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2010.10.31

 生活情報全般

【コラム】ラオスの田舎に暮らす~ノンキャウ便り~

<地元の子供の話>

今回は最近気になるちょっとネガティブな話をしたいと思います。

ルアンパバーン県の東北部、ノーンキャウという小さな村に来て2年以上が過ぎました。そんな田舎に何があるのかと言われますと正直、観光地らしい見所は何もない!(笑)ので答えに困ってしまいます。でも首都のビエンチャンとも観光地化した世界遺産の街ルアンパバーンとも違う「典型的なラオスの片田舎」の風光明媚な風景と平和でのんびりゆったりとした時間の流れがあり長逗留される方も少なくありません。



現在は圧倒的に欧米の方が多くまだ日本人の方は少ないのですが、それでもこの村も訪れる方の数が徐々に増えて来ており、カメラ片手に村を散策される方も目に付くようになってきました。

そのような中で、旅行者目当てにペンやお金をねだる子供が目立ってきました。私も実際に買ってきたばかりの果物をねだられたこともありますが、旅行者の方からお金を3,4人でもらってる光景を目にしたこともあります。ラオスに限らず発展途上国に来ると必ずと言っていいほど体験することで、悩む方も多いと思います。

私がここに暮らしてみて感じた事ですが、子供にとっては物をもらうのはゲーム感覚に近いと思います。もらえればラッキーという感覚でしょうか。だからといって何も助ける必要はない、というわけではありません。収入も少なく将来の保障もない彼らの暮らしは本当に大変です。困ってる人を助けたいと思うのは人として自然な考え方だと思います。ただ、見知らぬ子供に物をひょいとあげるのは「安易にもらう事」など以前なかった彼らの暮らしを変えてしまうのではと思います。

要は何をどうやってあげるかだと思います。私は道端で1人の子供に物をせがまれてあげるよりペンなどは授業中に学校に持っていってその場でみんなに配るのがいいかなと思っています。いきなり学校に行ってもいいんです。みんな歓迎してくれますし、ラオスの教育現場の実情もわかると思います。

あげるものも日本からわざわざ買ってきたペンや上質なノートより、彼らが使い慣れたラオスの市場で買ったものの方が躊躇なく使ってもらえるはずです。なにより日本のノート1冊買うお金でラオスで10冊のノートが買えるし、より多くの子供にあげることができます。私はそんな風に考えていますが、みなさんの考えはいかがでしょうか。

文/八木なおみ
ルアンパバーン郊外の町ノーンキャウでバンガローを経営後、日本へ帰国。

※本文はテイスト・オブ・ラオス 2009年4〜6月号 No15より転載