小さな街の中にそびえたつ寺院群
ヒンドゥー教でも最も特殊な彫刻が彫られている場所
それは「性」を表したもの
おはようございます。
体調はすごくいいです。
昨日完全なる休みでほとんど寝ていましたからね。
目覚ましをかけずに起きたため。
ゆっくり起床です。
いままで一生懸命移動してきた私は、このカジュラーホーではゆっくりしようと思っていたので、明日もカジュラーホーにいることを決めており。
本日は午後から観光することとしました。
このため午前中はたまった洗濯物を片づけて。
そしてその後は宿で日記を書いていました。
昼食を日本人と一緒に食べてから。
ようやく重い腰を上げて観光を開始しました。
向かった場所は世界遺産「カジュラーホーの寺院群」です。
10世紀にこの地を支配したチャンデッラ朝の都だった場所。
チャンデッラ朝はヒンドゥー教徒およびジャイナ教徒で構成されており、数々の寺院を都に建設して行ったのです。
それはインドヒンドゥー建築の北方型の代表でもありました。
しかし、この地を有名にしたのはその世界でも類をみない彫刻の形にありました。
それこそ「性」
男女が並んでいるばかりでなく、抱き合っている姿、挙句の果てに性交渉をしている姿まで見られるのです。
これによりヒンドゥー教がいかに性に寛容だったかがわかるのです。
性以外にも男神、女神、動物など様々な彫刻が所狭しと並んでおり、まさしく彫刻の文明といっても過言ではないほどの遺跡が並んでいます。
このヒンドゥー教でも北方型や彫刻の最高傑作が残るカジュラーホーの25の寺院が世界遺産に登録されました。
本日はメインどころを外し、周辺の遺跡から見ることにしました。
まず向かったのは東群の寺院です。
カジュラーホーは大きく分けて3つに分かれておりメインの西、それと東と南に寺院が点々とあります。
東は西に次いで寺院が多いところです。
東の中でも最初に向かったのはシャーンティナータ寺院です。
ここには3つの寺院が集まっておりすべてはジャイナ教の寺院なのですがそれぞれ特徴が違います。
シャーンティナータ寺院は漆喰で真白に染まっており、中は博物館のようになっています。
カジュラーホーに残っている寺院の中でも特殊な部類にはいるかの様に寺院は家のような正方形で中心には中庭があります。
角には小さな塔が建っており、中に入るのを拒んでいるようにも見えました。
そしてその隣にある2つの寺院、アーディナータ寺院とパールシュヴァナータ寺院はヒンドゥーの典型的な建築。
四角形の砲台の感じの塔に様々な彫刻が施されてある。
どちらかといえば四方錐とあらわしたほうがいいのでしょうかね。
これは完全にパッタダカルで見た北方形の特徴。
こちらの方があとに建てられているのでパッタダカルからここまで建築様式が伝わったのでしょう。
世界遺産は歴史の流れを見る上ではすごく楽な方法かもしれないですね。
それにしても彫刻の細かさがすごい。
どうすればこんなに細かいのが彫れるのか。
インドのヒンドゥー教の寺院の世界遺産はここで最後ですが、やはり彫刻の文明だったと自負できるほど細かく緻密で素晴らしい物がありました。
あと、もう一つの感想が細い。
これでよく倒れないなというぐらい細い気がします。
たぶん細いというのは語弊あるかも知れないですが、横の幅に比べて高さがあるために細く感じるということなのです。
作った人は何を願いこの地に寺院を建てたのでしょうか?
