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 【ブルガリアの世界遺産

世界遺産「カザンラクのトラキア人の古墳」
2008.11.16
 
2008年11月16日    394日目


小高い山の一部に築かれた古墳

そこには男女の遺骨が納められていた

トラキア芸術の最高傑作がここに残る


いやはや本日は気持ちいい目覚め。

何しろ本日の観光は9時だから。

開館時間がって意味ですよ。

このため、とりあえず目覚ましかけておきましたが、それがなる前に起床。

それでも寝ぼけていましたけど。

さて早速本日の天気を確認。

、、、、、、濃霧。。。

あのですね。。。

5m先の視界が見えないんですけど。

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これじゃ観光しても全く意味がないじゃん。

ともかく、天候次第だったので宿でゆっくりしていました。

10時になったところでいったん宿を出て観光をしようと思ったのですが。

歩くのが怖いぐらいに濃霧なんですけど。

マンションもぼやけて見えるよ。

観光どうしよっか。。。。

とりあえず朝食を食べて、いったん世界遺産の場所まで行ってみることに。

が、、やっぱり建物もほとんど見えない。

こりゃ明日に回すしかないのか?

でもまた時間はたっぷりある。

この世界遺産は比較的小さいので2時間もあれば十分観光が終わってしまう場所なので。

こうなったら午後にかけるしかない。

このため午前中は今度移動する場所のバスの時間を確認することにしました。

バスターミナルまでは歩いて15分程度。

あっという間に到着してすぐにバスの確認。。。。って。

目の前に明日の目的地行きのバスがあるではないですか。

ガイドブックによるとヴェリコ・タルノヴァで乗り換えが必要なはずでしたが。

直行便があるならこれは便利。

そして時間を確認すると、10時45分発で。

明日の朝はかなりのんびりできそうです。

ただし本日世界遺産が見れればの話ですが。

そのあとはスーパーに行って買出し。

何しろこの国お酒がすごい安い。

たとえばビール500mlが60円、ワイン一本200円程度で買えてしまうのです。

これは飲むしかないっしょ。

日本では週に2~3回しか飲まない私ですが。

お酒の安い国に来ると毎日飲んでしまいます。

本日も例外なくワインとビールを買いました。

しめて300円分。

それでも日本では1500円ぐらいかかってしまう量があるのですよ。

酒税が少なくて物価が安い所ってホント最高です。

ちなみにもっと物価の安いインドはお酒は不浄のもので酒税が高いのでビール一本200円ぐらいしてしまうんです。

さて買い出しも終わったことで宿に戻りました。

とりあえず午後になるまでひっそりとしていました。

するとなんと窓から日の光が入ってくるではないですか。

あわててカーテンを開けてみるとなんと霧がなくなっており快晴になっているではないですか。

や~、願い叶ったよ。

ということで早速世界遺産「カザンラクのトラキア人の古墳」へ観光してきました。

1944年、バルカン半島では戦争が激化していました。

人々は自分の身を守るために防空壕を築いてきたのです。

そんな中カザンラクの人々は街の小さな山の中に防空壕を作るために穴を掘っていました。

すると偶然にも地下の空間を発見したのです。

これこそトラキア人の古墳でした。

中には2人の遺骨が発見され、その天井部からは鮮やかな壁画が見つかったのです。

この壁画の保存状態が良好で、トラキア人の生活が垣間見ることができます。

壁画の存在により当時謎の文明トラキア人の生活が判明し、またこれまでの見つかったトラキア人の壁画としては最高傑作であったために世界遺産に登録されました。

まずはカザンラクにある小さな山を登ることから始まります。

と言っても古墳は中腹にあるので少し歩くだけで到着します。

階段を上っていると右手に見えてきたものこそトラキア人の古墳です。

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ただし、この世界遺産は保護を目的としており、オリジナルの古墳は建物が築かれており中に入ることができません。

予約すると中に入れるみたいですけど、かなりのお金もかかり、予約するのも難しいみたいです。

その代りにこの世界遺産は寸分狂わぬレプリカが作られています。

私は極力守るのを目的としていますので今回はレプリカでかんべんしてください。

まずはオリジナルのほうの建物を観察。

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見た感じ、今まで見た古墳とちょっと様子が違います。

建物に覆われていて古墳自体がどのような形状だったかは予想ができませんが、平原に山のように作られているスヴェシュタリの古墳とは違い、山の中に目立たぬように建設されているのです。

ひっそりと埋葬されているようにも見受けられます。

まあ、古墳はそりゃもう、厳重に鍵が閉められており。

まったく観光になりませんね。

このためすぐにレプリカのほうを見に行くことにしました。

が、、、なんと入口開いてないじゃん。

と思ったらベルをならせって書いてあったので、早速ならすと人が参上。

早速チケットを買って、カメラ撮るためのお金も払って中に入りました。

中は2つに分かれており古墳の中を完璧に模写したレプリカと中で出土したものや過去の写真を展示した場所に分かれています。

展示場所は過去にどのように発見されたとか古墳の構造などの図面があり、特に見つかった土器はスヴェシュタリの古墳で見つかったものと全く同じ形をしていました。

やはりカザンラクやスヴェシュタリはかなりの距離がありましたが、ここに同じ文明があった証明になっているのですね。

さて続いてはカザンラクの古墳の内部へ。

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入口をはいると狭い通路がありその先には円錐の玄室がある構造です。

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入口や通路は見た目エジプト文明の影響があったような形。

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どっちかって言うとイスラム教のモスクの入り口にも似ていますが。

そして奥の玄室には色彩豊かな壁画が残されています。

正面には王の像で、横には寄り添う王妃の姿が。

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周りには王につくしたものの絵が描かれています。

さらに上部には馬に馬車をつけ戦争している姿が。

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これぞまさしく、当時の生活や戦争の証。

過去にトラキア人はこのような生活を送ってきたんだとわかる壁画となっています。

また王の姿を見ると、、白人じゃない。

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これは中東やアジアの肌なんですけど。

もしかしてここをおさめていた人って遊牧民族だったのかもしれません。

そしたらモンゴル系じゃん。。。

なにやら妄想が止まりませね。

王妃のほうは白人でヨーロッパの血脈妥当ことはわかりますけど。

でもこの考えって間違ってないかもしれないですね。

かのペルシャ帝国も王様はイラン系の人でしたが王妃は必ずヨーロッパのギリシャあたりから嫁がせていましたから。

ここまでして壁画によって当時の姿を想像したのは初めてかもしれません。

さてこれにて観光は終了。

、、、早すぎる。

所要2時間弱。

何しろ実際に世界遺産に登録された場所って一つの古墳だけだから。

一周45秒もかからないんです。

なのでこれだけいた私にもびっくりですけどね。

観光が終了したので、宿に戻り。

なんと睡眠です。

眠くなってしまったので。

起きてからは夕食を買い出して、お酒を飲んで。

日記を書いて、、、就寝。

夜はいつもとやることが一緒です。

明日はルセという街に移動です。




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