守られたジャングル
現在ここには様々な動植物が生息する楽園
しかし人間にとって一歩間違えば死と隣り合わせのジャングル
まだ眠いよ。。
目覚ましは5時半になり。
寝ぼけながら起きましたさ。
ようやくしっかりと目が覚めて、すぐに出発。
向かったのは国立公園の事務局です。
これは朝一番にチケットを買う必要があったので。
というのもこのチトワン国立公園ではエレファントライドという観光のツアーがあり。
文字通り象に乗ってサファリをすることなのですが、国営と民営の2つがあるのです。
実は民営は国立公園の核心地帯に入らず、緩衝地帯だけを回るので動物が見れる可能性は国営に比べると低いのです。
しかも国営の場合は自力でチケットを手配しなければならない。
このため自分でチケットを買いにいかなければならなかったのですよ。
ロ●プラにはもし人が多いと国営のエレファントライドには乗れないとの情報があり、確実に乗るには朝一番に並んでチケットを手配する必要があったのです。「
このためチケット売り場が開く6時には到着しました。
するとネパール人がたくさんいるではないですか。
このためなかなかチケットが取れなかった。
なぜだかネパール人優先で、うちらは後回し。
けど、よくよく確認したらこのネパール人たちはツアーのガイドの人たちで。
自分たちが案内する外国人の入行証を発行しているみたいでした。
私たちは結局45分そこで待たされて、ようやく入行証とエレファントライドのチケットをゲットしました。
しかし待てども象は来ないよ。
チケット売り場の人に聞くともう少し待てって言われ、、すでに8時になりそうなのですが。
まあ象が来ないことには意味がないのでゆっくり待っていました。
するといきなり予期せぬ方向から象が現れたらしく、乗り場に象が待っていました。
あわてて、象に乗り国立公園内に入り込みました。
こここそ、世界遺産「ロイヤル・チトワン国立公園」です。
ネパール中南部に横わたる広大な国立公園
ここは熱帯雨林や沼、草地などからなる自然が今でも残る。
しかし、この自然が残るには様々な苦悩があった。
数十年前、この地には大量のマラリアが発生した。
マラリアは蚊が媒介するために人々は蚊を撲滅するために大量の農薬を使用したのです。
この農薬が自然の生態に大きく影響。
事態を重く見た国王は、すぐさまチトワンをネパール初の国立公園に指定。
ネパール軍を配備し、狩猟や密猟などを監視し、動物たちを保護したのです。
これによりチトワンではかつての生態系を徐々に回復していきました。
こうして農業地帯への開発が進む中、動物たちにとって最後の楽園となったのです。
ロイヤル・チトワン国立公園はインドサイやベンガルトラなど絶滅危惧種が生息する場所として世界遺産に登録されたのです。
実は13年前にチトワン国立公園に来ており、このエレファントサファリもやっているのですよね。
その時は偶然にヒョウを見た経験があるのですが。
今回はどんな動物が見れるか楽しみです。
さて早速象に乗り。
って、すごい揺れるよ。
象の上はもう馬よりも揺れる揺れる。
日本でいうなれば乗馬マシーンのジョウバという機械に座るよりも激しく動く。
もう、写真がうまくとれません。
揺れている場所で写真を撮るとぶれるのです。
なんとか腰を使い、カメラだけを揺れないようにとったのですが限界がありますね。
意外にハードでびっくり。
13年前もこんなにハードだっけ?
