太古の人類が残したもの
それは洞窟に書かれた壁画
当時の様子を今に伝えている
、、、、昨日は。
何回も起きてしまった。
しかも体調が最悪だ。
体全体が筋肉痛で。
このため本日は休日にしようなんて思っていたんだけど。
朝起きた時には。
うそのように体調がいいよ。
あれ?
これなら観光が全然できる感じですが。
ということで朝一番にバススタンドに向かい。
一路本日の目的地ビムベトカへ行くことに。
地●の歩き方さえも行き方が載っていない場所。
サーンチーの近くにあるよぐらいしか書かれていないんですが。
このため行けるかどうかがさっぱりわかりませんでしたが、ハンピでロ●プラの日本語版を持っている人がいて読ませてもらったところには。
なんと行き方が書いてあって。
どうやらバススタンドからバスが出ているから乗ればいいらしい。
ということでバススタンドにてさっそくバスを探し。
意外にあっさり見つかった。
しかし、声をかける人によってはビムベトカという場所はさっぱりわからないみたいです。
同じバスに乗る人でもビムベトカにはいかないよなんて言っている人もいたぐらいですから。
運転手や車掌に確認してこのバスがようやくビムベトカに行くということがわかりました。
さてバスは出発、、、しない。。
なんとバススタンドで1時間待ちといういきなりの挫折に見舞われ。
何で出発しないのかと思ったさ。
ようやく運転手が乗り込み。
、、、、運転手の顔に色が。
あれ、ホーリー?
やっぱり本日もホーリーなのかと思いながら私は如何に色水をよける方法を考えていたのは内緒です。
ようやっとバスは出発して。
、、、、出発も遅ければ進みも遅い。
さらに追い打ちをかけるように大渋滞にはまり。
もう、ほんとに本日ビムベトカを観光できるのかと不安になりました。
しかしここから運ちゃんがかっこよかった。
瞬時にUターン。
いろんな人に道を聞きながら、最高速で飛ばすよ。
もちろん違う道だから人も載せないために一向にバスは停止をしない。
これがこのバスの最高速なのかというぐらい飛ばしてくれたさ。
ただ、かなりの大周りだったので到着には12時半という時で。
、、、、あのですね。
私出発したの8時半ですよ。
離れている距離は約40km。
到着が4時間後の12時半って。
おかげで観光する時間がどんどん減って行ったのは言うまでもありません。
あとですね。
さらに辛いことに、バスを降ろしてくれた場所からビムベトカの遺跡が3km。
この炎天下の中で素晴らしいメニューだと思いませんか。
昨日まで体調崩していた俺に。
勘弁してほしいのよ。
まあ愚痴も言う相手がいないために一人ぼちぼちと歩き始めました。
しかも登り坂。
俺に対するいじめかと思っていました。
そんなこんなでようやっと到着。
世界遺産「ビムベトカのロック・シェルター群」です。
まだ人類が文明をもたなかった時代。
この地に住み着いた人たちが残したもの。
それこそ岩絵なのです。
ビムベトカにはその岩絵が数多く残っているのです。
この岩絵が残っているのには大きな理由がありました。
これこそ、ビムベトカに残るたくさんの石窟によるものです。
石窟は長年の雨風をしのげ、先史時代の岩絵がそのまま保存されたのです。
また特に注目する点はその岩絵に残る風習が現在でも周辺の村々で残されている点にあります。
この関連性もあり、インド中石器時代や有史時代の姿を現すものとして世界遺産に登録されました。
丘の頂上に数個の巨大な岩山がそびえており。
その周辺には葉もついていない木々、そしてゴロゴロと転がっている小さな岩が。
日陰も存在しない灼熱の丘を登りきった時にはもう体力の限界。
岩山にできた日影でまずは休憩です。
それにしても周辺には生物というか水分の痕跡が一切ない。
荒れ果てた岩山が続き、木々も生きているという意思が伝わってこないのです。
そこはまさに乾燥した地獄。
こんな状況下だからこそ数千年前に描かれた岩絵が残る要因だったのではないか。
そんな気がしてなりません。
休憩が終ってようやく観光を開始。
岩山の周辺を散策です。
まず驚いたのは岩山が奇岩のように変な形をしている点です
下に空洞があったり、コの字のように空間があったりと様々です。
これだったら雨が降っても問題なく生活できる感じです。
そしてコの字の岩山の天井部分を眺めているとそれはありました。
先史時代から残る岩絵です。
白い色で彩色されており、それが人間や馬などの動物を現す絵だということが鮮明に見て取れます。
数千年にわたってここに形を残す絵。
私は新たな感動を覚えました。
今まで遺跡や絵画などは見てきましたが、先史時代の岩絵というものは見たことが全くありませんでした。
