2009.07.05

 マルタ[世界遺産]

世界遺産「ヴァレッタ市街」

2009年7月5日    600日目


ヨハネ騎士団

イスラム教の脅威からヨーロッパを守るために結成された

そして地中海の要所で見事にその役目を果たした由緒正しき騎士団


やっぱり意外によく寝れる。

夜は気温が気持ちいいので。

寒すぎず暑すぎずというちょうどいい気温なので。

でもこれからもう少ししたら暑くなってしまうんだろうな。

まああと数日しかマルタにいないからいいんだけどさ。

さて朝起床してから。

荷物を片付けて。

宿を出発しました。

宿の目の前にある食料品店でヨーグルトとチョコレートを購入して。

それを朝食としました。

そして近くのバスターミナルからヴァレッタに向かいました。

昨日とは違ってすぐにバスに乗ることができました。

そして世界遺産「ヴァレッタ市街」へ到着しました。

ヨハネ騎士団

それは過酷な運命をたどった軍事団体だった。

第一次十字軍

これによってキリスト教は聖地エルサレムを奪還

こうしてその守護を任されたのヨハネ騎士団だった

しかし、結果はイスラム教に再びエルサレムを奪われてしまい、彼らはイスラム教にヨーロッパを奪われないために地中海の重要な拠点である、ロードス島を守ることとなった。

こうして彼らはその地を守ることによりヨーロッパの領主からお金をもらっていたのである。

しかし、ロードス島で栄華を極めたのだがそこにオスマン帝国が押し寄せ。

結局ロードス島も奪われてしまったのであった。

続いて彼らが防衛の地に赴任したのがこのヴァレッタである。

彼らは立地を生かした城塞建築を施し、ついにはオスマン帝国を退けることに成功。

その後も城塞都市としてヴァレッタは建設されていったのです。

こうしてマルタは地中海の重要な拠点でありながらアフリカ大陸からヨーロッパへの侵攻の防波堤でもあったために、イスラム教からこの地を守ることに成功したのです。

これにより財を蓄えたヨハネ騎士団は栄華を迎えることになりました。

それは騎士団長の家や大聖堂など、孤島に有り余る豪華な建造物を作り続けたのです。

しかしオスマン帝国の弱体化やヨーロッパの混乱により、マルタの防衛の役目が薄れ。

そして衰退をしていったのですが、当時の建造物が今でもしっかりと残されています。

こうしてヴァレッタの市街は軍事における要塞の建築を極め、そしてこの地に豪華な街を築いたとして世界遺産に登録されました。

ヴァレッタの街は岩の色をそのまま出している街で。

たくさんの建物が何の色もつけずに平然と街の形をなしています。

特殊な場所に街が築かれているために街は平らになっておらず、斜面が多い街になっています。

ただそんな中でもしっかりと碁盤目状になっており。

中心部には教会や宮殿が並んでいますよ。

半島の中にあるので三方は海に囲まれており、しかも岩や城壁に囲まれていて。

まさしく難攻不落の街となっているのです

街を歩いているだけでも、当時の面影がわかる街。

まるで中世の街を歩いているみたいです。

そして11時になって向かったのは聖エルモの砦です

昨日中に入れなかったので、中に入りたいと思って。

が、どうやらこの砦の中に入るのは中にある広場で当時のヨハネ騎士団が行っていた姿を今に見せる劇のためらしく。

中に入って入場料を払って、さらに進んだのですが。

結局、エルモの砦の中には中央の広場みたいなところしか入ることができませんでした。

その代りヨハネ騎士団がどのように訓練をしてどのようなことを行っていたかを鮮明に知ることができます。

まずはラッパの音が鳴り、たくさんの人が入場してきます。

行進をしたり剣舞を見せたり。

そして空砲ですが、大砲を発射させたり。

大砲ってこれほどの大きな音が鳴るとは思ってませんでしたよ。

衣装も当時の服を着ており、これほどカラフルな服だとは。

一番奥には騎士団長が座っており、練習の成果を見せる内容となっています。

当時の姿が見れるのは結構よかったですね。

ただ日曜日だけみたいなので、ほんとに運がよかったのかもしれないです。

続いて向かったのは騎士団長の宮殿です。

ヴァレッタはヨハネ騎士団に守られていました。

一時期はイスラムの激戦地となるぐらいになったのです。

しかしその後は平和な時期が続き、この場所に繁栄の時期がやってきたのです。

もちろん権力を握ったのは騎士団長。

このため町の中心地に豪華な宮殿を建てたのでした。

通りから見る宮殿は、ほんとにここが宮殿かと疑うぐらい質素で。

周りの建物と同化している感じです。

中に入っても中庭もそんなに豪華な感じがしません。

しかし中に入ってみるとそこは外とは全く違った別世界が広がっています。

床は様々な色の大理石で紋章を描かれた床

彫刻のように見せる柱が描かれた壁

天井は隙間がないほど埋め尽くされた壁画。

そして何より今までの宮殿では見たことがない、甲冑が等間隔で並べてあるのです。

しかもこの宮殿は薄暗くて。

そこに存在する甲冑がいかにも動きだしそうです。

宮殿といっても不気味なイメージがありますよ。

何より、壁も床も天井も薄暗いを演出するかのように明るい色はあまり使用されていないのですから。

夜にここを歩けと言っても怖すぎて全く歩けない状態なのです。

やはり等間隔に並べられた甲冑がその不気味さを演出しているかのようでした。

宮殿の中には議会のような場所から政務室、そして謁見しつのような場所まで。

こちらは普通の宮殿と変わらないですね。

絵画のような絨毯に囲まれている部屋。

