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 【パキスタン旅行記

中国-パキスタン・フンジュラーブ峠
2008.06.05
 
2008年6月5日    306日目


標高4700m

天候:雪

世界の辺境の地がそこにあった



おはようございます。

ホントにここはどの時間で起きていいかさっぱりわからない。

北京時間、新疆時間、パキスタン時間があり。

すべて時間が違うのだから。

ともかく本日は新疆時間8時出発といわれていたので、それに合わせて起床。

着替えて、パッキングをして。

宿で中国元をパキスタンルピーに両替。

準備万端でパキスタン行きのバスに乗り込みました。

私はチケットを持っていなかったのですが、バスの中で買えるよと宿の人から聞いていたので。

乗り込んだらすぐに出発。

向かったのはタシュクルガンにあるイミグレーションです。

ここで中国出国の手続きをするのです。

まだパキスタンまで100kmぐらい離れているのに、ここで出国手続きとは初めての経験でした。

でも、到着してみてまだイミグレーション開いてないよ。

このために、オーストラリア人と一緒に開くのを待っていました。

20分ぐらい待ったところでようやくイミグレーションが開き。

さっそく出国手続き。

また、隅から隅まで荷物を調べられるのかと思ったら、意外にあっさりしていた。

小さいバックの中を見て終了。

そしてすぐにパスポートを見せて出国終了です。

あまりにもあっけなくて正直びっくりなんですけど。

が、が、ここで事件が。

なんと一緒にいたオーストラリア人と昨日一緒に飲んでいたシンガポール人が、、、出国できないという事態に。

なぜこのようなことになったかというと、彼らはパキスタンビザを持っていなかったから。

でもオーストラリア人とシンガポール人はパキスタンの国境でトランジットビザをもらえるはずで。

特に問題がないのですが、中国のイミグレーションがそんな話は知らないと一点張りだったらしく。

なんとホントに出国許可が下りなかった。

かれこれ45分以上も格闘して、さらにパキスタン人の運転手も巻き込んで大丈夫だとアピールしていたのですが。

結局無理。

私は皆とお別れになりました。

、、、おれ、ビザ持っててよかった。

なんかパキスタンに行けるのに一人ぼっちになった気分です。

彼らはこれからどうするのでしょうか。。

バスが出発してしまったので話す機会がなかったのがつらいところでした。

彼らを置いてバスは一路南へ。

周りは高い山、それも崖に近い山の合間を進んでいきます。 

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しかも最初3000mぐらいの標高をさらに登っていき。 

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とうとう、目の前まで雪が残るという場所まで。 

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すると目の前を白い小さな物体が横切ったではないですか。

しかも大量に。

走行中なのでよくわからなかったのですが、検問で泊まっているときによく見ると、、

なんと「雪」

6月にもなって雪を体験できるとは。

それほどここは標高が高い場所。 

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何しろ現在富士山より高い場所を走行しているからね。

が、雪は写真に写らず残念。

そしてさらにバスは山を登り。

とうとう中国・パキスタン国境フンジャラーブ峠へさしかかりました。

周りは白銀の山。

中国の国旗とパキスタンの国旗が並んでいる

そして自分がいる場所が標高4700m。

まさしく辺境の地。

さらに私の人生で最高点です。

といっても景色は最高ですが、微妙な体の変化で大変だった。

なぜだか胃に違和感があり、体全体がむくむ感じがある。

この奇妙な感じに耐えるので精いっぱい。

これが標高4700mの力。

エベレストとかに登ったらいったいどんな感覚になるんでしょうか。

あと、国際バスのために、フンジュラーブ峠では一切おろして見せてくれない。

このため窓越しで見るしかないのが残念です。

あの白い雪を触りたかったのですが。

この峠を越えると後は下りに差し掛かります。

、、、、何だこの舗装されてない道は。

中国側は完璧に舗装されているのに対して、パキスタン側はがたがた道。

これが国の差というものか。。

が、パキスタン側の道はほんとに断崖絶壁の中に造られており。

どのようにこの場所に道を作れたかという信じられないところを通っていきます。

