2009.07.25

 イタリア[世界遺産]

世界遺産「マントヴァとサッビオネータ」

2009年7月25日    620日目


ゴンザーガ家

それは16世紀に北イタリアを支配した貴族

彼らはルネッサンスの理想の都市をこの地に残した


誰も起きてない時間に起床。

しかも、まだ宿が開いてない時間に。

実はこのやど7時にならないとチェックアウトできないんですよね。

でも、チェックアウトではなくて普通の観光だったら、それ以前に起きていいよといわれていて

昨日の段階で6時過ぎに出発すると伝えてあったので。

起床してすぐに準備をして。

宿を出発しました。

もう6時半だって言うのにまだ朝もやというのもすごいところですが。

この時間だとまだ朝のバスが動いてないので。

、、、、日本では絶対あり得ませんが、こちらの朝は大体7時ぐらいから動き出すのですよ。

ということで歩いてヴェローナの街を楽しみながら駅に向かいました。

ここも世界遺産なのでもちろん写真を撮りながら。

明日観光する予定ですが、こんな時間に起床する気はないので。

朝もやに映る旧市街というのも結構幻想的ですよね。

こうして40分歩いたところでようやく駅に到着。

予想以上に駅に到着するのに時間がかかったので結構ぎりぎりでしたよ。

慌ててチケットを購入して、列車に乗り込みました。

まあ実はそんなに距離が離れていなくて30kmぐらいしか離れていないので。

すぐに到着するのかと思ったら意外に遅かった。

1時間ぐらいかかってようやくマントヴァの街に到着しました。

ただまだこの時間は開館していないので、最初は隣町のサッビオネータへ行く方法を検討していました。

ガイドブックによるとまずは市内バスに乗り、その終点からまたバスに乗り換えろと書いてあるので。

まずは市内バスのチケットを購入。

そしていろいろ調べると、やはりサッビオネータへのバスのチケットもマントヴァの場所で買わないといけないらしく。

それも会社のホームから切符が買えなかったので。

近くのタバッキーでようやく購入することができました。

ただまだ移動まで時間があったのでマントヴァの街へ観光することに。

少し歩いた場所に街の広場があって。

そこに広がる風景は中世の風景が。

それこそ世界遺産「マントヴァとサッビオネータ」です。

ゴンザーガ家

それは16世紀半ばにこの地方を統治していた領主です。

ゴンザーガ家は都市をつくるために自ら指揮して、この地に自分たちの街を作り上げていきました。

その中でもマンドヴァとサッビオネータは当時の技術を結集して作られました。

それはルネサンス期の理想といってもいい都市が完成したのです。

こうしてマンドヴァには豪華な宮殿が広がり、さまざまな教会が乱立することになりました。

サッビオネータはゴンザーガ家の王子が街を建設し八角形のきれいな街が出来上がったのです。

これらの都市はルネサンスの都市をいろんな場所に広めるための重要な拠点となったために世界遺産に登録されました。

街中に進むとそこは小さな教会に小さな宮殿がある小さい広場に。

これがマントヴァの中心地かと思いましたが、その先に進むと巨大な広場に到着しました。

広場の一面はすべて宮殿で、北側には教会がある何とも華やかな場所。

反対側には巨大な塔と教会のドーム部分が見え、さらに豪華な広場へと変貌しているのです。

正直これほど小さな町にこれだけの巨大な広場があるのにはびっくりしました。

とりあえずバスの時間になったのでマントヴァの観光はひとまず終了して。

さっそくバス停に向かいました。

が、びっくりすることに自分が乗らなければいけないバスに、乗り換えのバス停の名前がない。

、、、えっと、おれどこからサッビオネータへ向かえばいいの。

こうなったらバスの運転手に聞いてみると、なんと駅前の少し大きなバス停を射すではないですか。

そしてそこに行ってみると、あれ?なんとサッビオネータへのバスがあるではないですか。

、、、バスを乗り換えなくても直接行けるのですか。。

じゃあ俺が買った市バスのチケットって無駄だよ。

案の定時間道理にバスがきました。

