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 【[雑学]アフリカ・中近東

世界遺産雑学51--特殊な世界遺産vol.1-- 
2000.12.30
 
世界遺産雑学51


特殊な世界遺産vol.1 
「地質学、宇宙学」

世界遺産は現在いろんな分野の最高傑作、もっとも影響を与えたものに登録される傾向にあります。
それはさまざま分野から。
中にはこれも世界遺産!?になるのというのも。
今回から隔回にわたり特殊な世界遺産としてそれらを紹介していきます。

宇宙からの足跡、
フレデフォート・ドーム(南アフリカ)

ここは、宇宙からやってきた地球の歴史。
着弾後、巨大なエネルギーが生み出され、地球すべてに影響した。
それは地球の生命バランスを大きく変えたのである。
これこそ 

「隕石の衝突」

南アフリカ共和国の都市ヨハネスブルクから南西に120km
ここには、世界最古にして世界最大、最深の隕石衝突痕が残る。
そこは、中央のドームが約50km
その周りには外輪山が並んでいる。
草原地帯のドーム

今から約20億2300万年前の出来事。
地球が出来てから27億年後。
宇宙から直径約11kmの小惑星が一秒に20kmのスピードでこの地球に衝突したのである。
衝撃で直径300kmの地殻が抉られ、深さは25kmに達し、地球全体に衝撃を与えた。
そして、マントルが吹き上がり、大量の岩石が蒸発・冷却されたのである。
それは広島原爆ドームの10億倍の衝撃。
天文学的な数字。
このドームは、現在は風化などにより、直径50kmが残る。


ここが隕石の衝突痕だと証明されたのはある物質が発見された事にある。
シャッターコーン、コーサイト、スティショバイト
の、3つの物質。
この物質は超高圧鉱物であり、隕石の衝突の際できる物質でああるため、ここが隕石の落ちた場所だと分かったのである。
そして、隕石が落ちた年代が調べられた。
それは、放射能年代測定により20億2300万年前と分かったのである。。

現在、ここはメキシコ、カナダの隕石衝突痕とともに世界三大隕石衝突の一つと数えらた。


この、フレデフォート・ドームは地球の歴史の顕著な見本であり、重要な地形で地学の研究材料の一つとして2005年世界自然遺産に登録された。
それは、地球と宇宙の歴史の世界遺産となった。




地球の足跡
隕石衝突の痕の世界遺産です。
地学に多大な影響を与えた場所。
実際にみても遙か彼方に囲まれた山が見えるだけの場所です。