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 【中国旅行記

中国・四川大震災(被災)
2008.05.12
 
2008年5月12日    282日目


突然の大揺れ

目の前には瓦が大量に落ちてくる

命が大量に奪われた瞬間


うん、ほんとは早く起きる予定だったんだけど。

一人の日本人と一緒に行く約束をしていて。

その人が9時にツアーの予約をしたいと言っていたので。

それが済んでから出発することに。

このため朝はゆっくり起きられたんだよね。

さて時間も過ぎてようやく10時手前ぐらいで出発。

成都の新南門バスターミナルへ2人で向かいました。

途中ベルギー人の人が困っているようで、一緒のバスターミナルへ行こうとしていたので一緒に行くことに。

で、バスターミナルへ到着してからはすぐに青城山行きのバスチケットを買いました。

すると40分待ち。

2人でのんびり話しながら待っていましたよ。

そしてようやく出発。

向かった場所は青城山。

成都から60km離れている道教の聖地です。

この青城山は前山と後山があり、前回の旅で前山は行っていました。

なので今回は後山を回ろうとしたのです。

ちなみにバスのチケットは青城山の前山までのチケットしか買えなかった。

だから到着してからさらに移動しなければいけなくなり。

まあ、到着してからどのように移動するか考えればいいかと思っていました。

もちろんバスでは多少の睡眠です。

今回は2人であったために話相手がいてすごく楽しいですね。

さてこうして青城山前山に到着。

バスを探そうとしましたが、見つからず。

やはりタクシーで行くしか方法がない感じで。

タクシーを交渉。

やはり最初はぼられた額を言ってきたので交渉です。

やっと一人まともな額を言ってきたのでそれで乗ることに。

いやはや険しい山道を進んでいきました。

と思ったら、青城山後山の入口ではなくチケット売り場で下された。

なぜチケット売り場がこんなに遠くにあるんだと思いながら。

まあ、降ろされてしまったからには歩くか他の交通手段を探すしかない。

そこで私たちは歩くという選択肢をしました。

すでに山の中で景色がいいこと。

やはり曇り空というのがちょっと残念ですが。

こうして歩くこと40分ぐらい。

歩けど目的地に到着しないので通りかかったタクシーに乗ることにしました。

もちろん値段交渉は忘れません。

そしてようやく青城山後山の入口に到着することができました。

青城山後山の入口は中国古来の街並みが残っている感じで。

古き良き街という印象を受けますね。

さてこの街を通ってロープウェで上まで行こうかな。

ドーン!

!!!!!

?????

突然土砂崩れのような激しい騒音が鳴り響き。

一瞬、遠くで爆発があったのかと錯覚した瞬間。

地面が揺れ始めました。

しかもかなり激しい。

もう何もかもがわからないくらいの揺れ。

必死に周りを見渡して広場のような場所でじっとするしかない。

その間、建物からはたくさんの瓦やがれきが落ちてくる。

私の周り数メートルのところで。

目の前で見た古き良き街並みがことごとく破壊尽くされていきます。

人々はただ、悲鳴をあげて逃げ惑うだけ。

信じられない世界がそこにはありました。

これで隣の建物が崩壊したら私たちは死を意味しており。

ただただ崩壊しないことを祈っていました

数分だった揺れが数時間にも感じられる。

生死をかけた数分。

まさに九死に一生を得ました。

状況から行ってもうすぐロープウェーに乗る寸前でしたし、あと10秒早くても遅くても細い街の中を歩いていたので瓦で確実に怪我をしていました。

まさにちいさな広場に出た瞬間の出来事。

運命に導かれました。

揺れが収まってからは、、一呼吸おいてとりあえず大きい広場に出なければと思い移動を開始。

意外に一緒にいた日本人ともに冷静であったのがびっくりです。

いや、違うか。

中国人は地震というものに遭遇したことがなく。

どうしていいかわからないように感じのが私たちが冷静に見えたのかもしれません。

私も中国ではほとんど地震が起きないと思いこんでおり、まさかと思ってしまいました。

ともかく、来たときに大きい駐車場があったのを思い出し。

来た道を戻ることにしました。

戻る道にはたくさんの瓦礫が散乱しており。 

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地震のすごさを印象づけるものでした。

しかも山道なので巨大な岩が落石しておりこれに当たったらひとたまりのない感じ。

それが道路のいたるところで落ちており道をふさいでいます。

もし地震の最中、ここを歩いていたらと思うとぞっとします。

この時点でもう本日には成都に帰れないことがわかり。

確実に道路が分断されていましたから。

途中、血を流している女性に遭遇。

これが地震、これが災害なんだということを改めて実感しました。

広い駐車場についてからはそこでひたすらじっと座り。

度重なる余震から身を守るためにです。

このような場合は駐車場にいるのが一番ですよね。

もう、これからどうなるんだろうという思いもあり。

かなりの疲労感につながっていました。

しかも何人もの怪我を動けない状態の人が運ばれているのを見ていると。

もう。

明日は私かもしれないとマイナスの考えも思うようになってしまいます。

災害の恐ろしさ。 

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いざ自分に降りかかるとどれだけ辛いものなのか実感しました。

こうしてただ時間だけが過ぎていき。

この間に青城山に住む中国人がたくさんのテントを張ってくれて。 

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そして水や食料を配布してくれました。

自分たちの家が被害にあっているにも関わらず。

中国人の優しさに感動してしまいました。

もちろん夕食も配ってくれて。

そのほか毛布やマットなども支給してくれるなどたくさんの優しさをいただきました。

おかげで本日は寝ることができそうです。

が、ここにきて大雨が降ってきて。

少し間違えばびしょぬれになりそうです。

被災した後に雨となると皆の心まで沈んでいくよう。

私の心も沈んできましたね。

実はこのとき1週間動けないのではとかいろんな情報が飛び交っており。

どのみちなるようにしかなりませんが。

ともかく電気もないので早く沈んだ暗闇の中で寝るしかありません。

ノイズのような雨とともに。