2009.07.21

 イタリア[世界遺産]

世界遺産「サンマリノ歴史地区とティターノ山」

2009年7月21日    616日目


世界で5番目に小さい小国

それはアドリア海が望める場所に存在する

断崖絶壁にそびえる国


眠いが起床しました。

この宿ファンがついているからぐっすり寝れるのですよね。

とりあえず起床して。

すぐさま宿の朝食を食べました。

コーンフレークとか牛乳とかを装備している宿もなかなかないですからね。

しかもびっくりすることにこの宿のスタッフに日本人がいるという事実。

向こうもなかなか日本人と話す機会がないために。

結構会話が盛り上がってしまいました。

バスの時間もあったのであまりしゃべれなかったのですが、楽しい時間でしたね。

こうして時間になって観光用の荷物を持って。

駅に向かいました。

本日の移動は駅の前からバスが出ていたので。

時間も昨日調べておいたので、簡単にバスに乗ることができました。

バスは内陸にはいって行き、1時間もしないうちに巨大な丘が広がる場所に到着。

そしてサンマリノ共和国へ入国しました。

まあ入国といっても全くの検査はなく国境の看板だけで普通にバスで通り過ぎただけですけど。

そして目の前にある丘の上には巨大な街が。

これが世界遺産「サンマリノ歴史地区とティターノ山」なのです

小国、サンマリノ

それは世界で5番目に小さい国

その歴史はローマ教皇からの迫害をうけたマリノという人物がここに逃げ込んだことから始まります。

彼は石工であり、この地でその伝統を守り続け以来慕うものがここに集いました。

こうして街は最初の人物からとられサンマリノという名前が付けられたのです。

ちなみにサンとは聖なるという意味があります。

その後サンマリノは住民からそれぞれ責任者を選び6か月交代で国の責任者を選出しているので会う。

これは中世から変わらないシステム。

それは民主主義そのもののシステムであり、中世からそれを存続させるという歴史があります。

こうした歴史が残るサンマリノは民主主義を変わらず続けた場所としてそしてそれを生んだ場所として世界遺産に登録されたのです。

こうしてバスは山の上の旧市街の目の前まで到着して。

門をくぐって中に入ることにしました。

門に入るとそこは一気に世界が変わり、お土産屋が並んでいる細い路地に辿り着きます。

しかも売っているものが意外に物騒なんですが。

モデルガンとか刀とか。

すべてはもちろん偽物ですが、なぜか日本刀まで。

もちろんその他のお土産も売っていて、すごく華やかな場所になっていました。

何より旧市街の街はすごく通りがせまく、車が一台通るのがやっとなぐらいなのです。

こうしてさらに先に進み、次第にアドリア海側の端の城壁まで辿りつきました。

って、何ですかこの風景は。

サンマリノは巨大な山の上にあるために、アドリア海からその周辺の街まで一望できるようになっています。

しかも山はなだらかではなくて急激な山なのですぐ近くの下まではっきりと見ることができて。

確かにこの環境だったら難攻不落といっても過言ではない街になっています。

だからこそサンマリノはイタリアに併合されることなく自分の国家を守ることができたのかも知れません。

それにしても遠くはアドリア海、周りは牧草地として開墾された土地が広がり。

ところどころに街が存在するきれいな風景を見ることができますよ。

ただ少しかすんでいるのが悲しかったですが。

サンマリノをさらに上に登って行くとそこには小さな広場に小さな建物が

ここはリベルタ広場と言って隣には国の政庁があるところなのです。

広場の真ん中には彫刻が置かれ、横は景色を眺められるテラスのような広場になっています。

一番の奥にはサンマリノの兵隊が守っているシンプルな政庁が存在します。

というか一国の中心がこんな小さな建物だけでいいというのも驚きですが。

しかも狭い敷地を利用しているのでだいぶ細長いのですが。

建物も今まで見た様式ではないので独自の文化を遂げたのかもしれないですね。

それにしても山の斜面につくられている街なので平らな道が少なく、しかも迷路のように複雑になっています。

まあ街の規模が小さいので歩いていればどこかにたどりついてしまうのですが。

まさかサンマリノがこのような山の上で、しかも中心部がこれほど小さいとは思いませんでした。

そしてリベルタ広場からさらに先に進むと、ロッカ・グアイタと呼ばれる小さな要塞があります。

もちろん城壁もそれに合わせて作られていてそれはサンマリノを囲っている城壁につながっています。

要塞の中に入ると幾つもの城壁がこの場所を囲んでおり、きれいな中庭をもった城となっていました。

いや要塞というより砦ですよね。

規模も小さいですから。

城壁には幾つもの建物が作られていて頂上には監視するための塔が付けられています。

そして砦の頂上からはサンマリノを一望できるようになっていました。

