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 【ブルガリアの世界遺産

世界遺産「ネセバルの歴史都市」
2008.11.08
 
2008年11月8日    386日目


大荒れの黒海

その中に佇むレンガ色の町

交易を発展とした小さな町が残る場所


おはようございます、、、っか。

なんと到着したのが4時半。

しかもネセバルに到着したのではなく、ネセバルまで3kmの交差点で。

もう眠いったらありゃしない。

計算したら3時間ぐらいしか寝てないよ。

ちょくちょく飲み物サービスはきたし国境も超えたから。

で、いざ到着してみると。。

寒すぎる。

トルコから少しは北上しているし、何しろ海の目の前だから。

とりあえず、すぐにバックの中から上着を取り出し。

真っ暗闇の中を歩きだしました。

いやはや犬の鳴き声とか怖すぎますよ。

そして歩いているとなんと分かれ道が。

しかも標識なし。

、、、、、勘で行こうと思いましたが、間違えそうなので。

ちょうど横にガソリンスタンドがあり、売店に定員がいたので道を聞くことに。

それにしてもここで休んでいきたいのですが。

なんとブルガリアのお金持ってないんだよね。

国境に両替所がなかったから。

ただ旧市街に向かいひたすら歩きました。

すると目の前に銀行が。

こんな時間ですがATMだけは24時間やってますから。

早速お金を手にすることができました。

お金がなかったことが一番不安だったのでともかく安心いたしました。

ただ、ネセバルの旧市街はどっちに行けばいまだ分からず。

どのみちまだ誰も起きていない時間なので自分が思った方向へ歩くことにしました。

さてどのくらい歩いたでしょうか。

バス停を見つけてバスの路線図を眺めていたのですが。

やっぱり一向に自分がどこにいるかわからない。

明るくなるまで待っていようと思いましたが、反対車線に歩いている人を発見。

早速道を聞きに行ってしまいました。

どうやら歩いている方向は間違っていないみたいで。

勇気が出たので再び歩くことにしました。

すると両側が海という道が現れ、その先には城壁が。

ようやく世界遺産「ネセバルの古代都市」に到着しました。

さまざまな支配者に支配された場所。

しかしここは交易地として繁栄を遂げたのです。

それはここの地形にありました。

黒海に突き出た半島は船を出しやすい環境にもあり敵にも攻めにくい場所にあったのです。

その得意まれな地形を利用して様々な権力者たちがここの派遣を奪っていきました。

最初にここに街を築いたのはトラキア人でした。

その後ギリシャやローマ帝国などに覇権を奪われた後は東ローマ帝国であるビザンツ帝国に移り替わり。

そして大航海時代にはナポリやヴェネチアなどに並ぶ交易都市へと変貌を遂げたのです。

しかしそんな時代は長く続かずその後支配したオスマン帝国へと移り替わっていきます。

近代に移り変わってからブルガリアの独立など、ここは様々な歴史を見続けているのです。

しかし、ここには昔の街並みが現在も残ります。

それはオスマン帝国が宗教に寛容だったことが挙げられます。

彼らはギリシャ、ローマ、ビザンツなどの支配によって建てられた教会や街並みを壊さなかったのです。

これにより現代までにこの街並みは残されることになりました。

この中世から残るたぐいまれな街並みやたくさんに支配された聖堂が他にはない場所とされ世界遺産に登録されました。

まあ、まだ深夜なので宿も見つけられず。

とりあえず目の前にある城壁のライトアップをとることにしました。

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いやはや朝5時半の観光って結構スリルがあるものですね。

荷物置きっぱなしだし。

それにしても城壁にしてはあまりにも小さいような。

それもそうか。

砲台とかない時代の要塞だし、人を防げるだけでいいんだから。

陸から攻められないようにしてあるのですね。

目の前にある城壁はすぐに終わり、さて明るくなるまで待つことにしました。

と言っても寝れません。

危ないし荷物盗まれるのが怖いから。

少し待つと少しずつ空が白みはじめ。

ようやく7時になったところで宿さがしをできるぐらいに。

でも、、、宿がなかなか見つからない。

ここは有名な観光地のために安宿というのが存在しないのかも。

しかも宿情報が聞けるインフォメーションは冬はあかないみたいだし。

もうしょうがないのでちょっと高めですが見つけられた宿に泊まることにしました。

20ユーロ(2600円)もしました。。

まあ、すごくきれいだったから文句も言えないんだけど。

ヨーロッパの大都市だったらドミトリーしか泊まれない額なのでまあ諦めもつきましたね。

さて宿も決まったところで、、早速洗たく。

まあ、観光始めるにもまだ完全に明るくなっていないから。

ほんとは寝たいけど、寝たら明るい時間逃しそうで。

で1時間半後に島の観光に出発しました。

このネセバルは小さな半島で形成されており、島を一周しても30分ぐらいしかかからないという小ささ。

その中に10個ぐらいの教会が存在し、町並みは中世と変わらなぬ風景をとどめています。

このためまずは島の上部を一周することに。

いやはや、それにしても一周まわってこの街好きになりました。

曇りで黒海は時化ていますが、それにもましてのどかな街が存在します。

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どちらかというと、天候は灰色ですが、街はレンガ色にこの単色の世界で輝いているかのよう。