それが今目の前に存在しているのです。
きっと私が見た中で人が作り出したもっとも古いもの。
彼らはここで生き、やがてこの地を離れ集落へ、そして街へと移って行ったのだと。
そう考えると私の生きた時間なんてかなりちっぽけでそれはほんの1ページ、いや1行ですらないことを思わさせるようです。
それにしても絵としては単純で、誰が見てもこれは人や何の動物かとわかる明快なものです。
それにしてもよくこんな場所に描いたものだ。
私が見ている場所からゆうに3m以上上にある天井に描かれています。
正直どうやって書いたのかと疑ってしまうほどで。
彼らは何を思い、ここに絵を描くことを決めたのか。
すべては謎のままで終わるのでしょうね。
この場所の岩絵を眺めたあとは奥にある岩絵を眺めに。
道はしっかり舗装されており、歩くには困らないようになっています。
そしてしっかりと標識でロック・シェルターと書かれ、空洞や洞窟になっている場所がしっかりと表わされていて。
簡単に見ることができます。
もちろんたくさんの岩絵も存在しており、動物たちが大量に描かれている場所、狩猟の姿など様々な絵が確認できるのです。
中には100体以上も一つの岩窟に描かれている場所もあり。
先史時代の人々はなんて素晴らしいものを残したのだと感動しました。
ただ、やはり数千年の時を過ごしているために雨風をしのげる場所だけ岩絵が残っており、そのほかの部分は浸食されて全く残っていないのです。
残念といえば残念ですが、岩絵が残っている方が奇跡。
私は先史時代の芸術を少しずつ見て回りました。
人が武器を持って動物を追っている姿。
かと思えば、武器を持って何かを拝んでいる祭祀の姿。
牛や馬や象などの多種多様な動物
この世のものとは思えない、悪魔のような顔。
先史時代の風景が今この目に浮かびあがります。
この岩絵は誰もがみてもその風景を想像させる力があるのです。
素朴な絵なのに、力というものを感じるということですね。
いろいろ見て回るうちに、ふとした疑問。
あれ、ロック・シェルターと書かれている場所には岩絵がある場所とない場所があるぞ。
なぜだろうと思い、岩絵がないロック・シェルターへ再び行ってみると。
、、、、あれ、岩絵があるぞ。
そうなんです、岩の文様と同化しており、目を凝らしてみないと岩絵が見えないのです。
それだけ岩絵も薄くなっており、岩と同化しているのです。
今まですぎてきた歳月を感じる瞬間でした。
さてこれで観光は終了。
このビムベトカには数百の岩絵が残されているとされていますが、実際観光できるのは20ぐらいです。
岩絵は人目につかない方が保存できますしね。
本当はもう少し岩絵を見ていたかったですが、時間がなく。
まさか行きにこれほどの時間がかかるとは思っていなかったので。
帰りも余裕を見て出発しなければならなかったのです。
そしてビムベトカの丘を後にして、行きにバスから降ろされた場所で帰りのバスが来るのを待っていました。
1時間に1本なので30分ぐらい待つかなと思いのんびりしていると。
15分ぐらいでバスが来たのでラッキーでした。
そして宿があるボーパールへ。
って、1時間半で到着してしまった。。
行きに3時間かかったのはなぜ?
おかげで5時半に到着しました。
こんなことならもう少しビムベトカにいれば良かった。。
すぐに宿に戻り、荷物を置こうとすると何と一人の日本人と知り合い。
夕食を一緒にすることにしました。
そこでの話で。
ホーリーは明日がメインだそうで。
どこにいても外に出れば容赦なく色水をかけられるとのこと。
あれ、明日移動だから移動中に思いっきり色水をかけられると困るんですが。
、、、、、よし、明日の移動はやめにしよう。
ということで予約したチケットをキャンセル。
明日は一日宿でのんびりしていようと思います。
まあ休日が全然なかったために、少しは休まないと。
明日はのんびりと日記を書いていましょうかね。
ではまた明日。
ビムベトカアクセス
ボーパールバススタンド(行き方はサーンチー参照)からビムベトカ行きのバスがある。
ただ知っている人があまりいないのでたくさんの人にビムベトカ行きのバスがどれかを確認する必要がある。
ビムベトカはボーパールから南へ40km離れており片道に2時間~2時間半かかる。
下車は目印がないので必ず車掌にビムベトカに到着したら降ろしてもらうことを伝えておく必要がある。(降ろしてもらうところにはビムベトカ3kmという看板が上に書いてある。)
下車後は看板のやじるしに従って3kmを徒歩。
なお、周辺には店が一軒もないので、水や食料を買い込んでいくこと。
もしよろしければクリックしてください。

世界遺産のことを皆に知ってもらう為によろしくお願いします。