調理の時、家畜の糞を利用したバイオガスを使用することで年間2000~3000kgの薪の消費削減になる、と家畜漁業局はラオス・バイオガス・パイロット・プログラム(BPP)を推し進めている。
地方では未だ調理の際に、近隣から集めた薪を使用しており、環境破壊のみでなく健康への悪影響から家事の効率性を損なう懸念が指摘されている。しかし、バイオガスは人及び家畜の糞を安全かつ清潔に処理することで衛生面の向上につながり、また、その処理物は質の良い肥料にもなることから出費も抑えられる、と様々な利点がある。
ガスを作るには適当な場所にバイオガスユニットを設置し適当な数の家畜をそこに一晩囲い込むだけで済む。
このBPPはオランダ政府の資金とオランダ開発機関SNVの技術援助で家畜漁業局が中心となって展開しており、2007年以来2000基以上をラオスの家庭に設置してきた。昨年は930基を設置し、今年は600基をビエンチャン、サバナケット、カムアン、シエンクアン県件に設置する予定で、貧困削減と地方の健康向上を目指す。