集会のようにできるフローリングの部屋など。

宮殿というにはちょっと政務的な部屋が多いのです。

何より通路は甲冑で守られている不思議な空間ですがね。

写真は中庭の光によってあまりきれいに撮れないですが。

そして宮殿の下は当時に使用された武器のすべてが展示されているのです。

甲冑から槍、鉄砲など。

武器から防具からヴァレッタで使用されたもしくは配備されたものが展示されてます

中世の武器なんてほとんど残されてなくて。

今まで見たことのあるのはオーストリアのグラーツだけでしたから。

すごく新鮮ですよ。

甲冑は足以外すべてを覆えるようになっていて。

確かにこれでは剣では倒せそうにないです。

でもヴァレッタの夏はすごく暑くて、もし夏に攻めてこられたらすごくしんどいのでは。

もし私がマルタを占領するなら絶対真夏か真冬でしょうね。

真冬だったら気温で鉄が冷えて着ることができなくなるでしょうから。

もちろん武器すべて展示されているので砲撃なども展示されていて。

どのように使用するかわからないほど小さい砲撃から、持ち運ぶことができないぐらい巨大な砲撃もあります。

城壁の上に配置されたのでしょうが、運ぶことができないものがどうやって使われたか不思議でなりません。

それにしても頭にかぶる甲冑の中にかなり独特なデザインがあって。

まるでウルトラ○ン。

眼だけが出ていて、残りはすべて覆っている姿はほんとに昔見ていた特撮のようですよ。

こうして宮殿の観光が終了したので、続いてはヴァレッタの考古博物館へ行ってきました。

ここにはマルタに残された遺跡で発掘されたものが残されています。

ほとんどが巨石文明の発掘品なのですが。

このため、約7000年前に作られた装飾品が展示されているのです。

中には明日見る地下墓地の埋葬品も展示してあり。

マルタのすべてがここに集められています。

またマルタの至宝スリーピングレディーも厳重に保管されており。

地下墓地から見つかった、女性の寝た姿の彫刻

かなり小さいのにはびっくりしましたが、巨石文明における彫刻を代表するものなんですね。

他には文様が施された岩なども展示してあり。

世界でも不思議とされる巨石文明の姿が少しわかった気がします。

マルタはほんとに巨石とマルタ騎士団しかないということもね。

まあこの国すごく小さくて、大部分が1時間以内に移動出来てしまいますし。

こうして一通り見たので。

宿に戻ってきましたよ。

必要なものはすべて昨日買っておいたので。

宿に戻ってすぐにシャワーを浴びようとしたのです。

が、ここで大事件が。

洗面用具が盗まれている。

、、、、え、何でこんなもの盗むの。

シャンプー・リンス・石鹸を?

しかも私はボトルから詰め替えて使っているので、日本で買ってあった小さなボトルに移し替えているから。

ラベルも何も書いていなよ。

それを盗むなんて。

、、、、でもほんとに見つからない。

どうやらやられたようです。

でもあまりショックはないんだよね。

確かに詰め替え用のボトルがなくなったのはいたいですが。

すべての詰め替える前のボトルはカターニアに置いてきているのですよね。

一番痛いのはそれらをまとめていた網上の袋がなくなっていることなんですが。

よくよく思い出してみると、二段ベットの上に寝ていたのですが。

本日の朝、薄暗い中を下のおじちゃんがチェックアウトしたのですよね。

もしかしたら間違えて荷物の中に入れられてしまったのかも。

私もベットの下にそれらを置いていましたから。

というかあんなに大きいものを自分の物じゃないって気がつかないものか。

まあかなりぼけているおじちゃんだったのでありうるかも。

とにかく、2年ぐらい使っているものだったのですごくショックですよ。

詰め替えのボトルどこかで探さないと。

日本で売っている以上のものが見つからないから困りますよ。

とりあえず、シャワーはどうしよう。

なんとか石鹸だけは持っていたのでそれですべてを。。。

髪の毛とか大変ですがね。

とりあえずさっぱりしました。

こうして宿で写真の整理をして、日記を書いていたのですが。

やっぱり宿の人たちうるさいですね。

夜騒ぐだけのためにマルタに来たような人たちなので。

しかも昨日帰ってきた時間を聞くと5時半。

そんな時間まで騒いでいたのですね。

本日は日曜日だから全くお酒を飲んでいないみたいですけど。

あとは日記を書いていたのですが、やっぱりうるさいですし、ちょくちょく私に話しかけてくるので。

あまり書けませんでしたよ。

さて明日は予約をしないと入れない世界遺産を見てきます。

しかも9時からですから早起きしないと。

というわけでお休みなさい。

マルタ・ヴァレッタへのアクセス

マルタは島国なので飛行機か船しか方法がない
飛行機の場合はヨーロッパ各国から便がある。
船の場合はイタリア・カターニアかパラッジロから高速船が出ている。
ただしどちらからも出発時間が微妙なので気をつけること。
カターニアの場合20時発23時到着の週2便しかない。
パラッジロの方がもう少しいい時間帯の出発時間があるがパラッジロの街に行くにすごく時間がかかるために注意したい。
カターニアからシラクーサの街を経由して列車で向かうのが便利
なおフェリーの便によってはカターニアからパラッジロまでバスが運行している場合がある。
フェリー乗り場から高台にあがるとそこはヴァレッタの旧市街になる。
予約・または時間の確認はは
http://www.virtuferries.com/
のサイトで。