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 【カザフスタンの世界遺産

世界遺産「コジャ・アフメド・ヤサウイ廟」
2008.07.05
 
2008年7月5日    336日目


瞳をひきつける青

それは中央アジア特有のモスク建築

カラフルな文様が出迎える



眠い。

5時半起床ですからね。

でそのまま6時に出発。

が、バスターミナルに行くバスがさっぱり見つからない。

というか車が走ってない。

日本だったらこの時間結構車走っているけど。

その車自体見当たらないよ。

しょうがないのでのんびり待つことに。

が、やっぱり来る気配がない。

1時間待ったけど無理だった。

このため場所を変えてバスを待つことに。

するとあっさり捕まった。

聞いていた番号とは違ったけど。

と思ったら全然違う方向に走りはじめた。

地●の歩き方には南のバスターミナルと書いてあったけど、バスは北にむかってるよ。

しかも10分ぐらい走ったらすぐに到着。

あれ、ここってシムケントに到着した時に着いたバスターミナルだ。

ここって北にあったの?

しかも街からこんなに近く。

なぜここから街に出た時のバスは30分もかけて走ったんだ。。

もう、意味わからない。。

ともかくバスターミナルへ到着したのですぐさま本日の目的地トゥルキスタン行きのバスに乗りました。

これがすぐに出発してくれて。

まあ、私が来た時には既にあと数席だったからでしょう。

ともかくすぐに北に出発し、私はずっと景色ばかり見ていました。

カザフスタンは草原の国というのがよくわかります。

草原だらけ。

地平線まで草原というのもなかなか珍しい光景でしたね。

さて、バスは2時間で目的地に到着。

ようやく世界遺産「コジャ・アフメド・ヤサウイ廟」に到着しました。

ここは12世紀ごろこの地に現れたイスラム教伝道者コジャ・アフメド・ヤサウイを祭ったお墓。

彼はこの地でイスラム教を布教し、そして人々にイスラム教を根付かせたのです。

この功績により、彼が亡くなったあとティムール王国によりこの場所にお墓が建てられたのです。

その建物こそコジャ・アフメド・ヤサウイ廟です。

建物は中央アジアで多用されている青のタイルを使用し、廟の周りには様々な文様が刻まれました。

さらに周りを城壁で囲い、中央アジアにおけるイスラム建築を踏襲したのです。

しかし、その後カザフスタンはロシアに征服され、イスラム教の建築の修復がおろそかになりました。

現在はトルコの援助により、壮大な修復工事が行われ、建物だけではなく周囲の庭園も復元されたのです。

こうしてコジャ・アフメド・ヤサウイ廟は中央アジアのイスラム建築に多大な影響を与えた場所として世界遺産に登録されました。

バスを降り立ってまず目についたのが青。 

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廟のてっぺんに建てられているドームが澄んだ青で装飾されているのです。

実は私が中央アジアに来たのはこの青が見たかったから。

この青は実はトルコ石で作られています。

トルコ石を使ったモスク建築は中央アジア独特の建築。

ウズベキスタンにある遺跡もこのようなトルコ石を使って装飾がなされています。

この廟に使われているのは空の色に近い青。

見る者すべてを惹きつけるかのような青なのです。

これだけ見てもここにきてホントによかったと実感。

さてバス停からは廟に向かって歩き出すと最初に小さな塔に出会います。 

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こちらの天井部分も青いタイルで装飾されており、その下にはアラビア文字を表した装飾が飾られています。

この塔だけ見てもイスラム建築の技術の高さ、芸術性の高さが伝わってくるようでした。

そしてコジャ・アフメド・ヤサウイ廟の正面に辿り着きました。

正面から見た感想は何も装飾のないただの門。 

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色はレンガというか土色というか。

なんだか味気のない門だなという感じですが、横に回った瞬間そんな印象が吹っ飛びます。

というのも横の部分はトルコ石を使って文様がいたるところに存在します。 

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そして天井には2つの青いドーム。

形状の違う、そして色も微妙に違う青がそれぞれの文様と合わさり、それはもう鮮やかな廟という印象を与えてくれます。

これがイスラム教の装飾。 

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中央アジアの装飾。 

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初めてこの文化に触れて、そしてその文化の素晴らしさに感動してしまいました。

今まで写真で見てきたドームの青に魅かれて、中央アジアに行くことにしましたが本当に来てよかったです。

廟は横の装飾もさることながら後ろに施された彫刻も見事。 

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一部修復中でしたが、それでも後部の壁もびっちりとトルコ石で装飾が施され、青いドームもきれいに見えて。

