2005.10.16

 6 恵子ギャリソンLA便り

朝市(ファーマーズマーケット)、ビバリーヒルズ・スタイル



あなたは「ビバリーヒルズ」と聞いてどんな言葉をイメージしますか? ロデオドライブ? プリティー・ウーマン? お金持ち? セレブ? 優雅なライフスタイル? 多分そんな感じでしょうか。

何十年もLAに住んでいる私にとっても、BH(ビバリーヒルズ)って言葉の響きは格別です。いまだに憧れの街です。日々の雑用に追われバタバタと時を過ごしていても、一歩BHに足を踏み入れると「ボロは着てても心はLAセレブ!」って気にさせてくれ、何故か背筋を伸ばし気取って颯爽と歩いている自分を発見したりして。(お金なきゃロデオドライブの高級なお店に入るのはちょっと気が引ける)なんてこと思っている方いませんか?それはNO! NO! です。一昔前までは確かにツン!と気取った店員さん(?)もいましたが、今はフレンドリーで親切な人々がたくさんロデオドライブで皆さんのお越しをお待ちしています(何だかビバリーヒルズ観光局広報担当みたいですが違います)。



知らない街に行き、地元の人々と接し言葉を交わす(言葉が通じなければジェスチャーで十分心が通じ合います)ってとても楽しく心温まる思い出になりますよね。その街についての基礎知識があれば、もっともっと親しみを感じること間違いなしです。そこでほんの少しBH(ロサンゼルス市内に位置する独立した市)についてお話しましょう。




面積:15.5平方キロ。東京都渋谷区(15.11平方キロ)とほぼ同じ。
人口:約34,000人(昼間の人口は約20万人)
男性:45.5% 女性:54.5%
年齢別:0歳~19歳:22%,
20歳~44歳:33.6%
45歳~64歳:26.8%
65歳以上:17.6% 平均年齢:41.3歳
平均年収(一世帯):約1,800万円
人種:白人 85.1%、アジア人 7.1%、ラテン系 4.6%、黒人 1.8%、その他 1.4%


知らない街を旅する一つの楽しみは地元の人々が買い物するマーケット(市場)へ行くことっていう方は多いと思います(特に女性は)。日本各地で開催される朝市(最近はファーマーズマーケットとも呼ばれているそうですね)巡りを楽しみにされている方なら、BHに来られたときは是非「ビバリーヒルズ・ファーマーズマーケット」(以下BHFM)をお見逃しなく。
LA周辺の各都市や町で(場所によって平日だったり週末だったりマチマチです)ファーマーズマーケットが開かれますが、毎日曜午前9時から午後1時まで開催されるBHFMはビバリーヒルズっぽく(当然ですが)他とは雰囲気がかなり違います。ロデオドライブを歩いているだけでも「LAセレブ」の気分は味わえますが、BHFMでは「にわかBHセレブ住人」気分を土地も豪邸も持つことなしに満喫できるでしょう。



場所は、ロデオドライブから数ブロック東に歩いた所に位置するシビックセンターの一角、かの有名なビバリーヒルズ警察のすぐ横、サンタモニカ大通りに面したところです。駐車場に愛車を止め、並ぶ車を見ると、何とジャガー、ボルボ、BMW、レクサス、メルセデスなど高級車がズラッ。私の「三菱ミラージュ」が居心地悪そうにしょぼんとして「早く戻って来て!」と言っているように思えたのは気のせいでしょうか。

 BHFMは2つのセクションに分かれていて、一つは南カリフォルニア各地からやって来た農家が丹精こめて栽培した新鮮な果物、野菜、きのこ類、花々等(住民に合わせて普通のスーパーで売っていないような、高級で珍しい種類もいっぱい)など、もう一つは有名レストランのパン、クレープ、フレッシュ ジュース、ソーセージや新鮮な魚介類、また、このファーマーズマーケットでしか売られていないサラダドレッシング、手作り石鹸、スープ等など、常に60以上のブースが並びますが、ほとんどの商品は結構お手ごろな値段です。

幼い子供たちを連れた家族が多いため、ポニー(子馬)乗り場、ペッティングズー(おとなしい小動物と触れ合いながら遊ぶコーナー)なども設けています。有名シェフによるお料理教室、パイ焼きコンテストなど楽しい企画もしょっちゅうあります。詳細はビバリーヒルズ市役所に是非お問い合わせください、と言っても日本からだとなかなか不便ですから、私にメールをくだされば喜んでお調べします。

私はこの「ミーハー便り」取材と称して写真をパチパチ撮りまくっていましたが、ハタと周りを見渡すとカメラ持参は私一人。(もしパパラッチと間違えられ訴えられたらどうしょう!?)と、内心ヒヤヒヤドキドキ。実際、セレブらしき人、カップル、いかにもエンターテインメント業界関係者らしき人も多々いましたが、何しろ取材に出かけたのは日曜の朝。誰もばっちりお化粧していないし、普段着(と言っても場所柄もちろんビバリーヒルズ・カジュアル)なのでどこの誰か確かめることはできませんでした。残念!


どちらにしても無事何のお咎めもなく撮影完了したと言うことは、もしかしたら私って「ビバリーヒルズの豪邸に住むカメラ好きな東洋の熟女」に見られていたのかも。今回はピープルウォッチングに夢中でお買い物する余裕(お金の余裕は多少ありました、念のため)がなかったので、次回はゆっくりとビバリーヒルズ・カジュアルな装いでカメラなしでお買い物を楽しみたいです。あっ、もしかしたらすごいセレブに会えるかもしれないので、やはり小さいカメラを忍ばせます(あくまで読者の皆様のために)。最後に、駐車場に戻ったら我が愛車はすっかりリラックスし周囲の雰囲気を楽しんでいました。持ち主にいつのまにか似てミーハーになってしまったミラージュです。


「こんなこと知りたい!」「あそこへ行って取材してきて!」などご希望等がありましたらどうかお気軽にメールをくださいね。個人的なメールでも何でもOKですよ。お返事はできるだけ早く差し上げるよう心がけています。
メール宛先: keiko@panseusa.com


それではまた次回お目にかかりましょう!