見渡す限りの荒野
ここに巨大な廃墟の要塞がある
ムガル帝国を脅かした王国の
さて、目覚ましが鳴る前に起きました。
いやはやよく寝れたような。
意外にイスラマバードは涼しい感じ。
寝不足にならなくてよかったです。
起きてからはさっそく宿を後にして。
まずはラワールピンディのバスターミナルまで移動です。
が、なかなかバスが来なくて。
ジェネラルバススタンドに到着するまでに1時間もかかってしまいました。
で、すぐに本日の目的地の最寄りの町ディナ行きのバスを探し。
本にはラホール行きのバスに乗って途中下車と書いてあったのでラホールと叫んでいる人に聞いてみたところ。
案の定、すぐにディナ行きのバスに乗ることができました。。。
が、何と全然出発しないではないですか。
どう見ても客が少ないですからね。
客が集まるまで出発しないのかなと思っていました。
、、、、客全然集まらないんですけど。
このためなんと1時間半もバスターミナルで待つことに。。。
俺、何のために早起きしたんだよ。。
ようやく出発したのは9時になってから。
が、これまた進むのが遅かった。
各ポイントで人を乗せるためにことごとく止まる。
全然進まないんですが。。。
もう、起きていてもムカつくだけなので寝てましたけどね。
結局ディナに到着したのは11時半。
どんどん観光する時間が減ってるよ。
でもさらにここからが大変だった。
なんとディナから目的地までのバスがさっぱり見つからない。
いろんな人に声をかけても全員全く違う方向を教えてくれる。。
いったいどうしろと。。
このため、リクシャで行こうと思ったが、かなりの額を吹っかけてくるためにもう乗る気になれず。
がんばってバスを探しだしましたよ。
、、、、これも全然出発する気配がない。。
本当は午前中の内に到着しているはずでしたが、、全く持って到着する気配なし。
ようやく動き出したのは12時半。
やっとのことで目的地、世界遺産「ロータス・フォート」に到着しました。
時は16世紀パキスタンとインドの地には巨大な帝国が存在しました。
その名はムガル帝国
しかし、ムガル帝国は建国から一度滅びるという時代に陥ってしまいます。
スール朝シェール・シャー。
1541年にムガル帝国と戦いムガル帝国2代目皇帝フマユーンを破り、ムガル帝国を崩壊させたのです。
その時建てられた城塞こそこのロータス・フォート。
周囲は5kmにわたり、12の門を持つ巨大な城
インド・パキスタンの覇権を手にいれそれは堅牢に作られたのです。
作られた場所も世界最大級と呼ばれる岩塩鉱山の上に建てられており、周りは断崖絶壁の自然が待っておりまさに天然の要塞の上にさらに高い城壁が気付かれました。
まさに難攻不落の城を手にしたのです。
このままいけば、ここはアジア一の王都となったのです。
が、そんな繁栄もムガル帝国の復讐により滅亡へと進んでいきます。
ムガル帝国を破ったシェール・シャーの息子が亡くなったことにより後継者争いが勃発。
そこに北インドに逃げていたムガル帝国フマユーンが攻めてきたのです。
これにより、スール朝は滅亡。
覇権をムガル帝国へと奪われることになるのです。
こうしてロータス・フォートは廃墟となり現在まで残されました。
現在中央・南アジアにおける初期イスラム軍事建築の傑作としてイスラムとヒンドゥの文化を融合した点がその後に影響を与えた場所として世界遺産に登録されました。
さて到着してすぐに観光を開始しました。
だって帰りのバスの最終が4時というのでほとんど観光する時間がないから。
まずは西側にある門ソハール門へ
なんというのかすごく巨大で、堅牢というのが伝わってくる。
門を見ただけで難攻不落というのがわかるというのもすごいのですが。
装飾も素晴らしく、スール朝の素晴らしさを伝えるものです。
どれだけの人数いてもこの門からは城を落とせそうもないよ。
周りの城壁も高さは10ｍをゆうに越えており、一定間隔に曲線の城壁があります。
今まで見たインド・パキスタンの城の中でも一番巨大な城壁です。
これほど堅固に作る必要があったのですね。
さて、まずは城を一周することにしました。
本当は城壁の外から一周する予定でしたが、行ってみてびっくり。
崖の上に城壁が建てられており、全く歩ける状態ではない。
これはまさしく天然の要塞。
で、その上に要塞を作る。
もう完璧な城としか言いようがない。
このため城壁の上から一周することに。
城壁はところどころ崩れており、全部を城壁の上から回ることができないですが、それでもこの地形とこの城のすごさがわかります。