中国は比較的平地のような場所でしたが、パキスタン側は谷の中を縫っていく道。

もう怖いですよ。

がたがたで、一歩間違えれば転落という道で。

あまりにもがたがたすぎて写真が一切撮れませんでしたし。

トイレ休憩のときだけ写真が撮れましたね。 

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谷の下には雪解け水が流れており、かなり冷たい。

しかも結構急であるために土砂を巻き込んで流れて行く。

これが長い間続いたため現在のような風景になったのですね。

自然とは何と雄大でしょうか。 

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さてここでさっそくパキスタンの洗礼を味わった。

もちろん軽い詐欺ですが。

パキスタンの道は国立公園の中を通るために入場料を払わなければいけないのです。

このため途中で止められてお金を払うことに。

いくらかと聞いてみると40元。



パキスタンなのに中国元で払うの?

このため中国元オンリーかと聞くとそうだと答えられ。

しぶしぶ中国元で払うことに。

が、ここでこれが詐欺だと気づいた。

もちろん40元ぴったり持っていないために100元札で払うと。

おつりはパキスタンルピーになるけどといわれて。

もらったおつりは想像よりも安い額だった。

え、何でと問い返すと通常100元→900ルピーになるところがここでは100元→700ルピーにしか両替できないと言われ。

はあ?

かなりのぼったくりですけど。

このため、かなり反論しましたさ。

大体なんでパキスタンなのにパキスタンルピーで払えないのかと口論していると。

この声に気がついたのかもう一人の職員が来た瞬間。

なんとパキスタンルピーでOKだと言い始める始末。

要するにだましていたってことね。

国立公園職員がやっちゃいけないでしょ。

ちゃんと中国元は返してもらいパキスタンルピーで支払いました。

でもここは確かにパキスタンルピーを持っていない人がいるためにこんなだましが可能なのでしょう。

中国でパキスタンルピーを手に入れておいてホントよかった。

フンザを通る方、十分気を付けてください。

もう、パキスタンに入った瞬間さっそくこれかよ。

これからが思いやられます。

さてようやくスストの街に到着して、イミグレーションへ。

今度はパキスタン入国手続きです。

しかもすごくあっさり入国できました。

それにしても今の技術ってすごいのね。

パスポートをスキャナで読み取ると、すべての情報がパソコンに登録されるようになっている。

さすがにビザの番号までは読めないのですが。

きっと日本では全部自動化なのでしょう。

パスポートの仕組みってすべての国共通なのかな?

それだったら簡単にシステムを作れそうですが。

絶対違う国もあるはずだ。

それにも対処しているのかもしれません。

入国審査の後は、荷物の検査。

が、外国人である私たちはほとんど中身を見ることもなく終了。

、、、これじゃ、簡単にお酒もちこめるよ?

飲酒禁止の国がこれだけあっさりしているのもびっくりです。

ただし中国人はかなり荷物を調べられていました。

さすがに一人巨大な荷物4つとかは持ってきすぎです。

このため外国人はすぐさま終了。

私はさっそくスストの宿を探すことにしました。

まあ、ほんとに何もない街なのであっさり見つかり。

ちょっと宿でボケっとしていました。

いろいろあった日だったので、しかも国が変わったので疲れているみたいです。

少したったあと、停電になったので街を見ることに。

が、あまりにも小さすぎるので街を一往復するに5分かからない。

ので、夕食を食べることに。

まあ、やっぱりというか予想通りというかカレーでした。

インドと同じ文化ですね。

ということはこれから毎食カレーになるわけで。

辛い食事文化に戻ってきました。

さてやることが無くなったので、宿で寝ることに。

電気が来てなければやることがない。

2時間ぐらいしたところでようやく電気が戻り。

日記を書いていました。

本日の日記を書いていて一つ重大なことを思い出した。

、、、おれ、本日のバス代払ってないや。。。

そうなんです、国際バスの料金払い忘れていたのです。

というか、料金回収しに来いよ。

無賃乗車してしまった。。

ちなみに料金が225元ですから約3600円。。

いいのか、おれ。

途中乗車だったために、しかも途中下車だったためにどこでお金を払っていいものかさっぱり。

しかも、中国イミグレで友達4人の入国拒否騒ぎとパキスタンの国境のぼったくりですっかり忘れていました。

まあ、ありがとうございますということで。

さて本日は遅いので寝るとします。