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 【ウズベキスタン旅行記

ウズベキスタン・ウルゲンチ行き夜行列車
2008.08.01
 
2008年8月1日    363日目


地獄の列車

今までこれだけの地獄を見たことがなかった。

これは列車に乗ってから出発までの1時間の出来事




本日はかなりゆっくり起きるはずが。

暑さでゆっくり寝れなかったし、朝はすぐに起きるし。

このホテルは風通しがいいのですが、寝る時には防犯のために扉を閉めるので。

全く空気の流れが無くなるのです。

このため何回か起きるのですよ。

まあ、朝になるにつれて空気が涼しくなるのでいいのですが。

寝苦しい夜というのは旅においても辛いものです。

でも午前中は宿でゆっくり。

特にやる予定もなかったから。

で、昼食を約束していたので宿を出発。

向かったのは昨日昼食を食べた場所。

何しろセルフサービスで自分の食べたい食事が選べて、しかも安い。

隣には生ビールが飲める。

おかげで昼食ではビール二杯も飲んでしまった。

で、その後は駅に向かい次の移動のためのチケットを。

タシケントの次に続いて向かうのはこの国で一番遠くにある世界遺産。

それはタシケントから飛行機に乗るので、遠いところから近くに向かったほうが何かあった際に近い方がすぐにタシケントに向かえるためです。

が、何と目的地に向かう列車は本日しかなく。

しかも、夜行寝台の席でも一番高いクラスの寝台しか残ってないとのこと。

悩みましたが、本日移動することにしました。

ということで本日の夜行のチケットを取りましたよ。

これは予想外だった。

もともと明日向かう予定だったからね。

パッキングもしてないし、心の準備もできてない。

まあ、強引にその気持ちを変えましょうか。

ともかく夜行列車のため、時間はまだたっぷりあったので。

その後は日本センターへ。

ゆっくりとマンガを読んでいました。

マンガといってもほとんど新しいのはなく、なぜか手塚治のすべての漫画がありましたが。

こうして、何となく時間がすぎるのを待っていると。

みんな外を指して何か見ているでは。

いったい何が外にあるのか、しかもみんな見ているのは太陽の部分。

何かと思ったら何と部分日食。

太陽が欠けているではないですか

そうでした、本日は中国の新疆で皆既日食がある日でした。

するとここでは部分日食になるのですね。

今まで生きていてこのような現象を見たことがなく。

太陽が欠けているだけでもすごく感動。

だっていつも見ている太陽が月みたいにかけているんだよ。

ただし、太陽がまぶしすぎて何回も見ることができませんでしたけど。

天文の素晴らしさを体験することができました。

さてようやく時間が来たので日本センターからあわてて戻りすぐにパッキング。

そしてあわてて今までの書いてない日記分の内容を記載。

何しろ夜行ですからまた書けないですし。

日数がたつと忘れてしまうので、何やったかぐらいのメモ書きは欠かさないのです。

これがないとほんとに忘れてしまうから。

そしてすぐに出発。

一泊分払っているから損しているけど。

まあしょうがない。

さて駅に向かう途中で本日の夕食分の食料を買い込み。

駅に到着。

ここで今まで一緒に旅していた夫妻とはお別れです。

お別れするために何と駅に来てくれていたのです。

まあ、お別れといってもまたタシケントに戻ってきた時に会いそうなのですがね。

さて駅に到着してからはまずは自分たちが乗る列車を探し。

ようやくホームを調べて移動してみると、、何と一番反対側の車両だった。

乗るのは18車両で、最初に見たのは1車両。

あと17車両を歩かなければ。

、、、中国でも15車両しかなかったのに、これほど歩くなんて初めてかも。

ようやっと到着して、さっそく荷物を列車の中へ。

!!!!

なんだこの暑さ。

なんとクーラーが聞いておらず、そこに大量の人。

そして灼熱の気候が災いして、地獄のような熱さ。

、、、これは外に出てないと死にそうです。

最初は一緒に行く日本人と代わる代わる外に出たり、中で荷物を見張っていたりできたのですが。

出発時間になると、いつ出発するかわからないので2人とも車両の中にいなければいけない。

でも列車は出発しない。。

、、、地獄。

もうあまりの暑さに頭が変になっていました。

もちろんTシャツはびしょぬれ。

持ってきた水は徐々に減っていく。

飲んでも涼しくはならず、ただ汗になるだけ。

気が狂いそう。。

今までこれだけの辛いことは体験したことないよ。

地獄としか表現できない。

もう、このままだったら絶対倒れるかもしれなかった。

ようやく列車が動きだしたのは30分後。

、、、、耐えきった。。

が、何とすぐに自分の席に戻れと言われ。

しかも扉まで閉められた。

今回はちょっと高めの寝台をとったので4人の扉付きコンパートメント。

しかも窓は開けられない状態になっていて。

、、、、えっと、風の来ない密室で暑さに耐えろって言うのか!!

とおもったら、どうやらクーラーをつけたので部屋に戻れということらしく。

徐々に涼しくなってきました。

Tシャツはびしょぬれですけど、、風邪ひかないか心配だよ。。

ともかく今ので気がおかしくなりそうだった。

こんなことだったら前からクーラー入れてくれよ。

死ぬかと思ったさ。

涼しくなった後はようやく夕食を食べる気力がわき。

買いだしておいた夕食を食べ。

そのまま睡眠モードへ。

だって疲れたから。

この出来事をきっと忘れないだろうな。

あの地獄を。

、、、お休みなさい。。