KPLによると、保健省衛生予防局がラオスにおけるデング熱の流行状況を発表しました。
同局によれば、今年1月から10月2日にかけて、19,838名の患者(うち死亡45名)が報告されています。この数字は例年の3倍にあたるそうです。現在、ラオス全国の病院で、デング熱に対する受け入れ態勢を敷いているとのことです。
体調に不安を感じたらすぐに医師の診断を受けましょう。
(以下、7月時点、在ラオス日本大使館からの通知です)
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在留邦人の皆様へ
大使館からのお知らせ(デング熱の流行に関する注意喚起)
平成22年7月16日
在ラオス日本国大使館
1.ラオスではこれまで中南部を中心に例年以上のデング熱の患者数が報告されています。
2.7月13日付け当地新聞報道によると、今年度はこれまでラオス全体で3,000人(うち8人死亡)がデング熱に感染しています。ビエンチャンではこの2週間で400人がデング熱に感染したと報じています。
3.今後、流行期である雨季が続くためさらなる患者数の増加が予想されますので、これまで以上にデング熱に対する注意、予防対策を講じるようお願いいたします。
4.デング熱はウイルスに感染している蚊(主にネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されることにより感染します。ネッタイシマカは昼間行動し屋内にいる可能性が高いといわれています。
(1)症状
感染した蚊に刺された3~7日後、発熱が始まり、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、関節痛、発疹、皮下出血などを伴うことがあります。発疹は熱が下がり始める頃に見られることが多いようです。特別な治療薬はないため、治療は安静と対症療法になります。これらの症状は多くは自然に軽快し回復します。時に出血傾向を伴ったデング出血熱や血圧が下がりショック症状になるなど重症化することもあり、
この場合適切な治療を行わないと生命にかかわることもあるため注意が必要です。デング熱が疑われる場合には医療機関を受診してください。
(2)予防
特別な予防薬やワクチンはありません。まず蚊に刺されないことが重要です。長袖、長ズボンを着用し皮膚の露出を避ける、防虫スプレー、蚊取り線香や電気蚊取り器の使用などの防蚊対策。また家の周囲に蚊を産卵、発生させるような環境を作らない(茂みの清掃、空き缶や植木鉢、古タイヤによる水溜まりを作らない、水受けなどは週1回水を交換するなど)ことが重要です。また、日頃より規則正しい生活、十分な睡眠、栄養をとり、抵抗力をつけておくことも大切です。