と思っているのもつかの間このエレファントライドの真の恐ろしさを味わうことになりました。
最初は人が住んでる周辺を進んでいくので景色を楽しむことができます。
草原を渡り、象に乗ったまま川を渡りと。
日本では味わえない体験ができるのです。
でも、その後が大変。
野生の動物を見るためにジャングルへと分け入っていく。
もちろん人が入らないジャングルへと。
象が通る場所は道があるわけでもなく、ジャングルの中を野生動物がいそうな方向へと進んでいく。
もちろん私たちには容赦なく自然の恐ろしさが襲ってくる。
木の枝をよけるのは当たり前。
ジャングルの中なので蜘蛛の巣が張り巡らされており、蜘蛛の巣が顔にくっついてくる。
さらには木の枝にいる虫なども落ちてくるのです。
もう動物を探すというより、森のつらさを体験するツアーになっている気がしますね。
そんな中、ガイドがある一点を指差した。
私たちが目を向けるとそこにいたものは野生の孔雀
って、孔雀が木の上にいるよ。
なんか動物園では地上を這いまわっているという印象があるのですが。
しかも私たちに気がついたのか、孔雀が空を飛んだ。
あまりにも一瞬だったので写真では撮れませんでしたが、孔雀が空を飛ぶという姿を見るのが初めてだったので衝撃。
大きな巨体がまるで空に浮くように大きな翼をはばたかせながら飛んで行ったのです。
この情景は忘れることのできない記憶となるでしょう。
その後象はさらにジャングルの奥へと踏み入れ。
今度はインドサイに遭遇。
子供連れで私たちに気がついたらすぐにジャングルの奥へと消えていきました。
でも見れただけでもラッキーです。
こうしてジャングルの中をさまよい、見れたのは鹿と孔雀とインドサイ。
前回見れたヒョウは残念ながら今回は見られませんでしたね。
所要1時間半でエレファントライドは終了。
動物は朝と夕方が一番活動しますのでその時が一番遭遇しやすいために朝一番でエレファントライドをやるのです。
さて、公園入り口に戻ってきてからは一度宿に戻りました。
本当はずっと公園内を見て回りたいのですが、チトワンは野生動物の保護区ですから一人の立ち入りはほんとに危険のためガイドと一緒でないと公園内に入れないのです。
要するに入るだけでもお金が必要。
このため動物が活動しないお昼の時間帯は私たちも休むことにしました。
と思ったら、完全熟睡していた。
気がついた時には既にお昼だった。
このため昼食を取り、次のツアーの予約をしに行きました。
申し込んだのはウォーキングサファリ。
その名の通り歩いてジャングルをめぐるツアーです。
実はこのツアーはツアー会社によって値段が全然違う為に値下げなどをしないといけないのです。
ようやく納得できる値段でツアーができるところを見つけて。
契約。
そのままチトワン国立公園に入りウォーキングサファリを行いました。
最初にウォーキングサファリを行う為の注意事項が説明されます。
というのもウォーキングサファリはかなり危険なもの。
実際に野生の動物に襲われて亡くなっている方もいるぐらいなので。
でも本で読んでいるぐらいなのでそんなに危険はないと思っていたのですが、参加してみてわかるこの危険性。
午前中は象に乗ってのサファリだったため野生の動物に遭遇しても自分より大きい象を見て逃げ出すのですが。
今回は人間のみ。
もし遭遇すれば襲ってくる可能性が高い。
しかも道なきジャングルを歩いて行く。
蜘蛛の巣に引っ掛かり、たくさんいる虫の中を進んでいく。
もちろん道しるべなどはなく自分がいったいどの方向に向かっているかさっぱりわからない。
もう30分歩いただけでも恐怖心で逃げ出したくなりそうです
しかし自然は素晴らしい物があります。
動物しか入ってこないジャングル。
風を拒み、ジャングルには静寂というものが訪れている。
光の届かぬ場所で様々な昆虫が必死に生きているのです。
しかもチトワンは様々な環境が存在している。
ジャングルを抜けたかと思えば今度は葦のようなグラスの植物が広大に広がっている場所に遭遇。
そこには展望台があり、チトワンを見渡すことができるのです。
残念なことにというかほっとしたというか。
動物に遭遇することはありませんでした。
が、動物が生息する痕跡をたくさん見つけることができました。
木につけられた虎の爪痕
蛇が道を横切った跡
虎の赤ちゃんの足跡など。
ここはまさしく動物たちの楽園なのですね。
人間が住むには危険が多すぎる場所ですが。
これからもここはネパール軍によって守られる動物の楽園となるでしょう。
さてウォーキングサファリも終了したところで宿に戻りました。
そして宿ですぐにシャワーを。
ジャングルを歩きまわっているために汗だくだくで、蜘蛛の巣などが体についていたので。
水シャワーですが、これが気持ちいいこと。
ようやく体が解放されたという気分ですね。
でその後は夕食を。
このソウラハの街は夕方から夜にかけて停電になるらしく。
真っ暗中で食事というおつなものです。
その後は宿に戻りって、暑くてかなわん。
停電しているためにファンが止まり、しかも風もない。
暑さで死にそうです。
ようやく電気が回復したのは夜の8時。
その後は日記を書いて、すぐに寝ました。
やっぱり疲れていたのでしょう。
明日はカトマンズに戻ります
チトワン国立公園アクセス
ネパールのカトマンズとポカラから直通のツーリストバスあり
しかしチトワンがあるソウラハの町の2km離れた場所に下車するために、そこからジープに乗って(30Rs)ソウラハに行く必要がある。
その他の都市からは中央南部にあるナラヤンガードNarayanghatで下車し、そこから東15kmにあるタディ・バザール行きのバスに乗り換える。
タディ・バザールからは南へ8km。
ジープを使用することをお勧めする。(40Rsぐらい)
ソウラハの街の中にはたくさんの旅行会社があるのでその一つでツアーを組むとよい。
しかし象ライドは国営と民営があり、民営だと国立公園内に入らないので入場チケットを買うビジターセンターで国営の象ライドのチケットを買うことをお勧めする。
なお、公園内はガイドがいないと入れないことになっているので注意すること。
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世界遺産のことを皆に知ってもらう為によろしくお願いします。