TOP > ひさほゆうのリアルタイム世界遺産旅行ブログ

カテゴリー
ひさほゆうが独自の視点で世界遺産を解説!
最新コメント

 【中国の世界遺産

世界遺産「蘇州の園林」(1)
2007.09.01
 
2007年9月1日    28日目 


中国の真髄を極めた庭園

池や岩を配し、自然を見事に庭園の中に再現しそれを眺める楼閣などを建設した造園様式

中国の庭園技術の粋を結集し他の庭園に多大な影響を与えた場所


寒い、寒すぎる。

これがドミトリーの大変なところ。

エアコンのリモコンが欧米人に占領されている。

しかもなぜだか彼らは極端に部屋を冷やす。

昨日は適温の23℃ぐらいを設定して寝たはずなのに朝起きてみたら16℃に設定されていた。

どれだけ冷やすねん。

たぶん寒い文化に育っているので冷やしたほうが眠りやすいのだろう。

が、日本人にとってはすごく寒い。

5時には目が覚めてしまいました。

部屋にいても寒いだけなのでエントランスでインターネット。

凍えたからだをあっためていました。

昨日かったおにぎりを食べて、時間になったので上海駅に向かいました。

中国で列車に乗るのは初めてだったので少し緊張していましたが、特に何事もなく。

悪い噂をよく聞いていたので。

それにしてもどうして中国の列車は指定席なのに通路まで人が満載なのだろう?

しかも席が空いているとみると勝手に座る。

このため指定席でも早めに乗ることをお勧めします。

出発の45分前には必ず駅に到着していたほうがいいと思います。

そして蘇州に到着すると早速予約していた宿に向かいました。

が、ここで大きな問題が。

地●の歩き方通りにバスに乗ったのですが向かっている方向が全然違う。

やっぱりおかしいと思い、一度バスを降り反対方面に向かっている同じ番号のバスに乗りました。

とりあえず少しは近づいてはいたのですが結局2kmの歩き。

バックパッカーが肩にきしむ。

も~、地●の歩き方さん頼みますよ。

正確な情報をお願いいたします。

そんなこんなで宿に到着したのですが、チェックインしようと思ったら見た顔の人が座っているではないですか。

フェリーに一緒にのって上海でも初日に一緒に観光した2人の大学生だ。

彼らは私の一日前に蘇州に行って一泊しかしないかもと言っていたし、泊まる宿が違うのでもう会わないと思っていたのですが、二泊に変更したらしくしかもユースホステルに泊っていたのです。

なので一緒に昼食をとりました。

その後彼らは観光と電車の切符を取りに行ったので私はさっそく世界遺産へと向かいました。

この蘇州には世界遺産「蘇州の園林」があります。

この世界遺産は中国でも有数の庭園が残っており、中国四大庭園の二つがこの場所にあります。

蘇州は明の時代に様々な交流の中継地点として豪商や役人たちがたくさんのお金をもうけていました。

このため自分たちの私邸のために様々な庭園を建設。

一躍、中国の真髄を極めた庭園群の拠点となったのです。

池や岩を配し、自然を見事に庭園の中に再現しそれを眺める楼閣などを建設した造園様式は明朝様式として中国大陸全土に広がったのです。

このため、中国の庭園技術の粋を結集し他の庭園に多大な影響を与えた場所として世界遺産に登録されました。

登録されている場所は9ヶ所。

本日行ったのはそのうちの2ヶ所です。

最初に向かったのは網師園。

北宋の時代に建てられて清の時代に改築された建物です。

入ってみてびっくりしました。

写真で見る中国の庭園がそのままここには残っています。


 alt=""title=""
中庭には池が配してあり、池の周りには景色を楽しむための散歩道がありました。

一周ぐるっと回るだけでもどんどん景色が変わってきて何通りもの庭園を楽しんでいるかのよう。

特に丸い入口からは外と内で全く風景がガラッと変わり、そこはまさしく絵画のような場所。

 alt=""title=""

