2009.07.14

 イタリア[世界遺産]

世界遺産「エオリオ諸島」

2009年7月14日    609日目

地中海に浮かぶ火山

それは火山の研究に大きな影響を与えた

さまざまな火山を見ることのできる島々


おはようございます。

ものすごく体調が悪い。

何でこんなに悪いの。。

朝起床して歩きはじめると吐きそうになる。

いったい俺の体にはなにが起きているのか。

どうしたらいいの。

3日も休んだのに一向に良くならないなんて。

関節が痛い、下痢がひどい、そして気持ち悪くなる。

いったい何なんだ。

このため本日も休日にしようかと思いましたが。

なんかこれ以上シチリア島に居たくなかったというのもあり。

とりあえず辛いですが観光を開始することにしました。

昨日の段階でパッキングはすべて完了していたので。

あとは気力を振り絞るだけでした。

でも心が折れそうであまりにも体が辛かったので、再び寝ることに。

でも30分後になんとか起きて出発できそうだったので。

荷物を背負い宿を後にしました

まずはバスターミナルへ向かい。

メッシーナというシチリア島の玄関口の街に移動。

なんかバスに乗るのも久しぶりです。

1時間半後にメッシーナに到着してから、すぐに乗り換えの便を探し。

なんとかバスが見つかりました。

シチリア島って行き先によってバス会社が違うから、しかも会社のブースは別の場所にあったりするので。

ほんとにめんどくさいです。

こうして再びバスに乗り込みミラッゾという街に到着しました。

まずはここからフェリー会社を探して、世界遺産へ行くフェリーを探さないといけないのですが。

港の近くを歩いているとフェリー会社が見つかり。

すると出発の1時間前に事務所が開くと書いてあったのでその時間まで待っていました。

1時間ぐらいですけど。

こうしてようやくフェリーのチケットを買って。

フェリーを待っていましたが、案の定出発は遅れましたけどね。

そしてフェリーに乗り込み、さっそく席を確保。

、、、、あ、外にでれない。

本日見る世界遺産は島なのですべては見ることができず、フェリーに乗って観光しようと思ったのですが。

ガラス越しでしか見ることができない。

いや私は見れるからいいのですが、写真が。

しかもガラスはすべて塩が付着してきたない。。

、、、、写真はうまく取れるかどうか。

こうしてフェリーは出港して、シチリア島の北に向かいました。

シチリア島から離れ、ようやく一つの島が見えてきました。

これが世界遺産「エオリオ諸島」です。

火山の世界遺産。

ここは地学の分野で重要な場所となりました。

18世紀の段階からそれぞれの島が観察され、火山の研究がはじめられたのです。

地中海の中で定期的にマグマを噴火させる場所

しかも特徴的なのが、近い場所に密集しながらその形状が全く違うことにあります。

ヴァルカーノの火山は単発的に大量のマグマを噴出し、ストロンボリでは定期的にマグマが姿を現すのです。

それは火山の研究分野に大きな影響を与えたのです。

火山の形式や種類を表す学術用語でヴァルカーノ式やストロンボリ式など用語が作られたほどの地学としてはすごい有名な場所となったのです。

こうしたエオリオ諸島は地学という分野において多大な影響を与えた場所としてまた現在も活動する火山として世界遺産に登録されました。

最初に見えてくる島こそヴァルカーノ島です。

火山用語でも出てくる島がシチリア島から一番近いのですよ。

いきなり見えてくるのは巨大な火山です。

島は木という植物はなく、草が生えた火山です。

水平線から突然そびえる山で荒野という感じがあります。

南側に火山があり、北側には荒野の土地が広がりその中に街があるといった島になっています。

えっと火山からかなり近い場所に街があっていいのでしょうか。

だってまだここ活火山で、マグマを流す火山なんですよね。

何よりうっすらですが火山の上から水蒸気が見えますよ。

こんなに近くても住めるのですね。

ただ活火山ですからほとんど植物のない大地の雰囲気があり。

マグマが流れる部分には真っ黒の台地しか見えません。

続いて見えてきたのはリパリ島。

ここはエオリオ諸島で一番大きな街がある島です。

もちろんこちらにも火山はあるわけで。

ある部分は海上から崖のように断崖絶壁になっている場所もあり。

