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 【[雑学]中南米

世界遺産雑学79--神々の集う場所--
2000.12.30
 
世界遺産雑学79

--神々の集う場所--

こんな広い広大な土地になぜ巨大建築を建てたのだろうか?
太陽、月
ここには二つのピラミッドが並ぶ。
アメリカ大陸最大の建築物


ティオティワカンの古代都市  メキシコ

メキシコ中部。
標高2000mの高地に建つ都市機構。
紀元前2世紀により立て始められたピラミッド。
それは7世紀まで繁栄を続けるのである。

このティオティワカンには2つのピラミッドと都市機構が残る。
ピラミッドの名は
月のピラミッドと太陽のピラミッド
そして、その中心には死者の大通りが残っている。
また一番南にはケツァルコルトルの神殿が横たわっている。

よく考えると、月と太陽と死者と宗教上の名前がついていることが分かるだろうか。
実はこの名をつけたのはアステカ文明。
人によってはここを作ったものはアステカ文明と錯覚している人も多いだろう。
しかし、アステカ文明はこの機構を見つけあまりの巨大さにこの場所で神を見ただけ。
アステカの遠い昔の文明の機構である。
この名前が付いた理由はアステカ人はこの壮大な機構は神々が集った聖地で太陽と月が想像した場所と考えた。
そのため、ピラミッドには太陽と月の名前が着いているのである。
さらに「ティオティワカン」は神々の集う場所というアステカの言葉で名づけられたのであった。

では、このティオティワカンのピラミッドは誰が立てたのだろうか。
それはいまだに謎のまま。
ティオティワカンには文字という文字がごく一部しか残っていないためである。
このため文章史料が足らないことにより解析が出来ないのであった。
しかし、都市の構造で分かっている事がある。
「東西南北、日の動きを正確にわかっていたこと」
これはティオティワカンの中心にあった死者の大通りは南北をしめしていたため。
さらに太陽のピラミッドは夏至の太陽が真向かいに沈むように設計されていたためである。


それにしてもどうしてこの周りに何も無く、海にも近くないこの場所に巨大な街が存在したのであろうか。
この謎にはこの周辺の町で見つかったものが深くかかわっていた。
それこそ「黒曜石」である。
周辺の街では沢山の黒曜石が発見された。
ここは現在の調査を進めると黒曜石の加工場であったことが判明した。
このことから、このティオティワカンは黒曜石の交易地として発展した事がわかったのである。
しかし、黒曜石で発展した街がどうして滅んだかは分かっていない。
大火災で滅んだか、もしくは内紛で滅んだとも言われているが深層は謎のままである。



ティオティワカン
ここは神々が集う場所とされ、メソアメリカ文明に多大な影響を与えた場所として1987年世界遺産に登録された。
それは当時としては異常な15万人の大都市であった。





この世界遺産は行った事があります!!
というか、日本人には上る事が苦痛。
標高2000m以上でさらにピラミッド。
空気が薄くでもうヤバイ。。
ゆっくりしか上れない。
でも、登ったときにはもう景色が良くて感動です。
ぜひ行ってみてください!!!