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 【ブルガリアの世界遺産

世界遺産「マダラの騎士像」
2008.11.10
 
2008年11月10日    388日目


天空にそびえる城壁

その断崖絶壁に残る彫刻

中世に栄えた聖地


あっれ。

昨日早く寝た割には起きたのは7時なんですけど。

もし早く起きていたら日記とかかけたのに。

でも出発は9時なので、少しの間だけ日記を書いていました。

最近日記の進みが遅くて、たまる一方です。

何しろ、日本からいろいろな動画やマンガを持ってきていて。

それをついつい見てしまうのです。

いい加減にしないと。。

さてようやく時間が来たので出発。

バスターミナルに向かう最中、本日の昼食や飲み物の買出し。

基本世界遺産見に行く時って遺跡の中には何もないから買い出しをしていかないと昼食が食べれなくなってしまうし。

飲み物とかも売ってないと気があるから。

あらかじめ用意しておくのです。

こうしてバスターミナルに到着して本日の目的地マダラ行きのバスに乗り込みました。

シューメンからマダラはたった20分ぐらいの距離なのであっという間に到着。

しかしこんな近くても一日たった5便で、一本逃すと3時間待ちとかいうはめになるのです。

遅刻はできないので、もし来ることがあるならば早めに行動してください。

さてマダラに到着してからは世界遺産の方角へと。

と言っても場所が分からなかったので住民に聞きながらですけど。

しかも指差された方向って山の方角で。

がんばって山道を登って行きましたよ。

そして巨大な山の崖の付け根に来た時にようやく世界遺産「マダラの騎士像」へ到着しました。

時は8世紀。

この地に最初のブリガリア帝国が築かれたことにはじまる。

このマダラには断崖絶壁の山が存在し、その斜面に一体の彫刻が刻まれた

文字が残っていないために真意は定かではないがその姿から勝利を祝って作られたものではないかと推測される。

当時ここは聖地であり、それを証拠に様々な住居や教会群が残る。

しかしすべては謎に包まれており、誰もがわからない場所。

それでもここはヨーロッパに現存する中世初期の唯一の騎士像彫刻。

これにより当時の最高傑作の彫刻として世界遺産に登録されました。

早速入場料を払って、目の前の階段を上って行き。

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目の前にちょっと開けた場所が。

正面には断崖絶壁の岩がそびえており、その下には足場が組まれていました。

、、、これって何の意味があるのと一瞬思いましたがよく目を凝らしてみると。

そこには一人の騎士像が描かれているではないですか。

馬にまたがり、はるか先を見つめている騎士

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後ろには犬がつけています。

最初はどこに掘られているかまったくわからなかったのですが、ずっと見続けると精巧に見えてきます。

それにしてもどのようにしてここに掘ったのだろうか。

完全に崖の途中に描かれているよ。

足場を組むにしたって大変な技術が必要だったのでは。

千数百年前にこれほどの技術があったなんて信じられないですね。

しかも太陽に反射してそれはまるで浮かび上がっているよう。

これだけの年月がたっているのにここまではっきりと彫刻が残っているのがびっくりです。

そりゃ世界遺産にもなるのか。

ただし、現在崩落があり土台が組まれていて。

普通の観光客は下から見上げるしか方法がありません。

上るのは不可ですので。

、、、、って、もしかしてマダラの騎士像ってこれだけ?

ほんの10分もいれば終わりじゃないのと思っていましたが、周りに向かって道が続いており。

その先にはこの断崖絶壁の崖を登れるようになっていました。

でも怖い。。

何でこんな斜面に階段作ったんだよ。

しかしその怖さ以上にどんどん素晴らしい景色が見えてきます。

見渡す限りの地平線。

下にはブルガリアの田舎町。

遠くにはシューメンの要塞が見えるのです。

マダラからはこんなのどかな、そして壮大な景色が見れるとは思っていませんでした。

ようやく頂上に着いてからは周辺を散策。

崖の上なのにあたりは広く遠くには畑まで広がっています。

どうやら反対側はなだらかな斜面となっているみたいで車でもこれそうな感じ。

でも何が一番驚いたって、マダラの騎士の上部の断崖絶壁に城壁が築かれていること

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この地方を丸ごと手に入れたと思わせるかの風景の中、それを誇示するように城壁はそびえています。

、、、なんという場所に建設するんだ。

というかこの城壁の意味って何だ。

目の前は落ちそうな崖、それを守るように城壁

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背水の陣のように建設されている城壁って、何の役に立つの?

ただこの周辺を守る城壁だったことはわかります。

何しろ崖の下をのぞくと教会や住居跡が確認できますので。

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この素晴らしい景色を守っていたのかもしれません。

さあ、この景色を堪能したところで再び崖の下に戻り、今度は崖が直角に曲がっているところに。

そこには様々な洞窟が残されていました。

その中のひとつはギリシャ正教会の教会となっており、マリア像が描かれています。

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みなこの崖に向かってひたすら平和を望んだのですね。

また、切り立った崖の下には絶えず水が滴り落ちていました。

これが生活水の確保だったのではないでしょうか。

しかも、上部は半円形の崖をしており雨をしのげる構造となっています。

ここは生活するための条件がそろっていました。

だからこそこのマダラにいろんな遺跡が残ったのではないでしょうか。

それにしても近くには穀物庫などがのこり、その規模から数百人は住んでいたのでは

と思わせるぐらいの大きさがあります。

また周辺には教会や住居の礎石がのこっており、ここには結構な規模の都市が栄えていたことが判別できるのです。

それにしても面白いのが礎石が2種類あること。

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たぶん何かの遺跡を壊してそこに教会をたてた跡が今でも残っているのです。

このマダラの騎士像を中心にここはキリスト教の聖地だったのでしょうね。

いやはや、これだけのスケールがあるとはびっくりです。

ネセバルといいマダラといい文献で読む印象を覆してくれるのでブルガリアの世界遺産が今すごく気にいっています。

ブルガリア来て本当によかった。

やっぱり期待しすぎる場所とそうでない場所がありますが。

その期待を見事に裏切ってくれました。

さて十分堪能したので、シューメンの町に戻ることに。

と言ってもバスの時間が迫ってきていて、そのバスを逃すと4時間後というつらいメニューのために。

さっさとマダラの街に戻りました。

そしたらなんか乗合タクシー見たいのが出発するところで。

席が一つ空いていてしかもバスと同じ値段で行ってくれるとのことで。

すぐにシューメンに戻ることができました。

で、次にやったことは両替。

まだお金はあるのですがトラベラーズチェックが両替できないかと思って。

すると一つの銀行が両替してくれて。

ラッキー!

これでブルガリアのお金には困ることがないぞ。

問題は次のルーマニアでしょうがね。

なんといってもトラベラーズチェック使えないらしいので。

悩みどころです。

両替が終わってすぐに宿に戻りました。

で、そのままグダグダと。

夕食までこのままいて、その後は再び中華料理を食べに。

中華料理ってなんでこんな量出てくるんだろう。

食えないってぐらいに。

でも食べますけど。

さて夜はひたすら日記を書いていました。

頑張っても頑張っても終わりません。

そして夜も更けたのでというか明日早いので寝ることにします。



マダラアクセス
シューメンのバスターミナルから一日5便(10時半がおすすめ)
マダラで降りたら目の前にそびえる山に向かって道路を進む
山の付け根あたりがマダラ入口
帰りの便も少ないが14時半と18時がある




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