ビエンチャンのノンパヤー村で新しく母子病院がほぼ完成し、今年末のオープンを待っている。
新病院は、6ヘクタール、2階建て250床で3つの棟から成り、A棟は外来・臨床室・ICU・手術室・新生児室、B棟とC棟は入院患者棟と産婦人科となる。150億キップの費用のうち、日本の半田基金が50万米ドルを援助してB棟とC棟が建てられ、残りはラオス政府から出された。150床病院の母子科はマホソット病院が引き継ぐこととなる。
これまでの建物はベッドが不足し充分なケアができているとはいえなかったが、この新病院の完成により、2015年までに母親の出産死亡率を10万人中260人へ減少させるという国連ミレニアム開発目標を政府が達成するのに大きな手助けとなるであろう(2005年の調査によると、出生数10万に対し405人の母親が死亡)。また、乳幼児の死亡率も35~40%ほど低下させることができるだろうと期待している。
新病院は350人の医師と看護師を雇用する予定で、これまでに200人が内定しておりその多くはベトナム、フランス、スイス、タイなどで研修を経験しており、更に残りの100人は医科学大学から雇用する方針である。
ラオスでは政策として2004年の初頭より、病院は貧しい患者に対して治療を無料で提供し、入院の際には患者の付添にも食事も出しており、その額は毎年2億キップにも上る。この政策は新病院でも継続的に行われる予定である。