2014.09.18

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デスバレー日帰りツアー体験記/研修生 太田悠斗




こんにちは!エレファントツアー研修生の太田悠斗です。
 

僕は今回、灼熱の地、デスバレー日帰りツアーに同行させて頂きました。
 

デスバレーとは、全米の国立公園のなかで最大の面積(長野県と同じ面積)を持ち、海抜86m、標高3368m、と低さ高さ広さ、そしてなんと言っても暑さを兼ね備えた自然のモンスターでありながらも、国立公園に認定されたのは僕の生まれと同じ1994年、まだ若い国立公園です。

 

朝7:30、ダウンタウンを出発です。
 

I-10からI-15へ乗り継ぎデスバレーを目指します。ここで僕が感動したI-10(州間高速道路10号線)についてお話したいと思います。このI-10は最南端にある大西洋から太平洋横断高速道路で、最西端はカリフォルニアのサンタモニカ、最東端はフロリダのジャクソンビル。長さがなんと3959km。日本列島の長さは約3000km。しかもアメリカの高速道路は無料。アメリカのスケールの大きさを改めて実感しました。

 

ダウンタウンから約4時間でデスバレーに到着です。途中2回の休憩があります。
 

2回目の休憩所Baker(ベーカー)は600人ほどの小さな街。ここで朝食やお昼ご飯等の調達をします。車から降りると、暑い。ダウンタウンとは確実に違う暑さでした。この時点で車の温度計は39度。着実に気温は上がってきています。

 

だんだん近づいてきました。


 

午前10:45、到着。
 

 

途中、映画の撮影をしていました。ヘリまで出動していた大掛かりな撮影でした。デスバレーでこのような光景は珍しくないようです。
 

早速一つ目のポイント『サブリスキー』へ向かいます。

車を停めて、丘を少し登ります。不思議な光景が広がっていました。岩と砂が生き物の歯のように様々な形を成しています。一つ目のポイントから圧倒されました。


 

 

この丘をもっと下ると1.6kmほど歩けるコースがあります。実はここ、今年2014年7月6日にハリーポッターに出演していた狼人間フェンリール・グレイバック役のデービット・レジェノさんが熱射病でお亡くなりになった場所です。

 

デスバレーは暑さの他にも酷い乾燥地域です。水分補給は必ずこまめに行い、少しでも気分が悪いと感じたらガイドさんに報告して下さいね。帽子オススメです。僕は下着や靴下などの着替えも持っていきました。

 

その後、ファーネイス・クリーク・イン・ランチで30分程度のお土産休憩です。ここは、砂漠のなかのオアシスのような場所でした。

 

お土産にはインディアンジュエリー、またデスバレーは採鉱が盛んな産業だったので鉱石を利用したグッズが多く、どれも綺麗でした。

 

午後2:00

次は、車で『デビルズゴルフコース』へ向かいます。

すると道中、コヨーテに遭遇しました。残念ながら写真に収めることはできませんでしたが、狼のようなキツネのようなシカのような・・・初めて見たのでお客さんとテンションが上がりました。この過酷な環境のなか、生物もたくさん住んでいます。

 

特に生命の強さを感じたのは植物たちです。

 

デスバレーに生息する植物のなかには、自ら光を反射し、水をできるだけ蓄えようとこの過酷な環境に適応できる特性を手に入れた植物や、地面のなかに存在するわずかな水分を周りの同じ植物たちと奪い合いながら懸命に生きる植物など。緑が見える場所では少なからず水がこの地のどこかに存在すると教えてくれています。どこか神秘的です。

 

午後2:15

デビルズゴルフコースへ到着です。地名の由来は、デビルズゴルフコースはとにかく広大な面積を持ちます。これだけの敷地があればゴルフもできるな、しかしこれだけ暑かったら悪魔くらいしかゴルフできないな・・・という少しくだらないアメリカっぽい理由が由来です。

 

僕もお決まりのゴルフポーズをとりました。

 

地面はデコボコです。一見ただの岩のようですがこれは岩ではなく、塩です。塩水湖が干上がり、塩分だけでなく様々な物質が固まってできた塊なので上を歩いても欠けたりしません。
 

 

ここで一つ気づいたことがあります。それは広大すぎるがゆえに”無”であることです。
そのとき僕たち以外に観光客はいませんでした。耳を澄ましても、風の音や何の気配もなく、ポツリと一人、何かに取り残されたような感覚です。少し恐怖すら覚えました。

 

午後2:35

次は『バッドウォーター』へ車で移動です。バッドウォーターはデスバレーのなかで一番の人気スポットです。標高はマイナス86m。海の海面より86m下にいるわけです。不思議ですね。ここにはカタツムリや、水中の昆虫も存在しているとか。

 

真っ白な道がずーっと続いています。これも塩と石灰です。

少し舐めてみましたが、喉を刺すような辛さでした。塩分濃度はかなり高いそうです。

 

はい、これがデスバレー “デス”・・・と言わんばかりの場所でした。

地球の果てに来たような味わったことのない感覚です。ここで温度計を見ると、46度。その日の最高気温でした。

 

ツアーも後半戦、次は『アーティストパレット』と砂丘へ向かいます。

アーティストパレットとは、色合い様々な岩山がパレットに出した絵の具のように見えることからこの名がつきました。人工的なものではなく自然が生み出した色です。

 

さらに車を15分ほど走らせると広い砂丘が見えてきます。時刻は午後4:15分。今までのような岩山ではなくさらさらの砂の山で、熱風が吹き荒れていました。風が吹くたびに顔が暑いです。驚きました。これぞ熱風。

 

ツアー終盤、ストーブパイプという地域で休憩を兼ねたお土産屋へ立寄ります。ストーブパイプ、名前だけで暑いですね。

 

帰り道は山の隙間から見える夕日もまた素晴らしかったです。朝から夜まで自然を満喫することができました。

 

ダウンタウンへ到着したのは午後8:30分頃。

高速から見えるハリウッドとダウンタウンの夜景が今までの壮大な自然を嘘のように思わせます。

 

この自然の素晴らしさ、生命の強さ、人間のちっぽけさを感じさせられるこのデスバレー。是非皆さんにも体感して欲しいです。

 

デスバレーについての詳細やご予約はこちらからお願い致します。
デスバレー国立公園 日帰りツアー(K140) 

 

とても良い経験ができました。ありがとうございます。

エレファントツアー研修生 太田 悠斗