2008.05.22

 スポーツ観戦

ますます目が離せないドジャーズ (エレファントツアー/ミチヨ)

本日、取材の方に同行してLAドジャーズ球場まで行ってきました。特に登板が黒田投手ということもあって、試合が始まる3時間以上も前からNHKをはじめ日本のスポーツニュース取材陣の姿がずいぶん見受けられました。


まず選手のロッカールームを覗いてみることにしました。通路に入った途端、一般的なアメリカの学校の体育館にあるようなちょっと汗臭い臭いが漂ってきます。その中では、すでに選手たちがユニフォームに着替え終わっていて、がやがや談笑していたり結構なごやかな雰囲気です。

ロッカールームは割合に狭い感じのところで、其の細長い部屋の両壁に80センチ幅くらいのロッカーがズラーと並んでいて、それぞれの上部に名札が付いています。真ん中ほどに一人ロッカーに向かってうつむき加減に本を読んでいる選手がいたので名前を見ると斉藤投手です。うれしくなって声をかけるとこちらに振り返ってくださり、気さくにも私の投げかけた質問に丁寧に答えてくださるのでとても感激しました。

直接お会いした斉藤選手の印象は、テレビで見るときの緊迫した感じでも、9回の投球を無事終えて勝利したときのニコニコ顔でもなく、リラックスしたとても穏やかそうな人柄とお見受けしました。そばでインタビューを受けていた韓国人のチャンホーパーク投手は、私と目が合った瞬間、軽くお辞儀してくれたようでしたが、登板の黒田投手はすでに投球練習中らしく、見回した限りそこには姿がありませんでした。



ロッカールームを後にして次は球場内のチェックです。まずトップデッキに上がってそこから下を眺めると、ちょっと慣れるまで目がくらくらします。バッターボックスを中心に内野部分を真下に見る所に位置する最上階ですから球場全体も見渡すことができます。

その一階下に下がった内野席が、インフィールドリザーブ席で、ここはお値段を考慮すれば一番のお勧めの座席かもしれません。真下に突き出ているセクションがメデイアや解説者が入るプレスボックスになっているくらいですから、眺め的にはそちらとあまり変わりません。

そろそろ選手がグラウンドに出て練習を始めると言うので、私たちもグランドに出てゆくことにしました。三塁側のダッグアウトにドジャーズ選手が入るわけですが、そこにはすでに数人の若手選手の姿がありました。現在故障者リストに入ったサードベースを守る選手に代わり、マイナーリーグから呼ばれて出場し、即結果を出して活躍中のDeWitt選手もその一人です。

そのうちには、先発投手陣も、練習を始めました。引き分けで試合打ち切りのないメジャーリーグで、最悪の際にはピンチヒッターととして出なければならないこともありますから、ピッチャーでも一応練習が必要なのだと思います。

順番で主力選手も打撃練習に入りました。目の前でLoney選手が大きなあたりをガンガン見せていましたので、不運な黒田投手を今日は打撃で援護してくれそうな予感がしましたが、期待に違わず試合でホームランを打ってくれたようです。ドジャーズ球場は広さのためかあまりホームランが出ないことでも知られているくらいですからこのひとつのホームランは貴重です。

そのあと、記者団が座るプレス専用のコーナーに連れて行ってもらいました。日本人記者もたくさん陣取っています。あらためて日本のメジャーリーグへの熱心さが感じられました。

その隣ではハモンドオルガンを弾く名物奏者ナンシーさんの姿も。カメラを向けるとにっこりしてくれました。

そしてプレスの食堂ではこんな人の姿もカメラに収めることができました。

国歌斉唱で試合が始まり、私たちが試合の途中で球場を後にするまで、ドジャーズは相手のミスに乗ってリードしていましたが、仕事を残していた私たちは、この記念すべき黒田、斉藤両投手のすばらしいリレーをなまで見ることが出来なかったのです。

それでも私たちが訪れた5月21日に、この二人の投手の活躍でドジャーズが勝利したことは多くの人の脳裏に焼きついていることと思います。これからも二人に大きな声援を送りたいと思います。