2009.07.04

 マルタ[世界遺産]

世界遺産「マルタの巨石神殿群」

2009年7月4日    599日目


謎の巨石文明

それは地中海に残された巨石建築が物語る

マルタに残る不思議が多い遺跡

あ、意外によく寝れた。

うるさい人たちはその後クラブに行ったみたいで。

帰ってくるのがすごく遅かったみたい。

でも信じられないのが夜中の2時に出発するってことだったけど。

こうして起床しているのはドミトリーの中で私含めて2人というのもどうなのよ。

ヨーロッパの人の旅のスタイルが正直言って日本人とは全く違います。

彼らは昼間寝て夜に遊びに行くのですから。

観光地とかほんとに回っているのか不思議ですよ。

なぜどこに行っても同じディスコとかに行くのでしょうか。

自国のディスコとか行けばお金もあまりかからないのに。

こうして私は皆が寝ている横で観光の準備をして。

まずは宿のフロントに行って宿の宿泊料金を払いました。

昨日の夜遅くに到着しているから、レセプションも空いてなかったんだよね。

でもその中、到着すればしっかり鍵もベットも用意されている宿ですからほんとに助かりました。

こうしてさっそくマルタの首都ヴァレッタに向かうことにしました。

宿でバスの路線を聞いていたので、さっそくバス停に向かい。

バスを待っていましたが。

よくわけのわからない若い人たちが突然私と写真を撮りたいと言って二人の女性が横に並んだのですが。

その横でバスが通り過ぎて。

そっちの方がなんか気になってしまいました。

しかも、その後15分バスが来ないという事態で。

なんかすごくへこみましたよ。

こうしてようやくバスに乗り込んでヴァレッタの街に到着しました。

そして世界遺産「ヴァレッタ市街」の観光へと。

が、実際には本日詳しく見てないので明日の日記にしっかりと記載します。

まずはバレッタの街を縦断しましたが。

びっくりするほど丘の中にあって。

海に近づくにつれて坂になって行くんだよね。

ヴァレッタがこれほどに高低差があるなんて知りませんでしたよ。

こうして最初に向かったのはヴァレッタの城壁です。

海沿いに向かい、海からそびえる城壁を眺めに行きました。

というかまずびっくりしたのがマルタの気候。

9時だというのにすごく暑い。

これからもっと暑くなると思うと意外に憂鬱ですよ。

そして海に到着してみると岩肌にそびえる城壁が目に入ってきます。

ヴァレッタの街は砂浜というか岩山の上に建設されているのがわかり。

二つの湾に囲まれている岩山の半島という特殊な立地条件の上に建設されているのです。

世界でも珍しい地形ですよね。

これなら敵に攻めてこられて簡単には落城しないでしょう。

何よりマルタは船で来るしかないですし、船からでは街は攻められないように作られていますから。

海からは岩肌が並んでいてとても上陸できるような場所でないので。

このため眺めはかなりきれいな感じですよ。

断崖絶壁という感じで。

とりあえず海側から城壁を眺めたあとは城壁の中に入ってみようと思ったのですが。

なんと本日空いていなくて。

近くの博物館で聞いたら明日の11時に開くよといわれてしまって。

、、、、えっと、明日は違う世界遺産に行くし朝一番だったら観光できたけど。

11時にここに来たらほかにどこにも行けないのですが。

こうなったらまだ10時なのでマルタの違う世界遺産を回ることにしました。

すぐさまヴァレッタのバスターミナルへ戻り。

マルタ島の南側に向かうバスに乗りましたよ。

これが15分ぐらい待ったところで出発してくれてよかったです。

こうしてマルタ島の中を進んだのですが。

マルタってほとんど住宅の中を進んで、たまに広い土地があっても必ず少しは家が見えて

まるで日本の風景見たい。

よくよく何でこんなに日本に似ているのかと思ったら。

なんといきなり左車線に変わっていたよ。

ヨーロッパはイギリス以外に右車線なのに、マルタはイギリスの影響があった国なのですね。

日本は車が入ってきたときにイギリスと同盟を組んでいたために左車線なのですから。

