2005.12.06

 ツアー/小旅行体験

ゆうゆうフライト飛行体験レポート (エレファントツアー/青木 麻由)

私はいつもオフィスで電話を取る役割なので、あまりツアーに乗らないのですが、最近得に質問の多い夜の観光フライトについて、もっと知っておく必要があると思い、この日、胸をはずませ、ホテルまで迎えにきてくれたガイドさんの車に乗り込みました。


すでに車の中には今日、日本から到着した人や明日日本に帰る人などいろいろなお客さんが乗っていました。どうやら今日の進行は少し遅れ気味の様子。急いでお客さんをピックアップし、ロングビーチに向かいます。ロングビーチとはダウンタウンから40分ほど離れたところにある港街です。


今日はそのロングビーチに停泊しているクイーンメリー号で食事をして、その後ロングビーチの空港からフライトという予定です。焦りながらもガイドさんは街の説明や今日のフライトについてなどテンションの高い話で私達を盛り上げていました。渋滞のなかガイドさんの説明を聞きながら飽きることなく50分ほどでクイーンメリー号に到着しました。


このクイーンメリー号はタイタニックより少し大きめのイギリスの豪華客船で、1973年までに1001回の航海をし、現在ロングビーチの一角に固定されており、ホテルとしても有名なのだそうです。ライトアップされたクイーンメリー号はなんともいえないロマンチックなムードが漂っていました。

今日はここのCHELSEAというレストランで食事です。
着いてすぐ食事かと思ったのですが、ガイドさんによるクイーンメリー号の簡単な説明がありました。軽いジョークを交えながら船内を回ります。ディナーとフライトのツアーなのにクイーンメリー号の中も散策できるのでお得かもしれません。このクイーンメリー号はパーティーなどにもよく使われるそうで、この日も結婚披露宴が行われていました。案内されたレストランも落ち着いた雰囲気でこのツアーにぴったり。


また、ここでの特徴は、ツアー参加者の他のグループと相席にならない、ということです。つまり、結婚記念日を祝いに来た御夫妻や、愛をささやきあっているカップルなど。二人きりのロマンチックなディナーを、誰にも邪魔されることなく味わうことができます。食事のあとはクイーンメリーに別れを告げ、いよいよフライトです。


5名程度のグループに分かれてロングビーチ空港に向かいます。一度に飛べるのは1つのグループなので空いているグループはその間、地元のスーパーでちょっとした買い物です。一度に飛べないのが残念ですが、空き時間をうまく利用しているようです。ガイドさんに連れられて飛行場に行くともうそこはすぐ滑走路。


いろいろな飛行機の離着陸がまぢかで見られます。
始めガイドさんから説明を受けたとおり小さくてかわいらしい飛行機が私達を待っていました。揺れますよーとガイドさんが脅す(あとで冗談だということが分かるのですが......)ので、こんな小さな飛行機で大丈夫かなあと不安顔のお客さんもちらほら。


パイロットさんに誘導されて飛行機に乗り込みます。パイロットは日本人の方でした。席はパイロットの隣に1つ、そしてその後ろに2つづつの計5人乗りです。二人連れのお客さんは二人で隣同士に乗り会話を楽しむもよし、一人でパイロットの横に乗って操縦を隣で見るもよし。ちいさな飛行機なのでどこにのってもすばらしい夜景が待っています。


さて、いよいよ出発です。大きな音をたてて離陸しました。離陸前と比べて、空の上ではまったくといっていいほど揺れません。飛行中フラッシュ撮影は禁止となっていますが、ビデオ撮影でも、フラッシュなしのデジカメでも、きれいな作品ができあがると思います。この飛行機はすごく低い所を飛ぶので空の上とはいえ、車一台一台までがはっきりと見えます。車のテールランプが光の筋となって私達の下を流れ、家やビルの建物の光が見渡す限り永遠に続いています。


ダウンタウンを中継地点としてここでロングビーチに向かっており返します。目の前にロスのビル群がせまってきてなんともいえない迫力です。空の規定上あまりダウンタウンには近づけないらしく、引き返してしまったのがすこし残念です。20分ほどでロングビーチの上空に戻ってきました。目の前にさっき食事をしたクイーンメリー号が見えます。ぐるりとロングビーチの上空を回って空港に到着です。飛行機を降りるとガイドさんが車で側までお出迎え。


パイロットの方と記念撮影などを済ませて今日のツアーは終了です。私達が最後のフライトだったらしく、私達を降ろした後飛行機の片付けです。大きな飛行機と違って手で押してしまえてしまうコンパクトさ。飛行機をしまうという貴重な瞬間を見ることができたのですが、ただ欲を言えばロマンチックフライトなので現実的なところは見たくなかったような気がします。


この後各自のホテルまで送ってもらいます。おつかれさまでした。少し遅めの時間のせいか、みなさん少しお疲れの様子。でも、ガイドの山口さんだけは最後まで元気でした。