これで市バスの方のチケット破棄決定で少し悲しかったですけどね。

ようやく目的のバスに乗ることができて40分後には世界遺産もう一つの街サッビオネータに到着しましたよ。

さっそくインフォメーションへ。

サッビオネータの観光のチケットはインフォメーションでしか買えないので。

インフォメーションでチケットを購入して。

さっそく向かったのは庭園宮殿です。

と思ったらなんとインフォメーションの中に入口があってびっくり。

そのまま内部に入りました。

庭園宮殿と呼ぶので巨大な庭園があるのかと思ったのですが、実はそんなことはなく。

小さな宮殿が存在するだけなのです。

外見はいたって普通の建造物で、レンガの橋のようなものが印象的。

でも内部に入ると驚くほど豪華な内装が待っているのです。

まず驚くのは部屋の天井。

豪華な装飾にフレスコ画が描かれています。

というかこの田舎にこのような宮殿が存在する事実がびっくりするのですが。

また先の部屋には一面フレスコ画に覆われた小さな部屋も存在するのです。

まあ宮殿といっても一つ一つの部屋が小さいのでそんなにすごいとも言えないのですが。

ゴンザーガ家の王子が治めた街ですからこれが限界だったのかもしれないです。

と思って宮殿を観光していたのですけど。

その先の芸術のギャラリーを見た瞬間、その思いが一瞬にして吹き飛びました。

外から見た回廊のようななっている場所の中に入るとそこには巨大な通路があり。

一面をフレスコ画で覆われた、不思議な場所へ変貌します。

フレスコ画は聖人や神殿の絵が描かれており。

特に神殿はまるでだまし絵のように描かれていて、見る者にそこに彫刻や柱が置いてあるような錯覚をさせます。

何よりそこを不思議な空間へと変貌させている理由はその長さ。

まるで数百メートルあるのではと思うぐらいの長さなのですよね。

実際には96mもある回廊なのですが、それ以上の長さを感じさせます。

というのもそのフレスコ画により空間をより長く感じさせているのです。

両側の壁にはさらに空間を広げるように少しでも奥に進めるようなフレスコ画が描かれています。

予備知識がなくて街の小ささだけ見てこの宮殿に入るとそれは驚くのではないでしょうか。

こうして庭園宮殿を観光した後は、古代劇場に向かいました。

この劇場はヴィツェンツァのオリンピコ劇場を手掛けた建築家の傑作のひとつ。

小さいスペースながらも奥行を出し、巨大な空間と思わせる技術の粋を生み出した場所。

中に入るとさっそく劇場が見えてきます。

観客席はΩの形となっていて、階段状になっています。

劇場はすごい狭いスペースなのに、奥行きを出すために舞台に設置されている街が遠近法で建設されています。

後ろを向くと上部がまるでギリシャやローマ劇場のように柱が組まれていて。

彫刻が並んでいるのです。

柱の間には柱から覗き込むように人物のフレスコ画が描かれていて。

すべてが計算しつくされた劇場でした。

そして町の中心地にあるドゥカーレ宮殿へ。

残念なことに18世紀に起きた火災により内部の調度品などは残っていないのですが、復元によりここには昔の宮殿が姿を現したのです。

内部に入ると一回部分は簡素な感じがあり。

壁はすべて漆喰で特に特徴的な部分がないのですが、二階部分に入るとそれは一変して豪華な空間に変わります。

木造の複雑な装飾で飾られた天井

また金色に覆われた天井など様々な姿を現すのです。

ただ床部分には何も残っていないので当時の姿がわからないのですが。

天井部分からどれだけの権力があったかわかる感じです。

宮殿の一室には当時の王家の光景が残っていて。

馬に乗った領主の姿が並んでいる部屋がありました。

ただやっぱり街の規模同様かなり小さかったですが。

こうしてサッビオネータの観光が終了して。

再びマントヴァ行きのバスに乗りましたよ。

でもいつの間にか寝てしまったのですが。

気がついた瞬間、マントヴァに到着してびっくり。

慌ててバスを降りました。

こうして向かったのがドゥカーレ宮殿です。

マントヴァの小さな町に存在する巨大な宮殿。

ただし表から見ると意外にこじんまりしている宮殿です。

