており、また陸地からこれだけ離れている島にこれほどの労働力を運べたかなど様々な謎が潜んでいるのです。

こうしたエレファンタ島の寺院群はヒンドゥー教石窟寺院の傑作としてまたその後に影響を与えたとして世界遺産に登録されました。

さてようやく到着してからは入場料を払い、最初の石窟の中へと足を踏み入れました。 

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ってなにさこの柱の数は。 

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岩山をくりぬいているので、まずそれだけでもかなりの労働力と日数が必要だと思いますが。

その中に空間を広げるための大量の柱が彫りこまれています。

元はこれが一つの岩山からできているなんて想像もつかないですよ。

見る限りではつなぎ目が一切ないのでほんとに柱が彫りこまれているんだと実感できます。

信じられない。

中国でも石窟の世界遺産を見ましたが、岩の中にこれほどの空間を作ったものはなく。

素晴らしいとしか言いようがない。

そして一番奥には壁を埋め尽くすほどの彫刻が刻まれています。

中心には3つの顔を持つシヴァの彫像があり。 

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顔はすべて異なった顔をしており、左は破壊神、右は守護神、正面は瞑想中のシヴァの顔が彫りこまれております。

誰もが惹きこまれそうな表情をしているのが特徴です。

その両隣には壁一面に彫りこまれたヒンドゥーの彫刻群が存在し。 

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見ていて全く飽きません。

なんてものを作ったんだ。

というかどうやって作ったんだ。

これを見て一つ疑問に思うことが。

一つの失敗も許されないってこと。

一つの岩をくりぬいているために彫刻を掘るのも一発勝負だったはず。

私の見る限りではつなぎ目がなかった感じがありますし。

彫刻も失敗している様子もありませんでしたし。

これを彫りこんだ人たちに尊敬の念を抱かずにはいられないですね。 

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でも、この石窟を見る上でのひとつ難点が。

写真を撮るにも三脚の使用を禁止されていること。

えっと、石窟ですからものすごく暗いんですが。

写真を少しでもやっている人だとこのつらさがわかると思いますが、暗い所で写真を撮るにはシャッタースピードを遅くしなければならないので三脚が必要なのです。

1/30のシャッタースピードが手ぶれを起こさないぐらいの限界ですし。

ISOも200ぐらいがノイズを混じらせないための限界。

なぜ三脚がだめなんだよ。。

皆写真を撮るのに苦労していました。

ちょっとボケていたりノイズが入っているのはしょうがないものだと思って写真を見ていただけだけたら幸いです。

この状況下でも何とかきれいに撮れたと思いますが。

地●の歩き方を見ると絶対三脚で写真を撮っただろと突っ込みたくなるような写真で。

うらやましい限りです。

さて第1石窟を見学後はそのほかの石窟を見学。

歩いて数分の所にあるので見終わるにはすぐなのですが。

しかも第1石窟が最大で一番彫刻が保存されているのもあり。

他の石窟は途中で作られているのを破棄されていたり、中には彫刻が残っていなかったりで。 

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見どころがそんなにないのが現状です。

しかし、全部の規模を考えるとよほどの労働力が必要だったことがわかり。 

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なぜこれほどの寺院をこんな何もない島に建てたのかすごく謎なのです。

だってエレファント島からは陸地が一切見えないんだよ。

まあ、ムンバイが公害汚染により曇っているというのもあるのかもしれませんが。

誰もこれないような場所にヒンドゥー教の寺院を建てても意味がないのではないかと思ってしまいます。

すべては謎に包まれていますね。

それにしてもこのエレファンタ島はそのほかにも植民地時代の痕跡が残っており。

砲台跡なども残っているのが印象的です。

やはり今まで見てきた植民地の主要都市は城壁かされており、何かしらの防衛手段をもっていたりとか。

マカオだって砲台がたくさんありましたし、スリランカのゴールだって城壁に囲まれて砲台跡も残っていましたし。

それほど植民地というのは利益のために重要な場所だったのでしょう。

エレファンタ島の石窟寺院は意外にせまいので一通りの観光は終了。

このため一度日陰で休んでいると、あれ、、朝食の時に一緒だった日本人がいるではないですか。

確か本日は日本に帰るための飛行機に乗るはずでは。

話をしていると夜の便だったので昼間は観光するためにエレファンタ島に来たとのこと。

弟とほとんど同じ年代のために話が合わないのかなと思いきや、話すことは海外のことなので話は噛み合ってよかった。

いろいろ話をしていましたよ。

さてその後は再び石窟をじっくり見ていました。

ここは見れば見るほど素晴らしさが分かってくるようで。

まあ、これから暗い中での写真をどのように撮ろうかとうことを悩んでいたのかも。

たくさんの設定を変えて写真を撮っていました。

この先もインドは石窟の世界遺産が続くのでそれに向けての練習を兼ねてですね。

ようやく自分でも納得できる写真を撮れて満足です。

さて、入場料を払うところには5つの寺院しかなくて、残りの2つは違う場所にあるとのことで向かおうとしましたが。

チケット売り場でその場所を確認すると、、とてもデンジャーだからやめろって。

はい。

いかにも蛇とか出てきそうですし。

地形も複雑で迷いそうなので。

あきらめました。

命の保証が第一ですからね。

このためにムンバイの街に戻ることに。

再び船に乗り、ムンバイの街へって行きよりだいぶ時間がかかった。

1時間半も船に揺られていたよ。

暇もつぶせないのですごく困りましたよ。

さてムンバイに戻ってからは宿に戻ってシャワーを。

それがすんだら夕食を食べて一路駅に向かいました。

明日のチケットがウェイティングだったのでしっかり取れているかの確認に。

。。。。。、、ダメそうです。

まだ4人待ち。

3日間で5人減りましたが残り12時間で待っているということは乗れない可能性大。

明日ホントに移動できるのか。

最悪、自由席に変えて立ったまま移動するというのも手でしょうね。

明日のことは明日考えます。

そしてその後はCST駅のライトアップの写真を撮っていました。 

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こちらは三脚が可能だったのできれいな風景を取ることができました。

三脚があったらこういう感動的な写真を撮ることができたのに。 

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三脚があるとこういう写真になるのですよ。

さあ、写真を撮り終わったら宿に戻り、日記を。

そして睡眠です。

明日はとても早起きなので頑張らないと。

ホントに移動できるのか。

不安ですががんばって移動します。





エレファンタ島アクセス
ムンバイのインド門からエレファンタ島行きのフェリーが出ている。
CST駅からは111番バスに乗り終点がインド門。
船は9時から2時半まで出港している。





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