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 【韓国の世界遺産

世界遺産「慶州の歴史地区」
2007.08.03
 
2007年8月3日    14日目 


朝鮮の新羅王朝の王都として様々な遺跡が残る

それは3世紀~10世紀まで続いた新羅の繁栄を残すもの。

陵墓、王宮跡、仏教寺院が残っておりそれ一つ一つに新羅の歴史と結びつく


早いものでもう2週間もたってしまいました。

静岡から出発してもう韓国の慶州。

意外に移動できるものですね。

本日は世界遺産「慶州の歴史地区」の昨日いけなかったところを大部分まわろうと思います。

昨日の日記にもちらっと書きましたが、この慶州には朝鮮の新羅王朝の王都として様々な遺跡が残っているのです。

それは3世紀~10世紀まで続いた新羅の繁栄をすべて残すもの。

おびただしい陵墓、王宮跡、仏教寺院が残っておりそれ一つ一つに新羅の歴史と結びついています。

昨日行った、天文台や王宮跡などはすべて新羅の足跡なのです。

ほんとに慶州には様々な遺跡が残っているため全部回るには数日かかってしまいます。

なので、メインどころをすべてまわることとしました。

しかも、意外に広範囲に。

徒歩だと回りきれないので、自転車を借りることに。

それにしても自転車久しぶりにのったな~。

朝一番に行ったところは「大陵苑」です。

ここは慶州の中でも一番のメインどころで観光客がたくさん来ます。

なので朝一番に行った方が無難です。

この大陵苑は新羅王朝の歴代の王が大量に埋葬されている場所です。

いろんな場所に埋葬されているのですが、特に大陵苑には近くにおびただしく残っているのですよ。

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しかもこのお墓、一見すると小高い山みたいな感じです。

芝生を敷き詰めた山がごろごろいたるところにあります。

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山の大きさはまちまちですが、すべて円形で中には円が並びくっついているものまであります。

ある場所に至っては360℃見渡すとすべて小高い山に囲まれてしまう場所も。

その中の一つにはお墓の中に入れるものもあり、そこから出土した埋葬品を見ることもできました。

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特に王冠が翡翠と黄金で作られており、王を神のように見せるすごい物でした。

新羅は高度な技術を持っていたのですね。

次に行った場所は「芬皇寺」に。

新羅の時代に建てられたお寺で当初ここには9層の塔がたってたとされています。

現在は時代の戦乱により、3層を残すのみとなりました。

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塔の周りには獅子やオットセイの石像が残り、いかにも動き出しそうです。

寺の奥には黄金の仏が祭られており、みなが仏に祈りを捧げていました。

また、その祈りは大音量で流され、お寺全体を包み込んでいます。

皆の願いは塔を通じて天に届くのでしょう。

すごい、雰囲気がありましたね。

大きな塔を見ながらの祈りの声、とてもしみじみとさせる場所でした。

で、お寺の隣にあるのが「皇竜寺址」

ここは王宮を建てようとした王が急きょお寺として建設を始めた場所です。

残念ながらここは礎石が残るだけ。

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しかし、その礎石の規模からして巨大な建物が存在したことが創造できます。

どのような建物が残っていたのか?創造することも結構楽しいですね。

そして、今度向かったのは街の反対側「金庾信将軍墓」へ

この金庾信将軍とは新羅がまだ高句麗と百済との3国で覇権を争っていた時代に二つの国を滅ぼし新羅に統一王朝をもたらした将軍です。

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このため、韓国では多大な人気がある将軍。

墓にはほかの王とは違った感じで、下に円形で石が並べられておりその上に土を盛り上げた感じになっています。

下の石には彫刻が掘られており、ほかの王には見られないデザイン性が残っています。

彫刻をじっくり眺めて楽しんでいました。

その後は「太宗武烈王陵」に。

この太宗は先ほどの金庾信将軍とともに統一新羅をもたらした王です。

やはり、ほかの王と同じで小さな山が作られているだけ。

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しかし、この場所には新羅の最高傑作の彫刻が残っています。

亀の彫刻なのですが、臨場感がすごい。

今でも動いていそうな感じがあります。

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昔の人の技術に圧倒されっぱなしです。

それとこの太宗王陵の後ろには誰かわからない王陵が4つ連続して並んでいます。

一直線に並んでいるため結構見ていて壮観です。

斜めから見ると特に。

ここは一度行ってみてもいいのではないでしょうか。


にしても、暑い。

自転車漕ぐのも必至です。

水3リットルは飲んです。

汗が止まりません。

こんなに炎天下の中の運動をしていてほんとおれ大丈夫か?


そんなこんなで昼食に冷麺を食べて、次に向かった場所が「五陵」です。

ここには新羅王国の初期朴氏の墓が残っており、第2・3・5代の新羅国王の墓が残っているのです。

その妃たちも含めて5つの山が密集してあるのが五陵。

ほんとに、慶州の歴史地区には墓が多いんです。

しかも、全部丸い山。

ちょっとした変化も何もないので、大量に見るのは結構つらいかも。

ただ、ここは一枚の写真に5つの墓が一度に納められます。

それだけ密集しているのです。

五陵を見た跡は南下して、「鮑石亭」に。

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ここは新羅王国の別宮として造られた場所です。

残念ながら建物は残っていませんが、アワビの形をした石の溝が残っています。

王たちはここで水を流し、舞を躍ったとされている場所。

それにしても不思議な形です。

どのようにして水を流したのかは不明ですが、林の中にあり木漏れ日が舞う中ここで水のせせらぎと舞を楽しむ。

何とも乙な楽しみなんでしょう。

一度経験してみたいものです。

それにしても、ここの庭園には花が咲き誇っていてとてもきれいでした。

花の名前がさっぱりわからないのがつらい所ですが。

そして本日最後に向かった場所は「三陵」です。

ここも第8・53・54代の王の墓三つが一直線に並んでおり、新羅王国が信仰した南山のふもとにあります。

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南山に向かって一直線に建てられた姿は信仰の深さを感じるようでした。

が、ここもただ山が3つ並んでいるだけ。

こんなに見るとさすがにおなかがいっぱいに。

それほど新羅王国は長い間朝鮮半島に君臨し続けたくさんの王がいたことを示しています。

仏教とともに生き、仏教によって国を治めた新羅はかつてない繁栄を迎えたのです。


で宿に戻ってきました。

ほんとに暑い。

しんどい。

明日は世界遺産に向かおうと思ったのですが、ちょっと疲労がたまっていますし、土曜の夏休みなので観光客がわんさかいることに。

なので明日は移動のみにして休息日としたいと思います。

日曜日の朝一番に世界遺産に向かって午前中勝負をかけようかな。


慶州の歴史地区アクセス
大陵苑は慶州駅から徒歩20分
その他はバスターミナルか駅の近くの自転車レンタルで行くこと。
駅から自転車で20分以内のところにあります。
インフォメーションで地図をもらうこと。





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