2009.05.12

 1 スタッフから新着情報

映画チェンジリングのロケ地を探訪してきました (エレファントツアー/直美)

今年のアカデミーでアンジェリーナジョリーが主演女優賞にノミネートされながら惜しくも受賞を逃したチェンジリングをDVDで観る機会に恵まれました。

舞台はここロスアンジェルス。主人公の住む町はリンカーンハイツという一昔前は日系人の方が沢山住まわれていたダウンタウンより10分ほど東のエリアです。1928年の実際の事件をもとにしたこの映画、当時のLAPDの横暴な捜査態勢や女性が発言する事がまだまだ閉鎖的であった時代背景や、実際の事件のものものしさから重いテーマ自体は暗いものです。

ともすると陰鬱に流れそうなテーマではありながら、その緊迫感を台詞こそ最小限ではありながらも意思の強い目をもったアンジェリーナが醸し出す迫力がこの一遍の最初から最後まで観る人の緊張感を継続させ気を抜く間もないままストーリーが進んで行くのです。迫力が画面を通して見る人にじわじわと伝わってきてさすがクリント.イーストウッドの映画という感じです。

おととい、映画を先にみた人と一緒に映画のロケ地であるロスの東に1時間程にあるサンディマスの街に出かけてきました。街が一体となり古き良き時代の様式を残している地域があるためのどかな町並みは映画でみた1930年代そのものでした。テラスが張り出したお家の様式、古い様式のチャーチ。お店の看板も全て雰囲気を壊さないように守られた一種の風致地区のようになっているのです。


残念ながら帰宅後に映画を見たので主人公の自宅がいったいどれであったのか、今となっては確認ができず後悔しきりなので再度チャレンジして探しに行きたいと思います。この映画のロケ地を回るコースはネットで公開されており今回はコース通りに回ったものの映画をみる前の私にはとてももったいなかった。

映画をご覧になった方で、ロケ地を訪れてみたい、でも1時間の遠出なんてできないわ〜!とおっしゃる向きにはリトル東京から5分くらいの場所にあるLAの市庁舎をご覧になるのが良いかもしれません。映画の中盤から後半にかけてアンジェリーナ演じるコリンズの巻き込まれた事件が市民運動となりデモ隊が市庁舎に押し掛けるシーンや街の遠景などで何度も登場するので映画をご覧になった方は絶対映画をおもいだされることと思います。

またコリンズが務める電話局の周辺の町並みはユニバーサルスタジオの中のニューヨークストリートとよばれるセットだと思われます。その昔映画ホームアローンのNY編ででてきたお家の周辺がCGを酷使したと思われる背景と合成されてでてまいります。私もミッションインポッシブル以来、LAを舞台として映画のなかでこれぞ日本の皆様にもお勧めしたい映画ロケ地と、いえる物を擁した作品を発見出来なかったのですがこれは映画ファンには絶対お勧めの話題だと思い、とても嬉しくなってしまいました。


最後にいわゆる日本の大正時代のモボモガを思わせる帽子やコートや手袋という小物や、アクセサーリーのデティールに女性なら心を奪われるに違いありません。素敵すぎます。女子の皆様はファッションも要チェックの作品です。


【監督】クリント・イーストウッド
【製作】クリント・イーストウッド/ブライアン・グレイザー/ロン・ハワード/ロバート・ロレンツ
【脚本】J・マイケル・ストラジンスキー
【音楽】クリント・イーストウッド
【出演】アンジェリーナ・ジョリー/ジョン・マルコヴィッチ/ジェフリー・ドノヴァン/コルム・フィオール
【製作国】アメリカ(2008)

1928年、ロサンゼルス。シングルマザーのクリスティン・コリンズは、9歳の息子ウォルターを女手一つで育てる傍ら電話会社に勤め、せわしない日々を送っていた。そんな彼女はある日、休暇を返上してウォルターをひとり家に残したまま出勤する羽目に。やがて夕方、彼女が急いで帰宅すると、ウォルターは忽然と姿を消していた。警察に通報し、翌日から捜査が始まる一方、自らも懸命に息子の消息を探るクリスティン。しかし、有力な手掛かりが何一つ掴めず、非情で虚しい時間がただ過ぎていくばかり。それから5ヶ月後、ウォルターがイリノイ州で見つかったという朗報が入る。そして、ロス市警の大仰な演出によって報道陣も集まる中、再会の喜びを噛みしめながら列車で帰ってくる我が子を駅に出迎えるクリスティン。だが、列車から降りてきたのは、ウォルターとは別人の全く見知らぬ少年だった...。(allcinema ONLINEより引用)