2007.02.16

 6 恵子ギャリソンLA便り

WHAT’S NEW at The Getty Center ( ゲティ・センター)


マリブのゲティ・ヴィラがオープンしたのが昨年1月28日、あれから1年過ぎすっかりと人々に浸透したミュージアムとなった気がする。 その兄の立場にあたるとも言える、1997年にオープンし世界中のメディアに取り上げられ、一躍有名になったブレントウッドに位置するゲティ・センターに、しばらく足を運んでいないのに気がつき、どんな様子かな、変わったかなと久々に恋人に再会するような気持ちでワクワクしながら、バレンタインデー前日に会いに行って来た。

麓からトラムに乗って数分、丘の上のステーションに到着したとたんまずビックリ!
ゲティ・ミュージアムに向かう階段に魅力的な裸体の彫刻が寝そべっている。 側にいたボランティアの方に聞いてみると、"フラン&レイ 彫刻ガーデン(The Fran & Ray Sculpture Garden)"を建設中で、今年中にヘンリー・ミラー、イサム・ノグチ、ミロ、アリスティード・マイヨール、アルベルト・ジャコメッティーなど、アメリカやヨーロッパの著名な彫刻家の作品28点が設置されるという。それらの作品全てを寄贈したのが、LAに60年以上住んだ故Fran  & Ray Stark(1915-2004)夫妻。

レイ・スタークと言えば往年の映画ファンならきっとご存知の"イグアナの夜""素晴らしき仲間たち""ファニーガール""ファニーレディー""カリフォルニア・スイート"など数多くの映画のプロデューサー。 "ファニーガール"は妻のフランの実母をモデルにした作品としても有名。
まだ一部の彫刻しか設置されていませんが十分楽しめますよ。
いくつかの特別展示の中でもハイライトが"ICO


NS FROM SINAI"(今年3月4日まで)。 
モーゼが神から十戒を授かったと言われているエジプトのシナイ山に位置する、世界一古く今も活動を続けている聖カタリーナ修道院からの貴重な像、ムニュスクリプト、写真や品々がExhibitions Pavilionで展示されている。 
ゲティ・センターでは毎月数々のレクチャー、コンフェレンス、子供たちのためのストーリー・テリング、パーフォーマンスや映画・ビデオ鑑賞会等が開かれているが、今月はこの"ICONS FROM SINAI"展にちなんで、2月24日(土曜)午前10時から午後6時までFamily Festivalが開催され、エジプト、ビサンチウム、東地中海をテーマにしたイベント(パーフォーマンス、ミュージック、クラフト他盛りだくさん!)がミュージアム・コートヤードで繰り広げられる。


ゲティ・センターは広大なのでアート大好きな方なら半日いても厭きない。でも、もし時間に余裕がないとか、またはどこから見てよいのか見当がつかない場合、入り口ホール内にあるインフォメーション・センター・ブースに、"展示内容 ゲティ美術館収蔵の美術品"と書いた日本語のパンフレットがありますから、まずそれに目を通してください。


"あいにくアートにはまったく興味ないの"と言う人も、晴れた日にブレントウッドの丘から見える広大なLAの景色、青々とした太平洋、大空を眺めながらおいしい空気を吸っていると、アメリカン・ドリームを一代で叶えた石油王J.ポール・ゲティ(1892-1976)になったようなリッチな気分を味わえるでしょう。リッチな気分のままエレガントな雰囲気のThe Restaurant(要予約)でゆったりとお食事などすると素晴らしい思い出となるでしょう。


名前: the Getty Center
住所: 1200 Getty Center Drive, Los Angeles, CA 90049-1687
電話: 310-440-7300
ウェブサイト: http://www.getty.edu/


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keiko@panseusa.com


それではまた次回お目にかかりましょう!