ここがこの廟の中で一番きれいなんじゃないかと思えるぐらい、きれいで。

ずっとここで見続けてしまいました。

炎天下の中なのに暑さなんてすっかり忘れさせる。

それはまさしく至福の時でした。

さて、廟の周りを見学した後は、廟の中へ入ることに。

すると、外の印象を一変させる光景が待っていました。

なんとすべて真っ白な空間。

廟の内部すべては漆喰で覆われており、中心にある廟へ入る門には蜂の巣のような装飾が施されています。

いままでこのような装飾は写真でしか見たことなかったので少し感動。

でもすべて白で装飾されているために遠近感がわかりづらく、じっくり見ないとそこに装飾があるとはわからないですが。

これからイラク方面に行くとこのような蜂の巣に様々な色彩が施されるようになっていくのが今から楽しみですね。

他に廟の内部には、コジャ・アフメド・ヤサウイの墓があり、イスラム教の人たちがその墓に向かって拝んでいるのが印象的。

どの宗教にも聖人がおり、その人たちに向かって拝むのは一緒なのですね。

面白かったのは廟の内部に様々な部屋があり、メッカの方角を示しそこで拝む場所、調理場、食堂などがありました。

ここで廟の中で生活や修行をしていた証拠です。

普通は、お墓の中で調理場とかないですよね。

これがイスラム教なのでしょうか。

これから見るイスラム教の廟も注目していかなければいけないです。

でも写真撮影不可だったので皆さんにはお見せすることができないのが残念です。

こればっかりは宗教上の問題なのでしょうがない。

さて廟の中の観光が終わったら、、、ほとんど見るところがない。

でも私はこれまで見た中でのお気に入りの場所でずっとその姿を目に焼き付けていました。

特にドームの青。 

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私はなぜだかこの青に魅かれるのです。

今まで魅かれる色といったら基本的に青。

一番見てみたい色は氷河の青ですから。

それに似た色だからこそ、このドームの色をずっと見ていられたのでしょうか。

また横から見た廟の姿も美しいとしか言いようがない。

周りには何もない平原が続く中でこのドームがぽっつっとある姿に感動ですね。

最後には廟の周りにあるバラ園を堪能。

今の季節はバラが少ししか咲いていなかったので大きい感動はありませんでしたが、イスラム教の人たちがバラ園を築いてそれを楽しんでいたのかと思うとびっくり。

バラってヨーロッパのイメージがありますから。

この中央アジアでバラ園が見れるとは思ってもみませんでした。

昔からこの地ではバラを栽培することがあったのですね。

さてこうして一通りの観光が終了し。

自分が納得いくまで見たので。

再びシムケントに戻るバスを探しました。

降ろしてもらった場所ではどうもバスを拾える気がしなかったので。

市バスにのり、バスターミナルまで行くことに。

するとあっさりと見つかった。

しかもシムケント行きのバスがあるではないですか。

ただし、乗客は0で私でようやく1になった感じです。

これではいったいどのぐらい待てば出発するのか。

私は寝ることにしました。

すると40分待って乗客がいっぱいになったので出発。

しかもこの運転手が飛ばす。

でも結局2時間かかりましたけど。

かなり飛ばしているようにも見えたけど。。

行きも飛ばしていたしな。

まあ、早めにシムケントに戻ってこれたのですぐに宿に戻り。

シャワーを浴びて、写真の整理。

夕食は宿の近くのスーパーで買いだして。

そのまま宿で食事。

あと、ビールを。

が、あまりにも疲れていたのかいつの間にか寝てしまった。

日記書いてないよ。。

明日の午前中頑張るとしますか。

ではまたあした、ビシュケク行きのバスに乗ります。



コジャ・アフメド・ヤサウイアクセス
シムケントのバスターミナルからトゥルキスタン行きのバスに乗る。
シムケントの町からバスターミナルへは110・80・19・93・9・58番のバスで行ける。
オルダバス広場からは80番北方面行のバスに乗ること
トゥルキスタンに到着する手前で下車。
運転手に降ろしてもらうように伝えておく(左側にある)
帰るときはおろしてもらった場所からシムケント行きを拾う手もあるが、2番のバスでバザール方面に行き途中左手にバスターミナルがあるのでそこで下車しシムケント行きに乗る方法がある。






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