そこから火山に向かって一直線に伸びています。

ただこちらはそびえたつという印象ではなくて低い山があるだけの感じがあります。

また台地が大きいですよね。

だから火山の先には比較的大きな街があるのでしょうか。

また島の端には資源として発掘している場所がありました。

ここから出ているマグマは資源になるんでしょうか。

鉄分とか出ているのでしょうかね。

三つ目に見えてくるのはS・M・サリナ島です。

こちらは街からいきなり巨大な壁のようなそびえる山が出ています。

比較的緑が多い島で。

なんかだいぶマグマが流れていないのかと思うような場所です。

見た目は小さい島で街もかなり小さいのに、乗り降りする乗客が多くてびっくりしました。

続いてはパナレア島。

いきなり見えてくるのは海岸線が崖になっている火山です。

溶岩が流れて火山を形成するのになぜ崖になるのか不思議な感じですが。

ただ火山の一部分だけが崖で他は普通の傾斜の海岸線なんですが。

街がとてもきれいに見える島でした。

そして最後に見えてきたのはストロンボリ島です。

遠くてもわかるその存在感。

海岸からかなりの角度でそびえる火山で。

標高900mもあるのにこんな小さな島というのも驚きですよ。

なんと噴煙が一番濃く見えるのです。

島に近づくと何よりその巨大さがわかります。

すごく圧倒される火山ですよ。

実はアクセスが悪くてエオリオ諸島は行かない可能性が高かったのですが。

どうしてもストロンボリに行きたかったのです。

というのは大学時代、地学を勉強していた時に。

ストロンボリをテストで覚えました。

火山の形式を覚えなくてはいけなくて。

しかも印象が深く今でも覚えているのが驚きです。

だから一度見てみたかったのです。

映像で見るマグマの噴出画像って大体がストロンボリの映像なんですよね。

定期的にマグマが流れ近づける場所というのもあるぐらいですからね。

このため島のマグマが流れる部分は生物が生きている証拠は一切なく。

真黒な山が確認できますよ。

逆にマグマが流れない部分は緑が確認できて。

そのコントラストが今まで見たことのない山という感じです。

とても不思議な感じがしますね。

出来ればマグマが流れているところもみたいのですが、それは相当な確率でしか見れないので。

こうしてストロンボリに到着。

さっそくナポリ行きの夜行フェリーを確認してみると。

本日は無いって言われてしまった。

、、、、、え?

ってことはまたシチリア島に戻らなくてはいけないってこと。

ともかく本日ストロンボリに泊らなくてはならなくなったので。

一生懸命宿を探しましたよ。

でも安い宿があるという情報はあったので、20ユーロで一泊できるところを探せました。

そして再びフェリーの事務所に行くと、夜行フェリーがない理由が判明。

Mon-Thuという表記があったので月曜から木曜という意味だったと思ったら、月曜日と木曜日という意味だったらしい。

本日火曜日。

はいはい、便はないですよね。

ただ明日の朝にナポリ行きがあるよと言われたので、明日行こうと思い予約をしてみようと思ったら。

なんと97ユーロって言われた。

、、、、、なんでそんなに高いの?

えっと、これだったらシチリア島に戻った方がやすいのか?

いろいろ逆算した結果、シチリア島に行ったほうが10ユーロぐらい安く済むのですが。

すごくめんどくさい。

あと体力がすごくかかるのですよ。

体調も悪いので、こうなったら明日そのままナポリに行くことにしましょうか。

昨日だったらもっと安くナポリに行けたのに。

こうして予約完了。

ということでストロンボリの街を歩いていました。

ストロンボリの街はすごくせまいですが、なんかミコノス島のように美しい街並みです。

あと砂浜が真っ黒。

火山でできた島だとこういった面白い風景になるのでしょうか。

その後は宿に引きこもっていました。

それにしても日記をまるで書いてない。

暑くてそれどころじゃない。

もうどうしていいやら。

エオリオ諸島へのアクセス

シチリア島のミラッゾmilazzoという街から各島へフェリーが出ている。
ミラッゾまではメッシーナから毎時間バスが出ている。
ミラッゾのフェリー乗り場からは二社存在していて一日数便ある。
ナポリからは一日一便あるが、値段がすごく高い