タイとラオスで活動するNGO団体IV JAPAN。
4月25日に20周年の記念式典がIV JAPANのオフィスで行われました。
IV JAPANはラオスで職業訓練、学校建設などのプロジェクトの活動をしていることもあり、当日はラオス側より教育スポーツ省Kongsy副大臣、Ponmek Daraloy日本ラオス友好協会会長らが、また日本側より、駐ラオ日本大使館・鈴木公使、JICAラオス事務所武井所長などが出席されていました。
代表の冨永幸子さんやゲストによるスピーチ、IV JAPANの活動経歴の紹介などのセレモニーの後、さらに特別ゲストとしてラオスの人気歌手のアルーナ、日本人声楽家・伊藤清香さんのミニコンサートなどもあり、和やかな雰囲気で式典が行われました。
IV JAPANの主な活動として、教育機会に恵まれないラオス女性・青少年の経済的自立を支援し、起業・商業を促進するための職業訓練プロジェクトがあります。
初級・中級・上級と分かれたプログラムには、縫製・美容・調理の3分野のコースがあります。初級で2ヶ月基礎を学んだ後、中級で応用やビジネスマネージメントを3ヶ月学び、上級で実際のお客様を相手に訓練を行うOJT(On the Job Training)の活動を6ヶ月間行います。上級コースでは、接客対応、接客基本英語、衛生管理などもプログラムに組み込まれていて、質の高い人材育成を目指しています。
生徒たちは、こういった訓練を終えるとすぐに働ける即戦力になります。
OJTショップは、メルキュールホテル隣と韓国大使館向かいの2店舗。それぞれの店舗に、シンやブラウスの仕立てを行うブティック、ヘアカット・マッサージ・ネイルを行う美容院、ラオス料理や日本食が食べられるレストランが入っていて、生徒たちが学んできたことを実践する場として働いています。これも活動の一環なので、他のお店よりもリーズナブルな価格でどなたでも接客を受けることができます。
こういった活動を経た20年目の今年、3月末からJICAの草の根技術協力事業「青少年の収入向上のための木工職業訓練」として人材育成を支援し、無職青少年層の経済的自立を促すための新たなプロジェクトが始まったそうです。
はじまったばかりの木工のプロジェクト、今後の活動にも注目していきたいです。(yuki)