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 【韓国の世界遺産

世界遺産「宗廟」「昌徳宮」
2007.08.08
 
2007年8月8日    19日目 


朝鮮を支配した朝鮮王朝の歴代の王、王妃が眠る所 

そして近くに残る王宮群

どちらも朝鮮にとっての聖地


おいおい、朝起きてみたら大雨だよ。

ここのところずっと雨降ってないかい。

それとともにおれの体調も微妙。

う~ん、とりあえずソウルに向かいます。

光州のバスターミナルからソウルまで4時間の移動。

と言ってもどこでも寝れる人なんで熟睡していましたが。

ふと目が覚めた瞬間にバスのテレビからソウルの街が移っており見てみると大雨。

しかも大渋滞。

あれ、着くの遅くなるのかな?

と思いながら再び眠りに。

zzz、あれいつの間にか着いているぞ。

渋滞につかまっていたにも関わらず定刻で着く所がすごい。

さてさて、ソウルの街ですがこれまた韓国の1/4もの人口が住む大都市。

東京に匹敵します。

このため宿に泊まるのが至難の技。

なのでまたまた裏ワザ。

今回は電話予約です。

街に着いてから一つ日本語が話せるゲストハウスがあるのでそこに電話してみたら、ビンゴで宿とれた。

なのでさっそくその宿に向かいチェックイン。

バックパッカーが集まる宿ですよ。

それにしてももうお昼なのにいまだに寝ている外国人って。

何しに来ているの??って思ってしまいます。

旅は人それぞれですからね。

そして向かった場所こそ

世界遺産「宗廟」です。

ここは新羅、高句麗と支配が続いたあとに朝鮮を支配した朝鮮王朝の歴代の王、王妃が眠る所です。

この霊廟は宗廟に2つあり、一つは最初の王から祭られていった「正殿」と正殿が満杯になったために増築された「永寧殿」の2つがあります。

どちらにも朝鮮王朝の王が祭られており、ここは朝鮮にとっての聖地なのです。

朝鮮の歴代の王たちはここで四季の始まりと師走に祭りをこの場所で行い神を迎え、神を楽しませ、神を見送ることを行ったのである。

また、4代世宗の時代より始められた音楽もこの地に残る。

二つは「宗廟祭礼」「宗廟祭礼楽」として2001年世界無形遺産に登録された。

もちろんそれを執り行う場所「宗廟」も朝鮮王朝の歴史を語る場所として、また当時としての木造の建築物としては世界最大であったことから1995年に世界遺産に登録されました。

ここはまさしく、世界遺産と世界無形遺産が同時に残る場所なのです。

と言っても見どころは少ないです。

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祭事を行う時に王が控えた間と正殿、永寧殿があるだけ。

が、やっぱり正殿・永寧殿はすごい。

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横長に建築が施されており、そこで王が一人一人眠っているのです。

建物の赤がひときわ神秘性を際立たせ、王があたかも見守っているよう。

もちろん祭事を行う場所ですからその建物の前には広い広場が存在します。

中心には正殿に向かう一本の道。

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王はここを通っていったのでしょうか。

ただし、前は上に上がれたのですが今は上まで上がれないようになっています。

霊廟の中まで覗けたような気がしていたのですが。

まあ、保存のためならいたしかたない。

でここでものすごい大雨。

ゆっくりは見れたのですが、余りの大きな音にびっくりしてしまいました。

それでも水が滴る正殿の姿をみて長年の月日をこうして過ごしてきたのかと改めて実感してしまいました。

その後は宗廟とセットになっている昌慶宮へ。

ここは朝鮮王朝の建物が残っている5つの内の1つです。

ホントはゆっくり見ていたかったのですが、次の世界遺産は時間が限られているので。

しかもものすごい大雨。

少し歩くだけで濡れます。

なので屋根のある建物を中心に回り、時間となったので次に向かいました。

続いて向かった場所は世界遺産「昌徳宮」です。

朝鮮王朝の離宮として造られ、その中でも庭園が非常に素晴らしい。

池や渓流が自然のままに配置されており朝鮮王朝の造園技術の粋がここに残っているのです。

また宮殿建築はアジアにおける代表作といっても過言ではなく、その素晴らしさを今に伝えています。

一度豊臣秀吉の朝鮮出兵によって跡形もなく燃えてしまったのですが今現在は復元されています。

朝鮮王朝の中の5つの建物のうち一番保存状態がよく、最も朝鮮王朝の素晴らしさを伝える場所として世界遺産に登録されました。

ちなみにここを回るのはツアーです。

韓国語・英語・中国語・日本語のツアーがあり、それぞれ決まった時間に出発します。

それなのでその時間に行かないと入れないのです。

特に日本語のツアーは年々人数が増大し、今では韓国ツアーの数倍の人数になっています。

説明が要らない人は韓国語ツアーが一番お勧めです。

今回は日本語のツアーに参加したのですが150人以上は超えていました。

さすが夏休み。

朝一番は300人を超えていたそうです。

なので一番前を歩き写真を撮っていくスタイル。

あまり写真には人が入ってほしくないもので。

それにしてもすごい。

一つの道が真ん中だけ盛り上がっており盛り上がったところは王が歩いた道だそうです。

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それに王の居る玉座の建物はあまりにも巨大で東大寺ほどではないのですがかなりの大きさ。

その建物の前には広場があり、横には位が書いてある石が並べてあります。

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官位の場所によって王まで近づける距離が示してあるのです。

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それほど王は不可侵な存在であったのです。

一か所だけ当時の瓦の色が残っており、青色の瓦があります。

青は朝鮮にとって縁起のいい色とされており、屋根の裏の支えなどすべてエメラルド色の色彩が施されているのです。

エメラルド色の瓦を見たのは初めてとても感激しました。

中国は黄色の瓦を使っていて皇帝の証の色なのですがそれも楽しみになってまいりました。

庭園はどことなく日本の庭園と中国の庭園に似ており、池の周りに王が腰をかけた建物が配置されているなどとても懐かしい風景が広がっています。

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大雨だったのであまりよく見れなかったのが残念です。

またたくさんの召使たちの働いた後も残っており、チャングムの誓いで撮影もされた場所なのです。

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朝鮮王朝の暮らしや生活が伝わってくる非常に見ていても感じていても楽しい場所です。

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行く時はぜひ日本語ツアーを避けて行きましょう。

で、昌徳宮の帰り道にこれまた土砂降り。

歩けないよ。

軒下で休憩していると同じツアーの日本人と仲良くなり、話しているうちにこれが台風の影響だということが判明。

台風だったのね。

道理でこんなにひどい雨なのか。

ずっと雨だったのも納得。

小雨になった時にダッシュで戻りソウル観光に。

と言っても何も買わないしお金も使いたくないのでぶらぶら歩くだけ。

途中でインターネットをやってから一路宿へと戻りました。

バックパッカーの宿なのでうるさい。

なのでダッシュで寝て朝一番に起きて日記を書くというスタイルに変更。

明日は水原に行ってきます。



宗廟アクセス
ソウル 地下鉄1・3・5番線鐘路3路駅より北東へ徒歩5分

昌徳宮アクセス
ソウル地下鉄3番線安国駅より東へ徒歩5分





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