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 【インドの世界遺産

世界遺産「サーンチーの仏教遺跡」
2008.03.20
 
2008年3月20日    229日目


人が作り出したとは思えない緻密な彫刻

そして巨大なストゥーパ

人々はここで拝み祈ってきた



昨日早く寝たせいか比較的早めに起きれた。

といっても7時ですが。

部屋で少しぼけっとした後に、すぐに外に出ました。

というのもこの宿は少々お高めで設備が悪かったので違う宿を探すためです。

とりあえずいろんなホテルを回ってみました。

、、、、ボーパールはあまり安宿が存在しないみたいで。

あんまり安くならない。

とりあえず、探すだけ探したら駅に到着してしまった。

まあ、次の移動のチケットも取りたかったので宿を決める前に列車のチケットを。

明後日の便を取ることができました。

キャンセル25人待ちですが、まあ大丈夫でしょう。

チケットも取れたことでさっそく宿探し再開。

やっぱり安いところないよ。

このため設備と比較的安い額を提示してくれたところにすることに。

特に窓がないのがうれしい。

蚊が絶対入ってこないですからね。

こうして前の宿に戻りパッキングしてチェックアウト。

今決めた宿に移動して荷物を置いてと。

そしてさっそくバススタンドに向かい本日の観光へ。

本日の目的地はボーパールから40km北にあるサーンチーという場所です。

サーンチー行きのバスに乗り込んでからはひたすらバスが到着するのを待っていました。

が、が、ほんとにこのバス進みが遅い。

何をしているかよくわからないが1回止まるごとに5分ぐらい待ってやっと出発。

どうせお客乗ってこないだろう。

もうイライラしっぱなし。

遅れれば遅れるほど私の観光時間が減ることを意味していますから。

たった40kmで2時間半かかるのは予想外でした。

時速20km出ていないよ。。。

自転車で行く方がはやいんですが。

おかげでサーンチーに到着したのが12時半という遅さでした。

このためまずはサーンチーの街で昼食と水を買い込み。

その後に遺跡に向かいました。

こうして到着した場所こそ世界遺産「サーンチーの仏教遺跡」です。

紀元前3世紀、インドに君臨した一人の王様がいました。

その名はマウリヤ朝のアショーカ王

彼は敬虔な仏教徒であり、国家も仏教を推進したのです。

アショーカ王はあまりにも仏教に熱心だったために仏教の聖地に数々の遺跡を作りました。

特にブッダがたどった足跡にはアショーカ王の塔が建っています。

また国土に数々の仏塔ストゥーパを建設。

数としては8万4千も建設されたとされています。

まさに仏教国家として繁栄を極めたのです。

しかし、これらの遺跡は数々の宗教が支配するインドにおいて破壊などが繰り返されておりほどんど残ることはありませんでした。

唯一このサーンチーにあるストゥーパは当時の遺跡が完全な姿で残っているのです。

しかもストゥーパの周辺には様々な施設が見つかり、ここが仏教の一聖地であったと考えられています。

このサーンチーに残る仏教遺跡は当時の仏教の建築を知る唯一の手がかりであり、細かな彫刻や巨大な建物が今でも残る場所として世界遺産に登録されました。

まずは入場券をかって。

さっそく、中に入りました。

実はこのサーンチーの仏教遺跡は丘の上に建設されているために少々山登りをしなければならない。

暑い大地ですので少し疲れます。

少し休みを入れながらようやく頂上へ。

するとそこには巨大な半円の仏塔がそびえているでは。

これこそ2300年前に建設されたストゥーパなのです。 

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表面部分はさすがに崩れていますがほとんど完全な形で残されている。

もともとストゥーパとは偶像崇拝をしていなかった頃の仏教で考えられたもので。

拝む対象をブッタの遺骨を入れた塔にするためにストゥーパが建設されたのです。

これがインドではほとんど残っていないというのは残念ですが。

このサーンチーやバングラデッシュなどに残されています。

特にこのサーンチーに残る遺跡はストゥーパの周りに残る門に刻まれた彫刻が美しいことで有名です。

すべてはブッダが歩んだ道の風景が描かれています。

もちろん偶像崇拝がだめな時代でしたから、ブッダの代わりに菩提樹とか仏塔が描かれているのが特徴です。

さて門に近づいてみると、その彫刻に圧倒されます。 

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なんだ、この細かさは。

というかよくこれが残されているという気持ちでいっぱいです。 

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2300年前の物がよく保存・復元されていると思うと信じられないものがあります。