なるほど今までより、一層日本に近い国なのですね。

人種や食生活は全く違いますけどね。

というかマルタってすごくせまい国なんですね。

何しろ島の南側に向かうだけで30分ぐらいで到着してしまうのですから。

10kmぐらいしか離れてないということなのですよね。

まさかこれほど小さい国だったとは。

こうして車掌が目的の場所で降ろしてくれて。

目の前の標識に向かって歩きました。

そして地中海の崖の上に存在するものこそ世界遺産「マルタの巨石神殿群」なのです。

謎の巨石群

地中海に浮かぶ島にそれは存在しました。

紀元前4000年もの前、エジプト文明が発達するさらに千年前のこと。

この地に到底人の手では運べない巨石で神殿を作りあげた文明がありました。

しかしその記録は現代には一切残っておらずどのように運ばれたかやなんのために作られたか一切わからない遺跡がマルタに残されているのです。

何より驚くべきことはその巨石が別々の島であるマルタ島とゴゾ島と全く同じ場所の石を使用して造られていることにありました。

それはもちろん船で運ぶしか方法がない事実。

十トン以上の巨石を6500年前に船で運んだという事実が残されています。

しかし当時の技術では不可能に近いことがこの巨石神殿が伝えているのです。

こうしてマルタに残る6つの巨石神殿群は技術的には人類が文明をもつ前に存在する不可能に近い技術を有した遺跡として世界遺産に登録されました。

最初に見えてくるのはハジャーイム神殿です。

マルタ島の南岸の近くに存在し、海の見えるに建設された神殿。

最初に見た時には真っ白なテントが覆っていました。

資料で見た時は青空のもとにあったのに保存のためにテントをかけたのでしょうか。

写真的には残念ですが、保存のためならしょうがない。

でももともと青空にあったものですから、青空のもとで保存できる方法はなかったのでしょうかね。

さっそくテントの中に入ってみるとそこには私の身長以上の石が大量に並んでいるのがわかります。

入口から入ると円形の形に石が組み上げられていて。

正面には門のような岩をくみ上げた小さな入口があります。

中に入ってみると左右にいくつかの部屋が存在し。

横断されている通路から奥に円形の部屋が見えますよ。

これを近くの地図で見ているとなんとミツバのような形をしていて。

それがいくつも設置されているのがわかります。

なぜこのような形になったか、そしてこのような建物を作ったのかすべては謎のまま。

何しろ文字が一切残っていませんからね。

しかも一番驚くのはこの絶海の孤島の中にこのような巨大な石を運びこみそしてくみ上げた事実。

だって数千年前ですよ。

まだエジプト文明とか始まる前にこれほどの巨石をここに運びこんで作ったのですよ。

一つひとつの巨石が高い技術がないと運べないような大きさで。

何より一番の事実はこれが海から運ばれたってことです。

それだけの重量に耐えられる船やそれを地上に降ろす技術だって必要なんですよ。

クレーンも金属もなかった時代、自然のものだけを使って運んだとは到底思えない。

でも現実にこのような建物が残されているということは私たちが想像もつかないような技術が使われていたのかも知れません。

今までアトランティスのように高度な文明があったという説があるのもわかる気がします。

巨石も自分の背の高さの3倍はあるかと思えるほどの石なんです。

人がいくら集まっても持ち上がらないぐらいの大きさですからね。

しかも数千年前からここにあって、風化によって石が多少削れています。

ということはこれ以上の石がここに置かれていたのですね。

ほんとにここは現地に来ないとそのすごさがわからないのですよ。

ぜひぜひマルタはいいところなので巨石文化を見に来てください。

こうしてハジャーイム神殿の観光が終了して。

遺跡の裏にまわり、その道をまっすぐ向かうと多くには巨大なテントが見えます。

海に近い遺跡がイムナイドラ神殿です。

こちらは先ほどと違って円形ではなくなんか舞台のようにある一面に入口が数か所存在していて。

なんだか先ほどは平地に建てられていたのにこちらは段差があって先ほどとは違った遺跡になっています。

