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 【中国の世界遺産

世界遺産「泰山」(1)
2007.09.07
 
2007年9月7日    34日目 


中国道教の聖地の一つであり、もっとも一番素晴らしいとされている

支配者、国、時代、民族が変われどここで天に向かって皇帝は祈った

事実上72人もの皇帝が泰山で祈りを捧げた場所




再び朝早い。

5時半起床です。

本日は泰山に上るために早起き。

でも、5時間で登山ができるためにこんなに早く起きる必要は全くないのですが、山頂の宿が決まっていないためにできるだけ早く行って決めたかったので。

朝食も駅前の屋台で軽く食事をし、出発をいたしました。

まず泰山の登山口まで徒歩で。

意外に遠かった。

30分ぐらい歩いたかな。

で、最初の一天門が見えてきました。

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驚いたことにもうすでに人が多い。

こりゃ、参道渋滞していないことを祈るのみです。

そして、とことこと上ると入山料を払う場所に到着。

入山料を払おうとしたら。。。。

値上がりしている。

中国の世界遺産はどこも値上がりしています。

にしてもひどすぎる。

1700円以上するんだよ。

日本の観光地だってそんなにとらないよ!

中国も世界遺産に登録されてからお金儲けの香りが満載。

世界遺産ってそんな概念ではないのに。

それを保護に使っていただければ全く問題はないのですが、いたってどこに使っているかわからない。

中国って。。

ま、気を取り直して泰山へと足を踏み入れました。

泰山は道教の聖地の一つとされ、その中でも一番素晴らしいとされているのが泰山です。

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しかも、歴史は古く秦の始皇帝がここで初めて天に皇帝として政治の成功を拝んだ場所。

封禅と呼ばれるこの行いを漢の武帝が受け継ぎ、清の時代まで行ってきたのです。

支配者、国、時代、民族が変われどここで天に向かって皇帝は祈ったのです。

事実上72人もの皇帝が泰山で祈りを捧げました。

またここを訪れた文化人も多く、かの有名な孔子は泰山に上り「泰山に上ると天下は何と小さなものなんだ」という言葉を残しています。

そのほかにも文人はこの地をおとづれその参道に碑文を描いたのである。

皇帝や文化人が愛した場所であるため世界遺産に登録されました。

しかもこの泰山は世界文化遺産のすべての登録基準を満たすという壮大な遺産なのです。

最高傑作、影響、失われた文化、土地の有効利用、心の支えなどすべてにおいて特出しているのです。

また、松などの針葉樹林が大量に見られるこの場所は世界自然遺産にも登録されています。

雑学でも書きましたが、世界遺産として素晴らしい魅力をもった場所なのです。

それにしても複合遺産は今回が初めて行きました。

参道の最初のほうは階段が少なめなのでてくてくと歩いて行けて。

ちらちらと頂上が見えてまだその高さを確認することができます。

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ちなみにこの泰山。

海抜0m近いところから上り初めて頂上1532mまで一気に登らないといけない。

なのでほとんどが階段だらけです。

舗装されているのが唯一の救い。

屋久島はもちろん山でしたので舗装されていないところを歩くためすごく疲れましたが。

ちょうど中間の場所には中天門という場所があり、人がすごく集まっています。

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ここまではお金を払えば車で連れてってもらえるのです。

でも、泰山は自分の力で歩かなきゃつまらない。

歩ける人は歩きましょ。

もう一つ言うと、中国人は何を思ったのかここから山頂までロープウェーをつなげております。

皇帝も足を使い上ったっていうのに、飛ばすとは何事か。

今では簡単に泰山に登れてしまうんです。

気を取り直してどんどん上を目指して登って行きました。

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徐々にのぼりがきつくなっていくのですが、ある時ふと上を眺めてちょっとびっくりしました。

参道が一直線になって上から下っているのが見えるのです。

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それがあまりにも急に見えて。。

あれを上るのかと思うと笑ってしまいました。

写真ではそのイメージがわきにくいのですが、ほんとに急に見えます。

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ここまで来たら絶対登ってやるという気力で登って行きました。

この辺から徐々に景色は変わっていきゴロゴロとした岩をよく見るようになります。

頂上のほうも次第に良く見えてきますので、泰山の壮大さがわかってきました。

ようやく、頂上の近くまでやってきてあとはこの直線の階段を昇るだけ。

もう、ガンガンと昇るしかありません。

けして後ろを振り返らないでください。

高所恐怖症でないはずなのに腰が砕けそうです。

それほど、階段は急でその先に見える風景は下の泰安の町までつながっていて怖いのです。

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で、やっと頂上近くに着きました~♪

4時間かかりましたが。

ここで、のんびりしている暇はありません。

宿を探さないと。

ほかの人のブログを見ていたら勧誘が寄ってきて簡単に見つかったと書いてありましたが、それはオフシーズンの話。

オンシーズンではまったくと言っていいほど勧誘がいません。

自分で交渉するのみです。

あまりにもきれいなところを避け、微妙な横道を見つけたのでそちらに入っていくとホテルらしきものが。

交渉してみると100元。

微妙に高いがほかに安そうな宿が見つからない。

とりあえず値下げを敢行したら80元までは下がってくれました。

オンシーズンのつらさはここにあるのかも。

そしてさっそく山頂まで行くことに。

山頂まではここから15分以上歩いた先にあります。

玉皇頂というところです。

ここでは玉皇大帝を祭っている建物があるのですが、そこの周りの風景を見て絶句。

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どうして歴代の皇帝たちがここに登ってきたのかがわかりました。

そのあまりにも広大な風景がそこには待っています。

山の周りは松の木などの緑が生い茂っており、かたや岩だらけのところもあり。

地平線まで数々の山々が連なって見えます。

しかも周りのほどんどが地上の下まで鑑賞することができました。

中国の山水画の風景がそこには待っています。

頂上周辺にもさまざまな見どころがあり、一通り全部回ってきました。

特に一番すごかったのは日観峰というところ雲海と書いてある石があるのですが、実はその横から後ろに行けるようになっており、その先の行き止まり。

自分の視界の中には雄大な自然の景観しか写りません。

下は崖となっており周りには泰山の峰々、その先には違う山の風景と地平線。

あまりにも壮大すぎて30分以上もいてしまいました。

地平線だけ眺めていると地球が丸いってことがわかります。

言葉では当然表わせません。

もう、この時点で泰山すごく気にってしまいました。

ぜひぜひ、行ってみてください。

損は絶対ないはずですから。

あまりにもすごすぎて、天街というところから頂上と日観峰を2往復してしまいました。

行けばどれほどめんどいことかわかるかも。

何やってんだって思うぐらい泰山の風景に魅せられてしまいました。

しかし、やっぱり山の上は寒い。

防寒対策してきてよかった。

夜には相当冷え込むので気をつけてください。

明日は日の出を拝まないといけないので9時には就寝しました。

というか、やることまったくなかったので。

ではでは、また明日。


泰山アクセス
泰安から岱廟の裏手の道をまっすぐに山のほうへ。
10分ぐらい歩くと門が見えてくるのでそこから4~5時間程度の山登り。





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