まず地形ですが、西側と南側は完全なる崖となっており全く人を寄せ付けない。
城壁の上から落ちたら死亡確定です。
場所によっては2段、3段と地形によって城壁の高さを変えており。
まさしく自然と一体化した要塞です。
いたるところに円形の見張りみたいなものが存在して。
より攻めにくくしているように見せております。
またまっすぐな城壁よりも眺めがいいですね。
特に圧巻なのは北部分の城壁。
北と東の地形は崖となっておらず、大きな川が流れているだけ。
川があるのでそう簡単には攻められないのですが、それでも危険なので城壁が強固に作られています。
ある部分では2重になっているところまで。
それでもちょっとした丘の上に建てられているので攻めるには相当辛そうです。
これほどの城を完成させるには地理を理解し、城壁建築を極めたものでないとできなさそうです。
ムガルの城をかなり回りましたが、それよりかなり技術が高いように思われます。
まあ、ムガル帝国の城は主に宮殿のための城で、こちらは戦争に特化した城という印象ですね。
北側の丘の上には周りを一望できる展望台のような場所が残っており。
見晴らしが最高です。
現在は荒れ果てた土地にたたずむ要塞
ここから見る風景はほんとに一見の価値ありです。
さてこれにて城を一周しました。
城壁の内部にはほとんどのものは残っておらずにただ街が存在するだけ。
たった14年の繁栄しかなく、その後は朽ち果てて行ったロータス・フォート。
しかし城壁だけでも当時の繁栄ぶりがうかがえる用でした。
ということで城壁を見ると観光する場所が既にないんですよね。
さて、では気にった場所に戻って風景でも眺めていようかなと思いましたが。
暑い、、、限界です。
というか本日この時間までに帰らないと宿に到着するのが怪しくなる時間になったので。
観光2時間半で終了です。
行きに6時間かかってますからね。
帰りはどれだけかかるのか。。
さっそくロータス・フォートからディナ行きのバスがどこから出発するか聞き。
その場所まで行ってみるとバスが止まっていましたが、出発する気配がないよ。
何せ運転手寝ているからね。
でも乗客が乗っていたので私も乗っていると何と10分ぐらいで動き出した。
本日の待ちで最速です。
すぐにディナに到着して、今度はラワール・ピンディ行きのバスを待つことに。
今回は途中乗車なので来たバスに乗り込めばいいからかなり早くバスに乗ることができました。
行きもこれぐらい早かったらうれしかったのに。。
もちろんこの灼熱の中観光していたためにかなりお疲れモードで寝てしまいましたけど。
気がついた時にはラワール・ピンディまであと20kmの所まで来ていました。
あとはバスから流れるうるさい音楽を聴きながら、じっと待つだけでしたけど。
そしてようやくバスはラワール・ピンディとイスラマバードを結ぶ道路までたどり着き。
私はそこで下車です。
すぐさまイスラマバード行きのバスに乗ることが出来て。
到着！！
、、、、行きは6時間、帰りは3時間。
なんでしょう、この違いは。
で、観光時間は2時間半。
何かすごい無駄なことしているような感じですが。
しかも予定よりかなり早く到着してしまいました。
こんなことだったらもう少しロータス・フォートの観光しておくんだった。。
いや、きっと暑さで無理だったでしょう。
さて宿に帰る前にまずは夕食。
本日まともな食事をしていないのでかなりおいしかった。
もちろん冷たいジュースも飲むことができましたよ。
これで体リフレッシュ。
あとは宿に帰ってシャワーを浴びて。
写真の整理をして本日は終了です。
日記かけてないや。
停電もあるししょうがないか。。。
さて明日も世界遺産観光。
明日は本日よりもっと辛い観光となりそうです。
ロータス・フォートアクセス
ラワール・ピンディのジェネラルバススタンドからラホール行きのノンストップではないバスに乗り込みディナdinaで下車。
ラワール・ピンディからは90km。
ディナからはロータス・フォート行きのバスがあるが、停車場所が複雑のため人に聞くとよい。
ただし、みなバラバラの方向を言うので見つけるに苦労する
(バスを降りた場所から元の道を戻り右側に人がたくさんいる通りの逆の方面に左折する。こちらも人がたくさんいるがその中を通り線路が見えてくるのでその周辺に泊まっているバスのどれか)
歩く場合はバス停から向かっていた方向に1kmぐらい歩くと標識が見えるのでそれに従って。
ディナから約9km
もしよろしければクリックしてください。
世界遺産のことを皆に知ってもらう為によろしくお願いします。