2009.07.27

 イタリア[世界遺産]

世界遺産「ヴェローナ市」

2009年7月27日    622日目


ロミオとジュリエット

その舞台がこの町にある

街自体が分裂した悲しいお話の街

おはようございます。

体調がだいぶ回復しました。

まだのどが痛いのですが。

まあ何とか市内ですから観光ができそうですよ。

ということで、少し早めに起きてしまったのでまた寝て。

朝食が始まる時間に起床してまずは朝食です。

意外に食べれたので本日は完全に観光です。

まあ、体調が万全というわけではないのでだいぶゆっくりと出ることに出ましたけどね。

あと両替のための準備もして。

宿を出発しました。

そして歩いて街の中心部へ。

そこは世界遺産「ヴェローナ市」の中

ロミオとジュリエット。

それはシェイクスピアの戯曲

これにはもともとのモチーフがありました。

それこそヴェローナに残る神聖ローマ帝国皇帝派VS教皇派の戦いの歴史なのです。

もともとは身分の違いではなく家の支持者の違いでした。

しかしこの時代にとってこの支持者が違うことが大きな問題であり、町同士で内乱がおきたほどのことでした。

時には戦争にいたる場合も。

こうした状況下で愛した二人を描いた物語。

この舞台がヴェローナだったのです。

ヴェローナはその後主要な領主がこの地をおさめ、ついにはヴェネツィアがヴェローナを領土にした際に繁栄期を迎えます。

交通の要所で会ったために様々な文化が持ち込まれそれが融合し作られたヴェローナ。

それが現代に残る場所として、また古代ローマからルネサンスなどのさまざまな様式がいたる場所に見られる場所として世界遺産に登録されました。

最初に向かったのはエルベ広場です。

そこは街の中心部。

そこには市庁舎やヴェローナを支配したスカラ家建物に囲まれた広場なのです。

いたるところに白い屋根の屋台が立ち並び。

たくさんの人が行き交う場所となっていました。

そこには巨大な塔がそびえ、町のどこからでも見えるぐらいの高さですよ。

エルベ広場の横にはシニョーリ広場というこちらは公共の施設に囲まれた広場もあります。

こちらには商店が一切なく静かな広場という趣がありますが。

ここだけ見てもヴェローナのすべてがわかるようですね。

そしてその広場から見えるランベルティの塔に登りました。

途中まではエレベーターで登れますが。

そこから結構な階段を上りましたが。

頂上についたらすごい景色が開けてびっくりです。

一面煉瓦色の街が広がり、そこは幻想的な風景へ。

遠くには山並みが広がり、緑色の風景が。

そして空はすごく青く、色の造形を見ているようです。

街はいたるところから教会の塔がそびえていて、町の通りがせまいのでレンガ色に埋め尽くされている感じがありますよ。

ここはぜひ見てみるのがお勧めですよ。

続いてはアレーナという円形闘技場へ

もちろんこれはローマ時代に作られた円形闘技場で。

1世紀作られた古い建造物なのです。

しかも何よりすごいのはほとんど完璧な形で残されていることにあります。

今まで見てきた円形闘技場はほとんどが崩れていて、一部を使って劇場として使用していたのですが。

なんとヴェローナのアレーナはすべての設備が当時のまま残されているのです。

外見からはローマのコロッセオと一緒で。

アーチのつながった建造物という感じ。

しかも意外に低いなという印象があります。

ただこれが中に入るとびっくりするほどの大きな劇場が現れるのです。

中に入って階段を上がるとそこには楕円の巨大な劇場で。

何よりびっくりするのがその保存状況。

すべての観客席が完璧に残されているんですが。

楕円の形もしっかりと残されているのですね。

ここまできれいに残っているとびっくりしますよ。

たぶん今まで見た闘技場より二段のシンプルに作られた構造なので、現在まで残ったのでしょうか。

それでもアーチの構造で2000年の歳月残るというのはすごいとしか言いようがない。

現在では夏に劇を催しているみたいで、中央の舞台には巨大なエジプトの装飾がなされていましたけどね。

いやはや観客席がすべて埋まった相当すごい光景になりそうですね。

そしてその後はヴェローナにある教会めぐりに行ってきました。

主要な教会は4つあり、すべてが特徴的ですよ。

外見もレンガ色から大理石の白まであり、シンプルな外見もあります。

ほとんどが街の細い路地の中にあり、歩いているといきなり現れるという感じになっていて。

塔は教会の後方に立っています。

今までは塔って教会の前方にあったのですが、ここは少し珍しいです。

内部に入ってもそれぞれ違った内装で。

天井を埋め尽くすほどの文様が描かれているところや後方にフレスコ画が描かれていたり。

上部と下部に分かれていてそれぞれ祭壇があるところや。

祭壇部に巨大なフレスコ画が描かれたりするものまであります。

修道院だったのか教会の横に回廊が存在する場所もあったり。

これほど、近くの場所にある教会なので全く違うのは意外でしたね。

見れば見るほど違いが出てくるのですから。

ただこの教会が意外に離れていて、炎天下の中歩いて行くのがすごく大変でしたよ。

少々辛かったです。

その後はカステルヴェッキオという美術館に行きました。

ここはヴェローナの領主の城で現在では美術館になっている場所。

レンガ造り巨大な城で中庭があり、その先には特徴的な橋がありますね。

レンガ造りの面白い橋になっていました。

ちなみに美術館は、、、、あっさりとみました。

というかこの手の絵をすこし見すぎましたね。

基本的に宗教絵画なので場面はほとんど一緒で。

新たな発見が見つからないんですよね。

美術関係はほとんど知らないので、知っている場合だと面白いのかも知れないのですが。

そして最後にシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台、ジュリエッタの家に向かいました。

ジュリエッタの家に到着した時にはというか通り過ぎそうになった。

ここは普通の街に溶け込んでいるので少々わからなかったです。

そして中に入ってみるとそこには小さな中庭が

すると小さなテラスがあるではないですか。

これこそシェイクスピアが描いた場所に舞台なのですね。

意外に地上と近くてびっくりですよ。

まあ飛び降りるのが可能ぐらいなんですが。

でもこのテラス中庭にあるんですよね、、中に入れないよ。

まあシェイクスピアのフィクションですからしょうがないんですが。

実際モデルになった人たちの家もここがそうだと確定していないんですがね。

ただ世界中が知っているお話のモデルの場所はひっきりなしに観光客が訪れる場所になっています。

みんな中庭にあるジュリエッタの像と写真を撮っていました。

その後ジュリエッタの家に入ったのですが。

びっくりするほど見る物がなくて、ほとんどが落書きする場所があって。

カップルがそこに落書きしていました。

ロミオとジュリエッタのように引き裂かれる運命にないようにうれしそうに書いていましたね。

まあお金を払って中に入る必要は全くないですけど。

こうしてヴェローナの観光を終了しました。

その後は歩いている途中に見つけた中華料理屋に行くことにしました。

が、言った時間にはまだ空いてなくて。

どこかで時間つぶす必要があったのですが、近くにスーパーがあってそこで時間をつぶすことができましたよ。

そして久しぶりに中華料理を食べて。

満足で宿に戻りました。

宿ではすぐにシャワーを浴びて。

写真の整理をして日記を書いていました。

もちろんいつも通りですから全然進まない。

まあどこかで大量にやらないといけないのですが、こうも暑いと進まないんですが。

さて明日も早起きです。

ヴェローナへのアクセス
ミラノ-ヴェネツィア間の列車の途中にある。
どちらからも一時間に一本の列車がある。
またボローニャからも列車がある。
交通の要所にあるために来るのは簡単