池の周りには住宅と庭園が配されており、また違った場所が味わえる場所でした。

しかし、それにしても入場料が高い。

日本と同じぐらい。

明日全部回ったらどのくらいお金が必要なんだ。。。

そしてその後は次の場所「滄浪亭」に。

ここは蘇州の中でも最も古い庭園。

五代時代に作られその後北宋時代に改築された庭園。

 alt=""title=""

北宋時代から何も変わらずここに存在し続けている場所なのです。

川の近くに配置されており、入場するには橋を渡っていきます。

この橋もジグザグしていてとても趣のある風情があります。

中に入ってみるとここは池がない庭園でした。

その代りにたくさんの奇岩が配置されており奇岩の中を歩くことができます。

 alt=""title=""

また壁の格子には様々な形が施されており、中には葉っぱの形をした格子までありました。

川からせり出した楼閣は休憩するにはちょうどいい場所。

地元の人たちが釣りをしているのがまたいい風景です。

ちょうど、中国の伝統的な音楽を練習していたらしくその音色と庭園の風景がまたすごくよくあう。

中国の真髄を見た気がしました。

本日は移動日だったということもありこのぐらいで観光を終わりにして、今度は再び駅に向かいました。

南京に日帰りで行く予定でして。

行ってみると2日後の切符までしか取れないと書いてあり、ほんとは3日後に行こうと思っていたのですが2日後に変更。

が、が、切符がないといわれてしまいました。

さすがは始発駅でないと全然席が開かないといわれていただけあっていきなりつまずいた。

その次の切符を探すには次の日にしか来なければならないため、列車の席のランクを一つ上げてみて聞いてみるとあるって言われました。

これもフェリーの人に聞いた情報ですが、ランクを一つ上げると意外に見つかるものらしいです。

ま、少々お高めですがしょうがない。

次の日程もありますので。

それにしても蘇州ってこんな汚い場所なの?

水の都が聞いてあきれる。

水は汚いわ、空気も汚いわ。

挙句のはてに少しの風で砂埃が舞う。

息をするにもしんどい。

絶対昔の蘇州では考えられなかった風景なんだろうな。

環境汚染をなんとかしてもらいたいです。

切符を買った後はすぐに宿に戻りました。

がんばって観光してもしょうがないので。

日記を書いたあと、日本人2人と夕食へ。

近くに食べるところはたくさんあるのですが、中華料理だけなぜかない。

なのでイタリアンのお店に入りました。

そんなには高くなかったので。

しかし、なぜか頼んだのはチャーハン。

ピザとパスタのお店なのにね。。

その後は中国初のお酒を飲もうと、コンビニへ。

もちろん買ったのは青島ビール。

中国全土で飲まれているビールで世界一の消費量を誇ります。

そりゃそうだ、中国が一番人口が多いんだから。

しかも値段も安い。

600mlで60円ぐらいです。

日本では考えられない額だな~。

ちなみに中国ではキリンとアサヒが普通に売られています。

酒税が低い分日本より安く手に入ります。

が、青島ビールと比べてしまうと高級品なので飲めません。

宿に戻ってさっそく乾杯。

しかし、大学生と無職、バックパッカーと一般旅行者。

話があまりかみ合わない。

唯一話ができたのは漫画の話。

誰かの日記でハンター×ハンター再開って言ってたのをネタにしました。

盛り上がってきたのですが気づけばもう夜遅く。

あわててお風呂に入りそのまま寝ました。

明日は蘇州観光行ってきます。


網師園アクセス
レンタサイクルがベスト 地図とおりに。
バスの場合 駅から1番のバスに乗り三元○←変換できないで下車その後近くの交差点を東へ1km

滄浪亭アクセス
これもレンタサイクル
バス 駅から1番か遊4番で三元○の次のバス停で下車。





もしよろしければクリックしてください。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界遺産へ
世界遺産のことを皆に知ってもらう為によろしくお願いします。