だってこんなに細かい彫刻がよく風化に耐えたよと思う限りです。

ただここは乾燥したインドの大地。

雨もそんなにないので2300年もの歳月が流れていてもその姿を今に表わしているのですね。

この彫刻されている門は東西南北に合計4つあり、それぞれにブッダが生まれるところから亡くなるまでの情景が描かれています。

まさにこの彫刻を見るだけで仏教を理解できるようになっているのです。 

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文字が読めない人たちのために彫られたのかもしれませんね。

また門はまるで日本にある鳥居のよう。

年代を考えると日本の鳥居よりはるかに前に造られているので日本の鳥居の原型といっても過言ではないのでしょうか。

インドから発展した文化が大地を渡り、海を渡り日本という辺境の地までもたらされる。 

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それを考えると仏教のすごさがわかってきます。

そして仏塔も天高くそびえており、青い空と一緒にみると何とも言えない気持ちになります。 

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これが2300年もの間残っていたのかと。

仏塔の上には登れませんが2階ぐらいの場所まで登れるようになっており、そこから周りの大地が見渡せます。

乾燥して何もない大地にちょっとした丘の上に建設されたストゥーパ。

どうしてこんな場所に建てられたかは謎ですね。

ちなみにこの場所から門の彫刻を見るのが一番きれいにまじかで見れます。

ぜひここで見ることをお勧めしますよ。

さてこのストゥーパの周辺には様々な遺跡が残っています。

ストゥーパより一回り小さい他のストゥーパが2つ。 

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そして仏僧が住んでいたと思われる僧院の跡などが残されています。

その規模はかなり大きく、ここに大量の仏僧がいたということがうかがい知ることができます。

彼らはこの灼熱の大地で毎日熱心に拝み祈り悟りを得るために日々修行を積んだのでしょうか。

ブッダと同じ世界を見るために。

現在では拝む人がほとんどいなくなってしまいましたが、遺跡がその姿を物語っているのもこの目で見るとわかるのが素晴らしい。

サーンチーに来てホントに良かったと思える瞬間ですね。

一通りの観光が終わったら日陰でずっと仏塔を眺めていました。 

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まあ、日差しが強くて暑いので日陰でないといることができないのでね。

ずっと見ていても飽きない門と仏塔があるというのも珍しいものです。

ようやく日が傾きかけたところでボーパールに戻ることにしました。

行きに2時間半かかったので帰りもそれぐらいかかると思って。

4時半ぐらいに帰ろうと思っていたためです。

やっぱりここのバスは遅い。

今までこんなイライラなかったんだけどな。

この州に入ってから突然感じたということはこの州はほんとにバスが遅いということで。

おっかしいな。

このマディヤ・パラディーシュ州は一番人口密度が少ない州だったはずなんだが。

バスの仕組みが何か間違っています。

帰りは3時間かかりました。。。

ようやくボーパールに到着してから、体の体調がすごく悪くなり。

というか全身疲労が突如としてやってきた。

動けない、動きたくない。

夕食もすぐに食べて宿でごろごろしていました。

何か体の中で起こっているのか。

というか、、私、スリランカからインドに入ってから一日の休みも取らずに移動や観光してきたんでしたっけ。

いい加減体にガタが来たのでしょうか。

明日は休日とするか。

でも列車のチケット取ってしまったよ。

この体調が明日まで続いたら明日は休日にすることにします。

そしたらチケットはキャンセルだな。

もう早々とおやすみなさい。



サーンチーアクセス
デリーから南に向かう列車、もしくはムンバイから北部に向かう列車に乗りボーパールBhopal下車。
ボーパールの駅からは西側のホームを降りて最初は南に向かい道路沿いに進むと西側に進む道になる。
その道をまっすぐ行き20分ぐらい歩くと右側にバススタンドがある。(宿はこの道周辺にある)
バススタンドからはサーンチー行きのバスがあり。





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