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 【インドの世界遺産

世界遺産「ケオラデオ国立公園」
2008.03.30
 
2008年3月30日    239日目


そこは鳥にとっての楽園

さえずりが音楽のように奏でる

いたるところに鳥が存在する


まだ眠い。

起きたのは5時という早さ。

なにせ、本日向かうところの情報が全くなかったので。

朝一番に出発してみてほんとに到着できるのかどうかを確かめないと。

まあ日帰りをする予定ですが。

何せ地●の歩き方にはバーラトプルにあるとしか書かれていませんでしたから。

ましてやアーグラーから日帰りできるなんて一言も書いてないですし。

もともと2日間かけて行く予定でしたが、カジュラーホーで一緒にシェアした日本人がインドの詳細な地図を持っていて、それを見た限りでは日帰りできそうで。

そしてアーグラーの宿で聞いた話では簡単に日帰りができるよと話していたし。

思い切って日帰りを敢行しました。

朝一番にアーグラーのバススタンドへ行き。

6時発ジャイプール行きのバスに乗り込みました。

このバスがまた飛ばすためにすぐに付きそうで。

と思ったら昨日行ったファテープル・シークリを経由して行くではないですか。

なんとファテープル・シークリと同じ方角にあるらしく。

少し無意味な移動をしてしまいました。

そしてようやくバスはバーラトプルに到着しそうになり。

あれ、左側に国立公園らしきゲートがあるんですが。

ここじゃないのかなと思い降りようとしましたが、地●の歩き方にはレンタサイクルがお勧めですと書かれており。

私もレンタサイクルで回る予定でしたので。

街で自転車を借りて迎えばいいかなと思い、バスに乗り続けました。

少し進んでようやくバスはバーラトプルに到着。

さっそく、レンタサイクルを探しました。

、、、が、どこにもなく。

バススタンドのインフォメーションに行ってもレンタサイクルは全くないんだという反応が。

あれ、地●の歩き方はどのような方法でケオラデオ国立公園に行ったのでしょうか。

ともかく足が無くなったので、困りましたがインフォメーションの人が3kmというので歩いて向かうことにしました。

これが意外に長かった。

40分ぐらいかかってしまいましたが。

こうしてようやく世界遺産「ケオラデオ国立公園」に到着しました。

ここはインドでも有数の鳥類保護区。

もともとはこの地を治める王の狩猟の場所でもありました。

しかし一見鳥を殺す狩猟の場所はある意味鳥の楽園と変貌したのです。

というのも王の狩猟の場所とは言いかえれば王しか狩猟しない場所となるのです。

このためほとんどの自然が守られ、飛来する鳥が増えて行ったのです。

王しか立ち入れない場所はいつしか渡り鳥の安住の地へと変わりました。

こうして渡り鳥が飛来する冬には20万羽もこの地へ訪れるようになりました。

いつしかインドでこの地は自然保護区へと変貌。

やがて国立公園に指定され、絶滅が危惧されている鳥類を保護するための格好の場所となったのです。

ケオラデオ国立公園はインドでも絶滅の恐れがある鳥類を保護している場所として境遺産に登録されました。

ケオラデオ国立公園の入口に到着してからはさっそく入場券を買い込み。

と思ったらここでレンタサイクルがあった。

もう、地●の歩き方さん頼みますよ。

レンタサイクルがおすすめと書いてあれば普通近くの街で借りるのが一般的だと思うのですが、何と国立公園の入口にあるとは。

紛らわしい言葉を書かないで頂けると嬉しいですがね。

公園事務所で借りるレンタサイクルがお勧めという文字に変えていただきたいものです。

さっそく入場料を払い、レンタサイクルと借りて公園内へ入ることにしました。

公園に入った瞬間、いきなり風景が変わりました。

インドではほとんど森などがなかったのですが、ここは完全に森の中。 

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乾燥しているところは同じですが。

しかも鳥のさえずりがすごい。

もうオーケストラのように息つく暇もなく音楽を奏でています。

これほどの鳥の鳴き声を聞いたのは初めての経験です。

それにしても鳥の姿が見えないぞとか思っていましたが、よくよく森の中に目を向けると。

いました。

様々な鳥が。 

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10m進むたびに1羽の鳥が姿を現し、飛んでいたり木に停まっていたりと様々な場面に出くわします。

