2006.06.01

 6 恵子ギャリソンLA便り

知られざるハリウッドの名所 「ハリウッド・フォーエバー墓地」



前回のコラムで、「ハリウッドはここ最近急速に輝きを増してきている」とお伝えしました。コラムをアップしたあと、(こうして新しいお店やレストランが増えていく中で、昔からあるハリウッドの名所でまだまだ日本で知られていないけれど、ハリウッド全盛期の栄光を静かに保ち続け、肌で感じることができる、真のハリウッド映画ファンがきっと行ってみたい場所があるはず)....と思い始め、はたと思い出したのが、ハリウッド・フォーエバー墓地( Hollywood Forever Cemetery )。 
思いついたら即実行!をモットーとしている私は、気 がついたら車で墓地のゲート内に入っていました。


ちなみに駐車場は無料です。 もちろん入場料もなし。 ゲートのすぐ右横のお花屋さん兼ギフトショップで「スターの終の住みか巡りマップ」を買い、カメラを首から提げて広い墓地ツアー開始! 私はたまたまハイヒールを履いていましたが、ウォーキングシューズ着用をお勧めします。



ハリウッド・メモリアル・パークとして1899 年に創設されたこの墓地はハリウッドのど真ん中に位置し、ハリウッド映画業界の往年の世界的大スター、監督、プロデューサー、ライターたちが人生最後のそして永遠の安息の場所として選んできた。 ハリウッド映画産業に翳りが見えてき出したのと並行するように、墓地は荒廃し破産に追い込まれたが、1998年に若い青年実業家兄弟が救いの手を差し伸べ、再び蘇り、名前もハリウッド・フォーエバー墓地と変更された。
20世紀前半のハリウッド映画界で最も活躍し多くの作品を残した、映画制作者セシル B. デミルは、代表作品「十戒」を1956年に発表した3年後から住んでいる。 デミルのメルローズ・アベニューにあったスタジオから発展したパラマウント・スタジオは、彼のお墓のすぐそばなので、(デミルさん、あなたは今もハリウッド映画業界を心配し、毎日スタジオを眺めながら、見えない形で後輩を指導されているのでしょうね)と、ついつい彼に話しかけてしまった私でした。 「そうなんだよ」と答えてくれた気がしたのは気のせいでしょうか?



往年のハリウッド映画ファンなら泣いて喜ぶダグラス・フェアーバンクス、ルドルフ・バレンティノ、グローマンズ・チャイニーズ・シアターに一番最初に足形を残したノーマ・タルマッジー、ジェーン・マンスフィールドなど、何百人ものハリウッド映画業界の人々にいつでも永遠に会える場所、何故なら彼らは引越しをしないから。

映画業界だけでなく音楽業界の人も数年前から住んでいます。 その中でも知られているのが、あのニューヨーク・パンクのパイオニアで今でも世界へ影響を与え続けている、
伝統のパンク・バンド 「ラモーンズ」のオリジナル・メンバーのギタリスト、ジョニー・ラモーン(本名ジョン・カミングス)。 その2年前にはベースのディー・ディー・ラモーン(本名ダグラス・コルヴィン)が亡くなったので、1994年にジョニーが55才で他界した時、ファンたちは衝撃を受けました。 二人は今も仲間同士で、近所に住んでいます。きっと音楽を語り合っているのでしょうね。



最近話題になっているイベントが、シネスピア・フィルム・ソサエティーが土曜の夜にハリウッド・フォーエーバー墓地で開催するクラッシク映画鑑賞会。 屋外で友達同士、恋人たち、家族連れが、ピクニック・ディナー、ワインなど味わいながら、墓堂の壁をスクリーン代わりに利用して写し出される白黒映画を、星空の下で楽しむとてもユニークなイベント。 とても思い出深いハリウッドの夜となるでしょう。入場料は10ドルで予約の必要はなし。
詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。
墓地からはハリウッド・サイン、そして今年中に再オープン予定のグリフィス天文台も一望でき、庭園としても充分満足できる所なので、さしてハリウッド映画ファンでない人も楽しめるお勧めのハリウッド・フォーエバーです!


名前: Hollywood Forever Cemetery

住所: 6000 Santa Monica Blvd., Hollywood, CA 90038
営業時間: 月曜―金曜⇒8:00―17:00 / 土曜・日曜⇒9:00―16:00
電話: 323-469-1181

ハリウッド・フォーエバー墓地
ウェブサイト http://www.hollywoodforever.com/


シネスピア・フィルム・ソサエティー

ウェブサイト http://www.cinespia.org/


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