ゴンザーガ家の宮殿でありここにすべての権力が結集されたのです。

さてまず一言言っておくと写真撮影禁止で全く写真が撮影できなかったので。

そこだけはすいません。

さて早速建物の階段を上がり中に入りました。

最初に見えてくるのはたくさんの部屋に配置されている絵画です。

ここには当時の宗教画がたくさん残されていて、ここに展示されているのですよ。

それも膨大な量が。

まあ宗教画というのは私は芸術のセンスが全くないのでどれも同じに見えるのですが。

あまりにもたくさんありすぎてびっくりしました。

というかここの宮殿にびっくりしっぱなしなんですが。

何しろ歩いても歩いても宮殿の観光が終了しない。

当初は博物館のような宮殿なのかと思ったのですが

進めば進むにつれて絵画ではなくて当時の宮殿の内装がそのまま残っている場所にたどりついたりして。

驚くべきはヴェルサイユ宮殿に残る鏡の間とそっくりな場所も存在して。

人々の集まりに使ったような場所もあれば、タペストリーに囲まれた部屋もあったり。

これは壁一面に絨毯が隙間なく掲げられていて、それも四方にあり。

ほんとにびっくりしましたよ。

というかどれだけ巨大なんでしょうか。

外見からはさっぱりわからない大きさなんですよね。

時として回廊を歩いたり、中庭に出たり。

普通の宮殿にあるような巨大な空間が繋がっている場所に着たりと。

歩いても歩いても観光が終了しないんですよ。

階段を降りて通路を進んでもまた違う場所に辿り着く。

外を見る風景もどんどん変化していく。

中庭も何回みたかわからないぐらいに。

ようやく宮殿を見終わる頃にはかなり疲れてしまいました。

何より500ぐらいの部屋数があるみたいですから。

そして宮殿の観光が終了したら、その宮殿を一周してみることに。

すると広場に面している部分よりもそれ以外の部分がすごく広いことがわかりました。

建物も3つが繋がっているようになっています。

そのうちの一つの建物はフェッラーラで見たエステ家の宮殿と全く構造がいっしょでした。

マントヴァの街は三つの湖に囲まれており、そのうち二つの湖に囲まれている部分にはその宮殿があって、近づいてみるとお堀があって。

ほんとにフェッラーラと全く同じでびっくりしましたよ。

ぜひぜひこのドゥカーレ宮殿を見てみてはいかがでしょうか。

マントヴァの街にはそのほかにもロレンツォ聖堂とかもあり。

シンプルの教会だったり、ドゥオーモのように豪華な教会もあります。

ここは地方の街でありながら貴族が作り上げた大都市なのですね。

ほんとに歩いていても楽しくなるような街でした

マントヴァの街を観光し終わって。

ヴェローナに戻ってまいりましたよ。

本当だったら夕食を買い出して、スーパーで買い出しをするところですが。

マントヴァの街で観光している間に見つけてしまい。

買える間にどちらも完了させましたよ。

そしてヴェローナの駅からバスに乗り、宿に戻り。

シャワーを浴びて日記を書き始めました。

本日は比較的涼しくて日記がはかどるかと思ったのですが。

いざとなると予想以上に体がつかれている。

そういえば丸々一日休んだ日っていつだっけ?

シチリア島にいたときで、しかも体調最悪の時にあまり休んだ記憶もないんだよね。

すごく疲れているよ。。。

もしかしたら暑いからそっちの方が優先で日記がかけていないと思ったのですが。

つかれ過ぎってことなの?

でもヨーロッパは高いので長期滞在できないのがつらいのですが。

ほんとにどうしたらいいのよ。

まあ何とかなるかも知れないと思いつつ。

明日もまた世界遺産の観光です。

マントヴァ・サッビオネータへのアクセス
ヴェローナとモデナ間の列車の途中の駅がマントヴァの駅
ヴェローナからは1時間に一本存在し各時05分周辺に列車の便が存在する
35km、約40分ぐらいで到着する。
サッビオネータへはマントヴァの駅をでて左側にある少し大きなバス停から9時17分、12時17分発で17番のバスに乗ること。
切符は近くのタバッキーで往復分購入しておくこと。
帰りは13時、15時にマントヴァ行きがある。
(地●の歩き方の行き方では現在サッビオネータに行けないので注意すること)