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 【日本の世界遺産

世界遺産「石見銀山の文化的景観」(2)
2007.07.23
 
2007年7月23日    3日目


今日は本格的に世界遺産「石見銀山」を回ります。

正式名称は「石見銀山遺跡とその文化的景観」

つい1か月前に世界遺産に登録され、日本国内ではニュースで流れました。


ここは世界の大航海時代における銀の産出量が世界の1/3をしめ、ここでとれた銀が世界各国に輸出されました。

これはポルトガルの航海日記にも記されており、世界でも重要な位置にあった場所です。

これだけの銀を産出した場所ですから、もちろん銀の採掘場、銀の精錬場、その銀を管理した代官所などなどが残っております。

これらのすべては銀山柵内と大森地区の2か所に集まっており、ここから大量の銀が生み出されたのです。

もちろん世界遺産にはこの場所以外にも前日紹介した銀の輸出港と権力争いのための城が世界遺産に登録されております。

ここは銀の輸出によって世界の銀のバランスを変化させ世界史にとって重要な場所とされたため世界遺産に登録覚ました。


で、本日は仁万からバスにのり大森地区へ。

ここで一つ残念なお知らせがあります。

石見銀山、世界遺産に登録されてから観光客がひっきりなしに来ています。

本日は月曜と平日のはずなのに駐車場は満車。

街並みを眺めていても人が次から次へと歩いてきます。

しかも、世界遺産に登録された場所は一切の工事が禁止されます。

修復とかの工事ならいいのですが、駐車場の増設などはこの地に変化を与えることとなるので禁止されています。

石見銀山に車で来ると見れない可能性があります。

もちろんお店を作るのも禁止。

昔から残る町並みがあっても、内装が近代的とかなったら世界遺産の価値ってないですよね。

ということでお店も出店することがなかなかできないみたいです。

地元の人に話を聞いてみると、お金も地元には還元されないし、ただ忙しくなってめんどくさくなっただけ。

と言っています。

世界遺産になるにはよほどの覚悟がいるってことですね。

世界遺産に登録されると街並みはしっかり残りますが、人々の心が変わってしまう。

のどかな風景が変わってします。

ヨーロッパでは世界遺産になろうが観光客が増えることがないのでこんなことはないのですが。

日本の国っていうのは、世界遺産の価値を間違えています。


って、小言はこれぐらいにしておきまして、石見銀山の紹介をいたします。

最初に行ったのは龍源寺間歩。

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ここは、石見銀山で唯一公開されている銀鉱山です。

銀を掘った跡が見れるんですよ。

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すべてはみれないのですが、こんな狭い道を掘り進んで銀を探す。

よほどの重労働だったと思います。

銀鉱脈にそって掘られているので意外に直線的に進んでいました。

1500年ぐらいからこの銀がこんな感じで掘られていたんですね。

来年ぐらいに一番大きい採掘場が公開になるそうです。

ちなみに、この龍源寺間歩は石見銀山のメインの見どころなので狭い坑道に観光客がびっちりいます。

9時~9時半が数人しかいないのでじっくり見れますよ!!

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そして龍源寺間歩から山を下り大森地区へ。

ここはこの銀山の領主の屋敷や商人の屋敷が残っています。

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最初は五百羅漢に。

ここは石見銀山で働いて亡くなった人々の霊を静めるために作られた場所。

岩の壁をくりぬいてそこにたくさんの像を祭って置いてあります。

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中は写真が撮れなかったのですが肌がひんやりとしたなか、大量の仏の像を眺めるのは圧巻でした。

また、ここに架けられた橋も丸みを帯びてちょっといい味がでています。

その後は銀山の街並みを見学しながら代官所へ。

ここは石見銀山の博物館として一般公開されています。

銀山の歴史を知るためには大変ためになるところですが、ここで産出された銀が置いていなかったのが残念。

あと、人が多すぎです。。

ちょっと、この時点で疲れました。


ここで石見銀山の銀山柵内と大森地区の観光を終えて、しかも時間が結構残っていたので、島根と言ったら出雲大社と思い、出雲市へ向かいました。

が、ちょっと乗り換えがうまくいかない。

山陰線が1時間に一本しか走っていないですし、たまにその1本が特急で止まらない場合がある。

今回は何とか30分後に大田市駅から特急で出雲市行きがあったのですが、特急料金がこれまた高い。。

考え抜いた末、二度と行かない可能性があるならお金出してでも行こうと思い、出雲へ向かいました。

出雲市駅からはバスで24分。

出雲大社へ行ってきました。

ここは平安時代日本一大きな建物が建っていたことで有名。

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奈良の東大寺より大きかったって言うんだから驚きです。

今は現存していませんが、ここも伊勢神宮と同じで聖域が存在しその場所は入れません。

けど、外から一周できるのですがそこから見る出雲大社はとても荘厳で神聖なばしょでした。

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また出雲大社はしめ縄が有名でその大きさと言ったら。

まじで大きかった。。

みんなその中にお金を差し込んでいましたがね。


で、さっさと大田市戻り、今度は馬路へ。

これマジってよみます。

この場所の一番の有名な場所は琴が浜という海岸があり、きれいな砂浜の海岸です。

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もっと有名なのがこの砂が鳴くこと。

歩いてみて圧力を加えるときゅきゅと鳴くのです。

日本三大鳴き砂の一つとなっています。

で、こんな馬路には石見銀山の銀の輸出港、鞆ヶ浦があります。

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ここが昨日と合わせた3つ目の輸出港であり、ここが一番銀を輸出したそうです。

行ってみてわかるのですが両岸を山に囲まれておりこじんまりした場所です。

昨日の沖泊と同様の場所で、簡単に敵に見つからない場所です。

権力争いが頻繁に起こっていた時代の遺跡なのでこんな場所を輸出港としたのですね。

誰も人がいかないような場所でした。


で、ユースホステルに戻ってびっくりしたのですが、夕食がバーベキューでした。

1000円も払ってないのに肉こんなに食べていいのですか?

しかもユースホステルの経営者の娘さんと旦那さんと子供さんまで一緒に。

最後には花火始めるし。

すごくアットホームなユースホステルでとても気に入ってしまいました。

ぜひ、石見銀山に行く際はこのユースホステルに泊まってください!!

では明日、博多へ向かいます。


石見銀山・柵内・大森地区アクセス
JR大田市駅からバスで20分(一時間に一本)
JR仁万駅からバスで15分(8時半・10時半のみ)

龍源寺間歩アクセス
大森代官所からバスで10分

鞆ヶ浦アクセス
JR馬路駅から海岸に出て左(西)へ徒歩20分





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