映画でもモノクロの一部分が色彩されておりあたかもそこに注目しなければいけないような気がして。

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街並みも昔から変わらぬ風景というかのどかな感じが満載。

昔ここが交易で栄えた場所とは一切思わないでしょうね。

でも小さな町にはたくさんの教会の跡があり。

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現存するのもしてないのもまちまちですが、それぞれが違う年代に作られたんだってわかります。

装飾が明らかに違いますから。

ここは、さまざまな支配者や様々な権力が潤った場所なのですね。

いやはや、ブルガリアの世界遺産がこれほどの雰囲気を持っているなんて知りませんでした。

やはり文献だけで見るのはだめですね。

こうして一周してからは続いて教会群めぐり。

現在ネセバルで使用されている教会は一つ。

ここ数十年で作られた教会です。

しかしその周りには煉瓦づくりでレンガで装飾されている教会がたくさんあります。

民家の横に作られているもの、黒海の目の前に建てられているもの、広場に建てられているもの。

中の部分まで現存するのは一つでしたが、夏しか公開してないので見ることができませんでしたけど。

今まで見たことない教会の作りでちょっとびっくりしました。

そういえばギリシャ正教会の寺院を見るのは初めてかも。

厳密にいえばイスタンブールのアヤソフィアをみているのですが、あれはその後イスラム教の寺院になっていますから。

それも巨大な教会ですし、こんなこじんまりした寺院を見るのは新鮮さがあっていいですね。

中には完全に壊れている教会もあり、中の天井を支えていたアーチしか残っていない教会もあります。

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想像ですがここにこんな教会が建っていたんだと想像すると、この街にとってのシンボルだったのではないかと思ってしまいます。

しかも街並みもすごいきれい。

とりあえずはすべての屋根がレンガ色の瓦で統一されており。

しかもベランダには花そえた場所や木造で建てられたところなど。

まるで中世の街に迷い込んだかおとぎ話を聞いているかの様な風景。

ここに住みたいと思える場所です。

これが晴れた時にはどんな姿が見えるのか。

さすがにまた来ることはできないと思いますが、それを想像するだけで素晴らしい街と思える場所なのです。

街を一通り回った後は海岸線を回ってみることに。

ただし、風が強く黒海が荒れているために防波堤が波をかぶっている部分もあり。

さらに風の強さといったら。

時化ってまさしくこういう状況なんでしょうね。

台風ではないのに波はかなりの高さ。

近づくものは飲み込まれそうな勢いです。

静岡の海を目の前に住んでいた私としてはその脅威がわかります。

静岡ですら何人の命を奪ってきたその波の高さ。

近寄れません。

ともかく波のかからないところを歩くことにしました。

すると町の印象もちょっと変わって見えることに。

遠目から見るとメルヘンに出てきそうなかわいい建物が点在しています。

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バルカン半島の海にはこのような街が残されて世界遺産になっているのは知っていますが、これほど美しいとは思っていもしませんでした。

本当にここに住んでしまいたいと思わせる場所です。

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こうして島を一周して町のほとんどを見つくしたので。

いったん宿に戻り、睡眠を。

何しろ昨日というか今日というかほとんど寝ていませんから。

睡魔に勝てなかったんです。

こうして2時間ほど寝ました。

目覚めると周りは漆黒の闇。

この町の教会や遺跡はほとんどライトアップされているので夜景をとることにしました

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周りには昔から残る町並み

それがライトアップされていると何とも幻想的な雰囲気になるものです。

本当に住みたくなるような街並みですね。

さてその後は夕食を食べようと思いましたが。

冬であったので食事どころが見つからず。

結局スーパーでカンズメとパンを買い込んで。

さみしい夕食でした。

あったかいものが食べたいのに。。

お金があればもっと豪華なものが食べられたのでしょうが。

貧乏人でごめんなさい。

、、、そんなに貧乏でもないけど。

これから世界を旅するためにお金は取っておかないとね。

さて明日はシューメンという街に移動します。



ネセバルアクセス
ブルガス・アアフトガーラ・ユクから11番のバスでネセバルオールドタウンで下車
ヴァルナからはアフガーラ・ムラドストから一日5便
イスタンブールやネセバルが途中下車の場合、ネセバルの最寄りの交差点で降ろされる
その時はバスの運転手が指さす方向に歩きはじめ、最初のわかれ道を右側へ。
そしてひたすらまっすぐ道なりで。
約3km歩くと旧市街が見えてくる。




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