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 【中国の世界遺産

世界遺産「北京と瀋陽の故宮」(2)
2007.09.18
 
2007年9月18日    45日目 


清代の最初の王宮

清の前身、後金。

明代後期、満州地方を征服していたときの王宮




う~ん。。

この宿、なんか眠りずらい。

蚊とか多いし。。

蚊取り線香をくれたから何とか大丈夫だけど。

というわけで、さっそく観光をしに行きました。

向かった先は世界遺産「瀋陽の故宮」です。

ここは北京の故宮とともに世界遺産に登録された場所で、清代の最初の王宮なのです。

清の前身、後金。

彼らは明代後期、満州地方を征服していました。

その王の名はヌルハチ。

彼らは幾度となく明に攻めいりましたが万里の長城に阻まれ侵攻することができなかったのです。

しかし明の中で内乱。

李自成により明王朝が崩壊した隙を見逃さなかったのが、後金。

この瞬間に明に攻めいり李自成に勝利。

中国大陸を自らの手におさめたのです。

その後清と国名を変え、数百年間繁栄を迎えたのです。

このとき政務をおこなっていた場所こそこの瀋陽の故宮。

後金のヌルハチや清の最初の皇帝ホンタイジが残した数々の宮殿が残っているのです。

特に漢民族の建築様式を模しながらモンゴル独特の文化や宗教間が踏襲されている建築が同じ中国内でもここでしか存在しないため世界遺産に登録されました。

それにしても移動方法がわからなかった。

このため徒歩で移動。

駅からちょっと歩くんですけど。。

40分ぐらい。

ものの見事に地下鉄は建設中だったし。

だったら地図に載せないでくれ。

さて開門前に到着してみて一番に入ろうかなって思っていたらすでに団体客が中に入っていた。。

まだ5分前ですよ。。

あわててチケットを購入して中へ。

なんとか人が少ない時に写真が撮れそうです。

それにしてもこの瀋陽の故宮もすごい。

北京の故宮と比べて規模も建物も少ないのですが、なぜか独特の雰囲気をもった建築物です。

法隆寺の夢殿を思わせるかのような皇帝の玉座。

八角形の形をしておりそれを中心に建物が配置されています。

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この建物は大政殿と呼ばれており式典を執り行った場所とされています。

大政殿の正面には建物がなく視界を遮るものがありません。

家臣がここに一同に並んで式典を執り行っている様子が見えるようでした。

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ちなみにここで清王朝の建国を宣言したのです。

この辺境の地から中国を統一した瞬間であった。

そう考えると無性にうれしくなってきました。

いま、歴史の舞台を見ているんだと。

そして、瀋陽の故宮の中心にあるのが鳳凰楼です。

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故宮の中でも少し高い場所にあり、そこから3階建ての建物がそびえたっています。

当時瀋陽で一番高い建物だったそうです。

ここはホンタイジの時代に建てられた宴を行った場所とされています。

宴を行う場所としてはすごく最適な場所ですね。

瀋陽の街を一望できて、故宮の建物も見渡せて。

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一般の人は上にあがることができませんでしたが十分その姿が想像できました。

それにしてもやっぱり故宮は似ているね。

庭園があったり、住居スペースがあったりで。

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ここで皇帝の日常が垣間見ることができます。

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そんなこんなで瀋陽の故宮の観光終了。

いったん昼食を取ってから、次の場所へ。

こちらは明日の日記にも記載するのですが世界遺産「明・清代の皇帝陵墓」の一つ福陵に行ってきました。

後金のヌルハチを祭ってある陵墓です。

明と清代の皇帝はそれぞれなくなると巨大な陵墓を建てるのが一般的。

この前は明の開祖洪武帝の陵墓を南京で見てきました。

今回は清の前身・後金の開祖ヌルハチの陵墓です。

行ってみてわかりましたが、南京で見てきた明孝陵とほとんど作りは同じです。

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最初に長い直線の道があってそこの両端にはこちらに向いて石像が配置されています。

そしてさらにまっすぐ進むと長い階段が見えてきてその上には巨大な建物群が鎮座しています。

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さらに奥に進むと巨大な門の中を通りヌルハチのお墓が見えてくるのです。

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お墓も洪武帝同様大きな山があるだけでどこに眠っているかはわからないようになっています。

もちろん進入ができないように山ごと巨大な壁で囲ってあるのです。

光武帝に比べて規模は全然小さいですが、建物はこちらの方が断然多い。

特に陵墓の目の前に配置されている巨大な建物は清の祭祀の場所に使われた場所で中には祈りの場所も作られています。

歴代の皇帝がここにやってきたことを考えるとやはり開祖はかけがえのない存在だったのですね。

特に城門の上から見た景色は最高。

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空の青と屋根の黄色が際立って見えるようでした。

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が、いきなり天候が曇りになって雨になって。

もうちょっとゆっくり見たかったのですが雨がひどくなりそうなので逃げてきました。

一度街に出て中街という場所を散策。

すごく栄えているのですね。

それにしても吉野家って中国のどこにでもあるんだね。

こんな北の町まであるよ。

その後はインターネットを行って宿に戻って。

宿に風呂がないので銭湯らしきところに向かいました。

その前に夕食。

水餃子とご飯。

これが一番おいしいかも。

銭湯は意外に安かった。

5元って。

ま、シャワーを浴びて終了なんですけど。

しっかりと貴重品の管理もできてここなら安心。

気持ちよかったよ~。

さてさて明日は清の最初の皇帝ホンタイジの陵墓に行ってきます。



瀋陽の故宮アクセス
瀋陽北駅から東南方向へ徒歩40分。
駅で地図を購入した方が良い。
近いうちに地下鉄ができる予定なのでそしたら中街下車。

福陵(東陵)アクセス
故宮から東に向かい巨大な門をくぐったところに218番のバスあり。
それに乗り終点の東陵公園下車。
ただし、東陵公園の手前で下されることがあるので向かっていた道をさらに数分歩くと左側にあり。





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