この何もない乾燥した大地に。
3つの寺院を見終わった後はカジュラーホー村を通り過ぎてヴァーマナ寺院へ。
ここは前の寺院と比べて横幅もあり高さもありでどっしりと構えている感じです。
特にすごいのは周りの彫刻。
女性や男性が抱き合っている姿ばかりです。
中には女性一人だけというのもありますが。
女性の姿はほとんどが豊満な胸をあらわにしており。
どうやら当時の服装をそのまま表しているみたいで、昔は上に何も来ていなかったことがわかるのです。
今でいうアフリカの部族のような服装だったのでしょう。
今まで世界中を回っていてもこれほど女性と男性が密着している彫刻は初めてで少々びっくり。
ヒンドゥー教の彫刻はほとんど男女が出てきますが、これほど親密に密着している姿はカジュラーホーが唯一なのかもしれません。
さて東の寺院群を後にして続いて南の寺院群へ。
ホントは自転車で回るのが一番いいみたいだけど、自転車代がもったいなくて歩ける距離だったのですべて徒歩で回りました。
この灼熱の大地でよくやるよと自分でも思います。
15分ぐらい歩いて向かったのはドゥラーデーオ寺院です。
こちらもヴァーマナ寺院と同様で寺院がどっしりとした面持ちで、彫刻の素晴らしさに目が奪われます。
この彫刻だけでも彫るのにどれだけかかったかと思わせてしまうほど細かい。
これほどの寺院を作る力がチャンデッラ朝にあったのかと疑ってしまいます。
だって、このカジュラーホーは周りに何もないんだよ。
見渡す限りの乾燥した大地。
都となると生活用水とか必要ですし、建築資材が必要となります。
歴史上の首都とかはすべて川がある場所に造られており、ここも例外ではないと思いたいのですが。
水というものがどこにあるのか見当がつかない。
しかも、いままでヒンドゥーの寺院群はすべて建築資材が簡単に手に入る場所に建っていましたが。
カジュラーホーにはその痕跡が何もない。
なぜこの地を都としたのか、寺院を建てられたのか謎が謎を呼ぶ場所です。
こんな不思議な場所は初めてかもしれません。
そんな謎を抱えたまま彫刻をじっくり見ていると。
やはりありました。
性交渉している彫刻です。
ここではちょうど死角になりやすい場所に彫られていたので見つけにくいのですが。
ホントにこんな彫刻が存在するのかと我が目を疑ってしまいます。
普通宗教はこういうことをタブーとしていますし。
いくら寛容だったって寺院の彫刻にそれを掘るとは思いにくいのですが。
確実にここにはそれが存在するのです。
ヒンドゥー教はそれほどまでに性愛を認めていたのでしょう。
だからインド人の男性はスケベなのかと思ってしまうほどです。
あ、インドはほんとにセクハラ大国です。
男性はそんなことは一切ないですが、女性はこの国に来ると一度はセクハラに会います。
それはすれ違いに堂々と触られるのもあれば、隣に座って肘でセクハラするなど。
インドを旅する女性は気をつけて、、あきらめてくださいね。
こうして本日の観光は終了です。
カジュラーホーの寺院群は一日で見終わるのですが疲れもたまっているので2日に分けているので半日で観光は終わりましたよ。
そしてその後は一路宿に戻り。
シャワーを浴びて、写真の整理。
終わったところでインターネットをやりに行きました。
親とも連絡をとったところで。
再び日本人と合流して夕食です。
今日の夕食は南インド料理屋に行ったのですが。
ハズれた。
まずかった。
今まで南インドのカレーは外れたことがないのですが。
ここはほんとに一つもあたりがないという場所で。
辛かったよ。
このため、店でクッキーを買い宿で食べなおしましたさ。
カジュラーホーで南インド料理は食べないことをお勧めします。
宿では、シェアをしている日本人と一緒に会話を。
その人が早稲●大学の学生であったために、学校のパンフレットを持っており。
中に大学のサークル紹介があって。
眺めているとあまりにもくだらなくて爆笑。
早稲●ってこんなに馬鹿なサークルが存在するのね。
たとえば、18禁ビデオ研究会とか。
研究内容は予想がつきますが、それって表に出していいのか?ってぐらい笑ってしまいましたよ。
早稲●のくだらなさを知った時でした。
こうして話していたら夜の1時になってしまい。
すぐに睡眠です。
明日はカジュラーホーのメインの寺院を見てこようと思います。
カジュラーホーアクセス
デリーやアーグラからは南に向かう路線でジャンシィ下車。
バラナシからは南に向かう路線でサトナ下車。
ジャンシィ駅からはリクシャを使いバススタンドへ。
バススタンドからはカジュラーホー行きのバスがある。
所要6時間。
サトナからもカジュラーホー行きのバスがある。所要4時間半
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世界遺産のことを皆に知ってもらう為によろしくお願いします。