街の形や城壁をすべて見ることができ。

さらに遠くはアドリア海まで周辺にあるものはすべて見ることができるのです。

ここで日々敵の侵入を見張っていたのかもしれないですね。

少し見難いですがかなりの絶景です。

ただし階段が急というかすごく落ちそうなので見るには大変ですが。

これもすぐには上に登れないようにしてある工夫なのでしょう

こうして砦を後にして続いては隣にある要塞チェスタの塔へ

というかここを歩けばサンマリノがいかに特殊な場所にあるかがわかります。

なんと歩いているのが断崖絶壁の上なのですから。

場所によっては一歩間違えば転落しそうな場所まで。

サンマリノはそんな断崖絶壁の上に三つの砦が建設されているのです。

歩く場所は岩山の上なのでかなり高低差もあり歩くのが大変ですが。

ただそこから眺める景色はどこも絶景なんですよね。

断崖絶壁の上に要塞が建っている姿がきれいに確認することができます。

こんな場所にサンマリノがあるのですから作るのも大変だったでしょうが、住む方も食糧とか常に運ばないといけないのですごく大変だったのでしょう。

ほんとにすごい場所に街を建設したものです。

ちなみにここから見る砦の風景は09年度版の地●の歩き方の表紙の絵なんですよね。

ちょうど私が持っているのでその表紙と見比べてしまいました。

やはり現地に来た方がより一層奇麗に見えるものです。

ただ、イタリアのガイドブックの表紙が、違う国のサンマリノってどういうことって思ってしまいましたが。

さてこうして二番目の砦であるチェスタの塔へ到着しました。

さっそく中に入ると武器の博物館になっていて。

当時使っていた武器がたくさん展示してありました。

大体が中世の武器なのですが、他のは小型の拳銃なども展示してあり。

それが今まで見たことがない拳銃の形ですごく驚きました。

なんといいますか隠し拳銃みたいですごく小さいのから、打つ側持つ側どちらともから玉が打てる特殊なものまで。

なんか私が思っていた銃の形状ではなかったので見ていて楽しかったです。

そしてその後は上にある塔に登り、外を眺めることができます。

しかもここから眺める風景がサンマリノで一番きれいかも。

アドリア海もそうですが先ほどのロッカ・グアイタと一緒にサンマリノを見ることができるのですから。

それは今まで見た中でも絶景中の絶景ですよ。

というかティターノ山が特殊な形状をしている山なので、その頂上に街や要塞を建てたら確かにこのような風景になるのですが。

この風景が現実にあるというだけでも素晴らしいです。

岩山に残る自然、そしてそびえる要塞

遠くには開墾された台地にアドリア海の水平線

この言葉だけでも想像を絶するような風景だと思いませんか。

もうぜひ写真で堪能してください。

そしてサンマリノ最後の要塞であるロッカ・モンターレに向かいました。

サンマリノの南端にあり森に囲まれている場所に塔がそびえています。

ただこちらは城壁とか存在しなく、小さな塔がぽつんとそびえるだけ。

こちら側からは敵があまり来なかったということなのでしょうか。

ただ塔の近くに行って驚いたのですが、入口がない。

えっとでも上から眺められるような形跡があるのですが。

入口がない。。。

もしかしたらどこかに隠し扉で入るのかもしれないです。

それにしてもこれでサンマリノを一通り見たのですが、自然が多く残されているのにはびっくりしました。

最初入った時は山全体が旧市街になっているのかと思ったのですが、町になっているのは山の北側だけで南側は開拓されていないようになっているからです。

数百年続く国がこのように残されているのは素晴らしいですね。

こうしてサンマリノの観光が終了。

すぐさまバスに乗って、リミニの街に戻ってまいりました。

道中は完全に寝てしまいましたけどね。

リミニに到着してから、まずはスーパーへ。

本日の夕食の買い出しを行いました。

この宿は冷蔵庫などが完備してあるのでほんとに助かりますよ。

牛乳とか買うことができますからね。

そして宿に戻ってまずはシャワーを浴びて。

あとは夕食を作って、ネットをしていました。

本当だったら日記を書かないといけないのに全く書く気力がない。

何で。

書こうと思っても一文書いたところでなぜかやる気が起きなくなってしまっている。

ほんとに大丈夫なのか。

これはきっと暑さのせいかもしれないですね

ほんとに暑いのが苦手な私ですから辛いです。

さて明日も周辺にある世界遺産を見てきたいと思います。

サンマリノへのアクセス
イタリアのリミニ駅の目の前にあるバスのチケット売り場の横でサンマリノのバスのチケットを購入する。
バスの乗り場は駅から出て右手にある道路の向かい側にあるバス停から出発するのですが、チケットを購入しておかないと乗れないので注意すること。
行きも帰りも一時間に一本あり、行きは7時半、8時40分、9時45分、帰りは13時半、15時15分、16時半が都合がよい。