農林省によると、通常、ラオスでは国内消費量を賄う充分なコメが栽培されているが、ここ近年143地域のうち56地域で供給が不足しているという。
このうち都市部の16地域では不足分を他地域から購入し賄っているが、栽培に不適切な地勢を有し気候変動の影響を最も受けている40の貧困地域ではコメを購入することもできず他の食糧で代替している。
政府は昨年、年間個人消費量350kgを上回る500kgを生産目標にしたが、不充分な降雨量及び洪水の為目標を下回る結果に終わった。こうした極端な天候の影響は、過去5年間で毎年4千億キップに相当する4万トンの損失を出している。
こうした状況を鑑み、コメ栽培に不適切な地勢を持つ貧困地域に対しては、政府は代替作物栽培及び家畜飼育をしその収入によってコメを購入するよう奨励する方針であり、その為の技術指導を検討中である。