ただし内部の形はほとんど同じでミツバの形をしていますね。

しかし、この遺跡には先ほどとは違った仕組みが存在しました。

門の先の部屋の左右にぼこぼことした石が設置されていて。

なんと説明を読んでみると夏至だか冬至のどちらかの日の出と日の入りにその石に光が当たるようになっていました。

えっと、巨石作るにもこれを計算して遺跡を作ったのかと予想以上にびっくりしましたよ。

ほんとに謎だらけの遺跡なんですよ。

こちらもミツバの形の部屋が3つぐらい存在していて。

その一番奥にはテーブルのような巨大な石が置かれている場所もあって。

また海の近くにあるために景色はすごくきれいです。

ほんとにこの遺跡は何に使用したのか。

一つだけわかるのは確実に家に使用されたのではないというのがわかります。

これこそ世界の謎のひとつ。

本当にこのような遺跡を見れてマルタに来てよかったと思った瞬間ですね。

こうして観光が終わり。

というかあまり大きい場所ではないので、2時間以内に観光は終了してしまいます。

あとは灼熱の地獄なので、すぐさまヴァレッタの街に戻りました。

マルタはほんとに小さな国なので観光もすぐ終わってしまいそうです。

丸4日もいる必要なかったのかも知れません。

こうしてヴァレッタの街に戻ってきたのですが。

とりあえず、宿に戻ることにしました。

でもあまりにも時間が早いので。

湾になっているヴァレッタの街の対岸からヴァレッタの街を眺めようかと思い。

宿の近くの場所から海に向かいました。

マルタは複雑な海岸線をしているので直線的には近くても意外に遠いということもあるのです。

でもヴァレッタの街というのは旧市街だけで、近くの街は別の街としているので。

ヴァレッタの宿に泊れなくてもその周辺の宿でもあまり問題ないのです。

私が止まっているスーリマの街もヴァレッタから3kmぐらいしか離れていなくて。

バスでも20分もかかりませんからね。

こうしてようやく海に辿り着くとそこには海からそびえる城壁でさらにその上には街が生えている風景です。

一番上には巨大な教会が建設されていて。

今まで見たことのない不思議な風景ですね。

マルタはどちらかというと海岸線が岩でできている場合が多く、ビーチも場所選ばないと楽しめない感じですよ。

ビーチを楽しむならシチリア島の方がいいかもしれないですが。

海から突然そびえる街というのもかなりきれいな風景ですね。

おかげでベンチからずっと眺めてしまいました。

でも一番いい場所には高級住宅がそびえていて、人が入れないようになっていたので。

これにて断念しましたけどね。

このため宿に戻りましたが、途中スーパーがあったので買い出しをしました。

本日は土曜日なので明日分も買いだしたためにすごく重くなってしまったけどね。

さて宿に戻って、シャワーを浴びて。

写真の整理をしていましたが。

宿に泊っている人がほんとにうるさい。

日本人に興味があるのはわかるけど話しかけるなオーラを出していても気がつかない。

しかも彼らは一緒にディスコに行こうと言って。

断ってもうるさく勧誘する。

さらに言えば、一向にそこに出発する気配がない。

23時になっても出発しないってどういうことだよ。

おかげで日記はほとんど進まず。

私は眠いので寝ますがね。

明日はヴァレッタの街を観光したいと思います。


マルタの巨石神殿へのアクセス
・ハジャームイム神殿・イムナイドラ神殿へ
ヴァレッタのバスターミナルから38番138番のバスに乗りハジャーイム下車
所要45分程度。降りる場所は車掌に教えてもらうこと
バスを降りてから標識に従って進むとハジャーイムとイムナイドラが見えてくる
・タルシーン神殿へ
ヴァレッタのバスターミナルから8,11,15,26,27,29番のバスでパオラ・スクウェア下車
所要20分
場所が分かりにくいので車掌に聞いてください。
もしくはハイポジウム・タルシーンといっても車掌はわかるので、どちらかで聞くこと
バス停からはタルシーンの標識があるので、もし見つからない場合はどの方向でも少し歩いてみると必ずみつかる。