今年も残すところ２カ月半を切り、ハリウッドは来年のアカデミー賞候補となる作品の公開ラッシュが始まっています。昨年から作品賞のノミネートが１０作品に増え、より多くの作品に注目が集まるようになっています。さて、今年はどんな作品がラインナップされているのでしょう。一挙まとめて、いち早く今秋から冬のお薦め映画をお教えします！！



 まずは日米同時公開される『ハリー・ポッター』シリーズ最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝　PART1』。文字通り人気シリーズの最終章とあって、ハリウッドのみならず日本でも公開を心待ちにしているファンも多いことでしょう。しかも、今作はシリーズ史上初めて３Dで製作されています。最終章では、いよいよ最終学年に進級したハリーたちが、闇の帝王・ヴォルデモート卿との最終決戦に臨む物語ですが、、ハリーたちがこれまで多くの日々を過ごしてきたホグワーツが炎に包まれて崩壊するポスターも話題となり、絶体絶命の危機に早くも期待が高まっています。後編となるPART2は来夏公開予定です。



全世界で５億人の会員数を誇るSNSフェースブック誕生の秘話を描いた作品。フェースブックを創設した過程と、設立者のマーク・ザッカーバーグ氏が後に告訴された2件の訴訟を絡めながら描いた群像劇。作家ベン・メズリックの「The Accidental Billionaires」がベースになっています。弱冠１９歳でフェースブックをはじめ、２６歳で史上最年少でビリオネアになったザッカーバーグ氏。今や世界中の人々が利用しているフェースブックの知られざる秘話は、必見の価値ありです！ジャスティン・ティンバーレイクや新作『スパイダーマン』で主役を演じることになっているアンドリュー・ガーフィールドらイケメン俳優の出演も話題の一つ。



『Black Swan』もアカデミー賞の呼び声が高い作品の一つ。ニューヨーク・シティ・バレエ団のダンサー、ニナが演目「白鳥の湖」の主役に選ばれ、芸術監督から白鳥と黒鳥の一人二役を演じることを命じられるが、過保護な母親の元で育てられたニナには、妖艶でずる賢い黒鳥を演じるには何かが物足りない。完ぺきに黒鳥を演じるために自分を心身共に追い込んでいくというサスペンス映画。女優になる前の13歳までバレエを習っていたナタリー・ぽーっとマンがニナを演じ、吹き替えなしでダンスに挑戦して話題となっています。作品賞のほか、ナタリーの主演女優賞候補にも期待が持たれています。



名匠クリント・イーストウッド監督の最新作が、超常現象を描いた『Hereafter』。今年のアカデミー賞作品賞にノミネートされた『インビクタス負けざる者たち』に続いて、マット・デイモンとタッグを組んだ同作は、霊と交信できる男の物語。イーストウッド監督だけあって、これまでの超常現象を扱った映画とは一味も二味も違う作品となっており、アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞などの主要部門へのノミネートにも期待がかかっています。ここアメリカでは１０月２２日公開予定なので、LAで一足早く話題作をチェックしてみてはいかがでしょ？