しかもすべて違う鳥の種類。

正直私は鳥には詳しくないので何の鳥かはさっぱりわかりませんが、色とりどりの鳥が様々な鳴き声を披露してくれる。

その姿と音に耳を傾けると素晴らしい気分になってくるようです。

ただ、写真が。。。

鳥はなかなか写真に収めるのが難しいですね。

飛んでいる鳥は100%無理。

枝にとまっている鳥なら何とか。

それでもカメラの起動中に飛んで行ってしまうのでなかなかとれないのがつらいところです。

さて自転車を飛ばし国立公園の中心部へと入っていきました。

ここまでくると鳥の楽園と呼ばれる所以がわかってきます。

まず、インドでも有数の湖の宝庫といっても過言じゃない。

現在は乾季で一部分しか水が残っていませんが、雨期になると一面湖になるのがわかります。 

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鳥も水がないと食料の調達とかできませんし。

ここにはその問題がなかったのです。

あと、体を休めるための木が豊富にあること。

湖の中にもさまざまな木が浮かぶようになっており。

敵から身を隠すこともできますしね。

もう一つ決定的な理由は過去にこの場所が王に保護されていたことにあります。

もちろん自分のための狩猟の場所にするためですが。

一人の狩猟だけでは鳥の減る数も限られますし。

王は自分の狩猟場に鳥が来てほしいがために、灌漑設備を施したらしいですし。

いうなればここはまさに鳥の楽園だったのです。

自転車で中心地へ向かうと、一部分ですが湖があり。

そこをよく見てみると。

大量の鳥がいることが見えます。 

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しかも大型の鳥から小型の鳥まで様々で。 

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こういう時に名前がわからないのがつらいですね。

鳥たちは湖に生息する微生物や魚などを取っていました。

生きていく為に彼らも必至なのですね。

ずっとながめていると突然周りから異音が。

コツコツコツコツコツコツ。

!!!!

何かと思い、あたりを見渡しても何もいなく。

音の聞こえる方向に目を傾けると。

なんとキツツキでした。

まさかこの目でキツツキを見れるとは思ってもいませんでしたよ。

理科の教科書で習うぐらいで実際見た人なんてほとんどいませんから。

この音は木をたたいている音だったのですね。

あんなにリズミカルに叩くなんて知りませんでした。

それにしてもこの自然保護区はいつまで見ていても全く飽きない。

いろんな種類の鳥類に会え、そしていろんな場面に遭遇する。 

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羽ばたく瞬間とか餌を狙う瞬間とか。

雄雌でじゃれあっている姿とか。 

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全く知らない世界だっただけにすべてが新鮮です。

もちろんこの保護区には鳥類のほかにも爬虫類とか哺乳類も保護されています。

私が見れたのは鹿と亀でしょうか。

特にカメが日中、太陽に向かって体温を温めている姿は教科書で習っていただけにすごく良かったです。 

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さてこんな光景を6時間以上眺めていました。

日差しが登ってきて暑くなったころぐらいには鳥の数は減った気がしますが。

それでも一日中見れました。

暑い中眺めていたので少々疲れてしまい。

アーグラーに帰ることにしました。

ケオラデオ国立公園のバスストップではなかなかバスが止まってくれないので。

再びバススタンドまで3kmの道のりを。

ようやくバスに乗り込んでアーグラーへと戻りました。

宿に戻ってから、、、あれ、あの人どこかで見たことあるような。

、、、あ、マカオで一緒にいた人だ。

ということでさっそく声をかけて。

久しぶりに再会しました。

4か月ぶりですね。

旅人は長期になるとどこかしらであってしまうものです。

このため夜遅くまで話してしまいました。

あれ、日記書いてませんが。

明日書くしかないのかな。。

明日も早いので本日は早く寝ます。

では明日は人生で一度は行きたかった世界遺産の一つです。



ケオラデオアクセス
アーグラー―ジャイプール間にあるバーラトプルという街で下車。
アーグラーからは50kmの距離。日帰り可能
アーグラーからはイドガーバススタンドからジャイプール行きのバスに乗りバーラトプルの手前にケオラデオ国立公園がある。
場所がわかりにくいので車掌に言っておくこと。
アーグラーに帰る時にはリクシャか徒歩でバーラトプルのバススタンドまで行くことをお勧めする。約3km
ちなみにファテープル・シークリと一緒に日帰りが可能。





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